四国と淡路島のワイナリー


なんがでっきょんな(讃岐弁のあいさつだそうです)、winebuffです。今回は徳島と香川、それから淡路島のワイナリーに行って参りました。香川のワイナリーは以前足を運んだことがあったのですが、徳島と淡路島(兵庫)は初めての訪問です。瀬戸内はオリーブの産地として有名な小豆島もあるので、ワイン用の葡萄のクオリティも期待できるのではと。

先ずは、空路で徳島に向かいます。いつも7時台の便に眠い目を擦りつつ乗ったりするのですが、この旅は一便が9時発だったので比較的楽に移動出来ました。

空港に着くと阿波踊りの皆さんがお出迎え。阿波踊り空港と銘打っているだけあって、阿波踊りの巨大なステンドグラスが飾ってあったり阿波踊り推し満載。ガラス張りと吹き抜け構造で自然光がたっぷり差し込んでくる明るい空港です。

空港から歩いて200mのところにあるトヨタレンタカーで今回の足であるヴィッツ改めヤリスを借ります。余談ですが通常は空港から送迎バスで移動するのですが、空港カウンターのスタッフに「車も来ますが歩いても行けますよ」と言われ徒歩移動しました。

空港から三好市まで車で1時間少々。最初の訪問は徳島初のワイナリーである「Natan葡萄酒醸造所」です。2018年設立、2021年ファーストヴィンテージの小規模ワイナリーですが、かなり拘りのあるワインを作られているという印象です。意外だったのですが、この地はそもそも生食用の葡萄の栽培も無かったところらしく、なぜこの土地を選んだのかとても興味がありますね。

醸造所に併設のショップがあるとのことで、早速行ってみましょう。ところでワイナリー名の「Natan」は、女性オーナーのあだ名から取ったそうで、ワイナリーのシンボルに魔女の絵が使われているのはワインを「魔女の媚薬」と模しているからだそうです。

さて何のワインを買おうかなと思いつつドアを開けて、と。ええ〜!!「ただいま外出中」ですかあ。がーん。・・・ええ、そうです。事前に確認しておかなかった私が悪かったんです。オーナーがほぼ独力で立ち上げられたワイナリーですからこういう事態も予想すべきだったんです。

しかし転んでもただでは起きない?winebuff。いくら小規模といっても通販もされているし、地場の酒屋なんかにも卸しているはず。ということで取り扱いのある付近のお店をさがしましょう。Google先生にご教授願い、近隣の酒屋を検索。すると歩いてすぐのところに土地の名産品を扱うアンテナショップを発見。

店内は名産品のショップに軽食が取れる食堂が併設されており、お昼時ということもあって食事を取っている人もちらほら。その一角に小型のワインセラーが。ありました、やはりNatanのワインを販売しています。

ほほう、これはオーナーからのメッセージですな。ナチュラルワインを志向されており、優しく少し小粋な日常に溶け込むようなワインのイメージです。ワインセラーから取り出して下さいとあるので、それでは開けてみましょう。

結構人気なのでしょうか、あまりセラー内にワインが残っていないようです。あったのは山形県産の各種葡萄を使用した「ばいばい」や広島県福山市産マスカットベーリーAを使用した「comme」、徳島県立池田高等学校三好校の生徒たちが手掛けたいちごのワイン「高原の煌」など。

そして私が購入したのが長野県産コンコードと徳島県産マスカットベーリーAをブレンドした「No pasa nada」。せっかく徳島のワイナリーに来たのですから、地場の葡萄を使ったワインが飲みたいですよね。これはロゼよりの赤でアルコール8%とかなり軽めなワインです。夏場に冷やして飲むのが良いかも知れません。兎に角、ワインが入手できてホッとしました。

さてお次は徳島の三好から香川のさぬき市に移動。瀬戸内海を見渡す大串岬の丘の上に建つ「さぬきワイナリー」は二度目の再訪です。

1988年に香川県、いや四国初として設立されたワイナリーで、大串自然公園内に醸造施設を持ち、香川県産の葡萄にこだわったワイン造りを志向している老舗です。近年では香川大学農学部が開発したワイン専用品種「香大農R-1」を使用した赤ワインの醸造を行うなど意欲的な活動を行っています。

9:00から17:00まで醸造施設内が自由見学可となっていますので、ちょっとお邪魔させて頂きましょうか。

エントランス入ってすぐのところがここ。瓶詰め工程や精密シートフィルター(液体や気体から微粒子や微生物を高い精度で捕捉・除去するために用いられるシート状のろ過材)と説明しているので工程的には終わりの部分です。こちらからは醸造作業を逆向きに見ていく感じですね。

ワイン醸造の工程を分かりやすく説明してくれている図もあります。ふむふむ、一般的な作業工程ですね。

この写真に写っているGAI1000はイタリアの有名な機械メーカーであるGAI社が製造する、1時間あたり最大1,000本のボトル充填能力を持つワイン用自動充填機です。

貯蔵用タンクは主にステンレスタンクを使用しており、新酒のワインは数日から数週間、年代物のワインは何年間も貯蔵します。品質管理面に於いて重要で常に分析実験等を行なっているそうです。

工場見学の後は醸造施設に隣接する「さぬきワイナリー物産センター」でワインを買いましょう。ここでは各種ワインの他にも地元名産品やお土産等いろいろ取り揃えてあります。

店内はこんな感じ。香川大学が開発したオリジナル品種、香大農R-1を100%使用した「さぬき赤ワイン」以外にも、デラウェアやキャンベルなどを使いフルーティーで飲みやすく仕上げられた定番の「さぬきワイン 白・ロゼ」、受賞歴も誇らしいフラッグシップの「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」、香川県産のすももを使用した「すももワイン」など沢山のワインが所狭しと並べられています。

奥には、無料試飲できるワインやジュースが樽の上に鎮座ましましています。しかし、ソロドライバーのwinebuffは断腸の思いで諦めるほか無いのでした・・・。

変わり種では沖縄の海底20m、水温24度の海で長期熟成されたワイン(何と1.5万円!)や、香川県産のみかんを使用した「みかんワイン」も。

とは言ってもやはり買うならこのワインでしょう。香川大学農学部(望岡教授)が開発し2007年に種苗登録された、沖縄の野生ぶどう「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ゙・アレキサンドリア」の交配種である「香大農R-1」から作られた「さぬきRED R-1」。アントシアニンがカベルネ等の2~3倍多く含まれ、抗酸化作用が高く紫色に近い濃い色が特徴だそうです。

徳島と香川のワインも無事入手し向かったのが今回のお宿「グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ」。鳴門海峡を一望する絶景が広がるオールインクルーシブホテルで総客室数326と中々の規模です。カップル向けのハイダウェイではなくファミリー向けのリゾートホテルで、宿泊時も家族連れが圧倒的に多かったです。

お部屋はこんな感じ、35平米のツインルームです。1993年に開業した「ホテル&リゾーツ南淡路」を2024年に居抜きでリブランドしたホテルなので全体的に古さを感じますが、ホスピタリティは良く清潔で特に不満はありませんでした。

宿に着いたら早速ディナータイム。そういえば去年のこの時期の旅行も宮城蔵王のグランドメルキュールでしたね。そしてオールインクルーシブとくればそう、色々な種類のお酒にワインも含まれているのです。

人混みを掻き分けワインはどこだとキョロキョロ物色していると隅の方にワインセラーがありました。中には六種類のワインとグラスが。

赤は以下の2種類

1.MontGras MG Estate Pinot Noir (Chile)
2.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Tinto (Spain)

白は以下の2種類

3.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Blanco (Spain)
4.Santadi Sulki Bianco (Italy)

泡は以下の2種類

5.Bienvenido Cavas Cava Brut (Spain)
6.Il Poggio Spumante Brut (Italy)

どれも1,000円台のお手軽ワインですが、冷やしてそこそこ飲めるくらいのクオリティはありましたし、基本料理の邪魔をしない主張しすぎない様なセレクションでした。

ビュッフェ料理はこんな感じ。淡路島は玉ねぎの産地としても有名で、メニューにも玉ねぎバーガーや玉ねぎカレーなど。野菜の中で玉ねぎが一番好きなwinebuffにとっては天国のような場所でした。

そうそう、15時から18時の間に開催される「イブニングソーシャル」では樽ワインも供されます。これは「株式会社ドラフトワイン・システム」が提供している樽生ワインで、中身はイタリアワインの産地として著名なヴェネト州トレヴィーゾ県・ヴェネガッツにあるモンテルヴィーニ社が作っているワインです。樽に入っていますがよく冷えていて、ちょっと渋味が気になるけれど纏まりのある味わいでした。

翌日、今回のメインイベントである淡路島のワイナリーへと向かいます。2024年設立の「AWAJISHIMA WINERY COMPLEX」で優雅にランチと洒落込みましょう。ホテルから車で小一時間。強風と雨が吹き荒れる最悪のお天気ですが、何とか12:30の予約時間前に到着。

神戸市出身の葡萄農家、小谷雄介さんと兵庫県淡路市の仁井地区出身の料理人、井壷幸徳さんが2019年にこの地で葡萄栽培を開始。地域資源を生かした農林水産物加工・販売施設等の整備を支援する「農山漁村発イノベーション整備事業」を活用して淡路島初のワイナリーを開業しました。この地域は標高約200mと海岸部より冷涼で朝晩の寒暖差もあり降水量も比較的少なく、また秋雨時期前に葡萄の収穫ができることから病害のリスクも低く、ぶどうの生産に適した地域だそうです。

このワイナリーの売りは淡路産のワインだけでなく、地産地消の食材を生かしたランチとのマリアージュにあります。(と言ってもドライバーのwinebuffはワインとのマリアージュは楽しめないのですが・・・。)あまり時間的な余裕が無いのでフルコースは避け、パスタランチか単品メニューで手を打ちましょう。

入り口付近はこんな感じ。真新しい店内は小洒落た内装だったので若いカップルが多いのかと思いきや、年配のグループがメインで落ち着いた雰囲気でした。

ワインマリアージュの投稿その1
ワインマリアージュの投稿その2

レストランの隣にラウンジの様なショップが併設されており、そこで淡路島ワイナリーのワインをゲット。

ラインナップは、淡路市野島常盤地の葡萄を使用した「淡路島マスカットベリーA」や︓淡路市小田地区の葡萄を使用した「淡路島モンドブリエ」、兵庫県産と淡路市野島常盤産のベーリーAをブレンドした「マスカットベリーA・ロゼ」などなど。

winebuffが購入したのはこれ「2025淡路島ワイナリー マスカットベリーAヌーボー」です。その年に収穫された淡路島産マスカットベリーAを100%使用したフレッシュでフルーティなワインです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ショップのそのまた隣が醸造施設になっており、winebuff達のランチ中にもスタッフの方が作業されていました。余談ですが、この淡路島ワイナリーが淡路初のワイナリーなのですが、他に酒造免許を取得したところが2件あり、その内の一つがパソナで現在ワイナリーの設立準備中だそうです。既に日本のワイナリーが大小合わせて500件を突破したとのニュースもあり、流石にピークを超えた感もあるのですが、それらを踏まえてこの後淡路島のワイナリーがどう発展していくのか興味深く見守っていきたいと思います。それでは次のブログでお会いしましょう!

[winebuff]

茨城ワイン紀行


大変ご無沙汰しておりました、winebuffです。前回の山形行きから9ヶ月近く経ちましたが決してサボっていた訳ではありません。色々忙しく予定も合わなかったためこの様に間が開いてしまいました。それはさておき、今回は近場ですが日本ワインの歴史を語る上でとても重要な茨城のワインスポットを訪問します。

この壮麗なシャトーは知る人ぞ知る、日本におけるワインの普及に多大な貢献を果たした神谷伝兵衛のシャトーカミヤ(現:牛久シャトー)です。日本のワイン醸造の元祖は、山梨県甲府市の山田宥教と詫間憲久が設立した「ぶどう酒共同醸造所」ですが、この神谷伝兵衛も日本ワインの歴史に欠かせない重要人物なのです。それを今からご説明いたしましょう。

訪問時、ちょうど桜まつりが開催され始めた時期で多くの観光客で賑わっていました。シャトー内には約250本のソメイヨシノがあり、期間中は桜にちなんだお酒やお花見用フードの販売、桜メニューの提供などが行われ、夜には桜のライトアップも実施されるそうです。

シャトーと名乗るだけあって、施設内には醸造設備やワイン貯蔵庫、葡萄畑もある、1903年に設立された日本初の本格的なワイン醸造場です。当時は牛久駅までワインを運搬する線路が引かれていたとか。現在も当時の建物がいくつも残り、貴重な文化遺産となっています。

丁度お昼どきだったので、まずは腹ごしらえ。シャトー内にあるレストランへと向かいます。ここは以前貯蔵庫だった場所を改装したレストランで煉瓦造りの趣のある建物です。

エントランスには、シャトームートンの空き瓶がずらりと鎮座ましましています。思ったよりも拡張の高いお店の様です。チラシによると今は桜メニューのランチを展開しているとのことで期待に胸が高鳴ります。とその時、チラリと見えた立札に「本日貸切」の文字が・・・。がーん。残念無念、あえなく撤退です。

でも大丈夫。そんな事もあろうかと次策はちゃんと用意しております。と言っても、ただ単にシャトーの門付近で見たのぼりにBBQと書いてあったのを思い出しただけですが。こんなお洒落なレストランでBBQなどやっているはずがない。どこか他に食事の出来るところがあるのだろうと辺りをウロウロ。するとありました。BBQや軽食が頂けるシャトーガーデンなる施設を発見。

牛久シャトーで造ったワインやビールを片手にピザやホットドッグが楽しめる。うーん、ドライバーで無ければこのポカポカ陽気の昼下がりにぜひぜひ一杯ご馳走になりたかったのですが・・・。

結局、葡萄ジュースにマルゲリータとクワトロフロマッジのピザ、それとホットドッグを頂きました。ちょっと軽すぎるので、後で何か甘いものでも頂く予定です。

さて、腹ごしらえも済んだので、サンクンガーデンを抜けて神谷傳兵衛記念館へと向かいます。ここは元々シャトーカミヤ醸造場施設だったところで、正面の建物は旧醗酵室、向かって左手には貯蔵庫が南北に伸び、その他、地下室苗木場や洗滌室も併設されていました。

正面入り口を入ってすぐ右手にはこの様にワイン樽がずらりと並んでいます。昔は牛久駅からこのシャトーまでトロッコが稼働しており、葡萄畑で収穫された葡萄を醸造場へ運搬し、醸造場で造られたワインを牛久駅へ運搬する役割を担っていました。トロッコの線路は事務室のあった入り口の建物を貫通してこの発酵室の入り口まで伸びていたそうです。

二階は牛久シャトー(シャトーカミヤ)の歴史を紹介する展示室になっています。醸造場としては、一階入り口までトロッコで運ばれてきた葡萄を昇降機を使って二階に上げ、果汁を精製しそのまま一階の醗酵桶に流し入れ一次発酵が行われるという段取りでした。その後、一次醗酵が終わったワインから不純物を取り除いて貯蔵樽に移し替え二次醗酵が行われ、最終的には地下一階の貯蔵樽で熟成されました。

神谷傳兵衛は日本ワインの父と呼ばれていますが、最初からこの様なシャトーで本格的なワイン造りを行なっていたわけではありません。傳兵衛は若い時分に病気に罹り命に関わるほど衰弱した際、勤め先のフランス人オーナーからワインを勧められ体調を回復したことからワインに滋養効果があることを知り、ワインに興味を持ちました。

ですが、当時の日本ではワインは殆ど普及しておらずワインの味も日本人好みではありませんでした。そこで傳兵衛は輸入ワインに蜂蜜や漢方薬を混ぜ甘味果実酒として売り出したところ大ヒット商品となり、その利益でこのシャトーを創設し本格的なワイン造りを始めたそうです。

この独自の甘味果実酒「蜂印香竄葡萄酒」は、形は変わりましたが「ハチブドー酒」として今でも購入する事ができます。このハチブドー酒は甘味果実酒を含めたワインのうち、日本で製造販売されているものの中では最古のもので最も歴史あるブランドなんです。

二階奥からふと右手を見るとガラス越しに最新式の醸造設備が。そうそう、色々な展示物や歴史ある(今では使われなくなった)醸造用器具を見ていると過去の遺産の様に思えたのですが、今でもここでワイン造りが行われているのでした。それでは、折角ですので牛久シャトーワインを購入しに参りましょう。

地下はほぼ暗闇に包まれており、写真で見る様な明るさはないのですが、以前使用されていたと思しき巨大なワイン樽が沢山並んでいました。

記念館の出口付近には当時のワインボトルが展示されていました。これらは甘味果実酒の方ですね。エチケットにも色々な種類があったようですが、どれもボロボロで長い歴史を感じさせます。余談ですが、今でもポピュラーなサントリーの赤玉スイートワインはこの「蜂印香竄葡萄酒」のヒットに啓発される形で作られた後発商品です。サントリー創業者の鳥井信治郎氏が開発し、当時はかなりライバルを意識していたそうです。

これは現存する最古のシャトーカミヤのワインボトルで、2008年9月に近江日野商人館(旧山中兵右衛門邸) の西蔵床下で発見された約100年前のものです。

記念館の見学を終えて向かった先はもちろんショップです。牛久シャトーオリジナル商品をはじめとして、お土産品や茨城県の特産品を販売しています。お目当ては牛久シャトーのワインですが、他にも日本産のワインや一部輸入ワインなども取り揃えていました。

訪問時店内にあったオリジナルのワインは赤白の二種類のみ。白は甲州、赤はマスカットベーリーA。少し残念だったのは100%茨城産の葡萄ではなく他地域の葡萄とのブレンドになっていた事でした。昔の最盛期には、この辺一帯が葡萄畑だったそうですが、戦後徐々に住宅地となって畑が減少していったらしいです。しかし現在は日本のあちらこちらでワイン用葡萄が作られていますから将来的には牛久シャトーでも茨城県産のみのワインが作られるのではないでしょうか?

購入したのは、赤のマスカットベーリーA、2,850円也。奇しくも前回旅行の山形県産の葡萄とのブレンドです。早速家に戻って試飲したいと思います。以上、茨城ワイン紀行でした。・・・ではなく、折角茨城県のワイナリーを訪れたのですから、もっと茨城ワインを満喫したいですね!

というわけで唐突にやってきたのがここ茨城県ひたちなか市にある「コトンひたちなかグランヴィラ」です。関東最大級18棟のドームテントで過ごす優雅なグランピング体験。winebuffも一度グランピングやってみたかったんですよね。でも何故グランピングなのかというと、茨城県産の食材を多用したシェフ監修の懐石フレンチBBQがあるからなんです、これに茨城県産ワインを持ち込み優雅に茨城マリアージュを楽しもうという算段です。

約40平米の室内はこの様な感じで全室シャワー・トイレ・エアコン完備。まるでホテルの様な快適さ。宿泊するドームの横に専用駐車場もあり利便性も抜群。もはやキャンプの要素が無い様な気もしますが、まあ兎に角豪華BBQディナーの始まりです。

部屋の横にそれぞれ専用のBBQスペースがあり、屋根とビニールシートで風雨や寒さも防げて快適に食事ができるのもポイント高し。ただ、色々部屋との行き来が発生するので出入りが面倒という欠点もありますが。

見よ!この豪華食材を。「懐石フレンチ × エスニック」と銘打ち、ウエディングの世界で腕をふるう懐石フレンチシェフとMonsoon Cafe元総料理長の共演です。

国産豚のトマホーク、ロブスターハーフ、海鮮ブイヤベース、蝦夷鮑ハーブバター、国産豚の塩ちゃんこ鍋等々盛りだくさんのメニュー(二日分)ですが、中でも注目したいのが地産地消の品目です。常陸牛ランプに常陸牛サーロイン、つくば鶏の塩麹、茨城県産リーフとタブレのジャーサラダと素晴らしいメニューが並んでいます。

相対する茨城のワインはこの二本。まずは、茨城県つくば市栗原にある「つくばヴィンヤード」の「Tsukuba Series Kurihara (赤)」です。様々なヤマブドウ系黒ブドウのブレンドで、アルコール11.5%とミディアムライトのボディです。つくばヴィンヤードは「つくばワイン・フルーツ酒特区」で2020年に設立した新進のワイナリーです。代表を務める高橋学さんは、定年後に一念発起をしてワイナリーを立ち上げた方でこれからの活躍が期待されます。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

お次は、茨城県常陸太田市の武藤観光農園のマスカットベーリーAをつくばワイナリーで醸造した、いわゆる茨城コラボレーションワインです。つくば市北条字古城の丘陵地に位置する「つくばワイナリー」は「つくばヴィンヤード」と名前が似ているのですが、こちらの方が少し先輩で、2012年からつくば市内でワイン用ぶどう栽培し、2019年に「つくばワイン・フルーツ酒特区」の第一号案件として設立されました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

どちらも癖が少なくシルキーで飲みやすい上、果実味もそこそこあって肉料理にも意外なほど相性が良かったです。あまり食事を邪魔しない系なのでそれほど存在感はありませんでしたが、この様な肉メインのBBQでは気軽に合わせられて良かったかも知れません。

さて今回、近いけれど中々行く機会がなかった念願の茨城のワインスポットを訪れてとても勉強になりました。茨城ワインだけでなく茨城の食材も洗練されて素晴らしいと思いましたし、この調子でまだまだ近場で未訪問の地域のワインと地元食材のマリアージュをやってみたいという気持ちを強くしました。とにかく次はもう少し早めに書きたいと思います。それでは、またこのブログでお会いしましょう。

[winebufff]

山形のワイナリー


はいっとー(山形弁で’こんにちわ’)、winebuffです。今回は、2013年の7月に引き続き2度目の山形ワイナリー紀行です。前回は、山形の有名所のワイナリーをあちこち巡りましたが、今回はそれ以降にできた新しいワイナリーを訪問してきました。

例によって例の如く、3時半の早朝起床で7時台の飛行機に乗り、フラフラで庄内空港に到着しました。一日に羽田便が4便のみの小さな空港ですが、特に問題もなくスムーズに移動。

山形は、鉄道やバス等の公共交通機関が東京の様に充実していないので、やはりレンタカーは必須です。この旅のお供は、トヨタのルーミー号。コンパクトカーですが車高が高く、車内は広々としていて快適でした。

最初のワイナリーは、庄内空港から約20kmの距離にある「ピノ・コッリーナ松ケ岡」。2017年に葡萄栽培を開始し2020年にプレオープン。2021年にファーストビンテージをリリースとしたばかりの新進のワナリーです。元々この地は、明治初期に旧庄内藩士三千人によって桑畑が開墾され、製糸工場と絹織物工場が創設されました。その後庄内柿などを栽培する果樹園が作られ近年ワイン造りも始まりました。なるほど、柿から葡萄に変わったわけですね。

当初は、ワインショップを覗いてワインを購入するだけのつもりだったのですが、入り口の看板を見ると、何と5月8日から新規のランチ営業がスタートとの事。時計を見ると丁度12時。これは、見逃せませんね。予定変更してここでお昼を頂いていきましょう。

入り口入って右側にショップ、左側にレストランという配置です。まだ新しい木の香りが漂う店内は、開放感があって明るい感じです。先客も年配のカップルやマダムなど優雅な時間を楽しんでる方々のようで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

最初、屋内の席を案内されたのですが、せっかくなので空席が出来た後、葡萄畑が一望できるテラス席に変えていただきました。地元食材をふんだんに使用したイタリアンフレンチ、結構お高いランチですが、どれをとっても一級品のうまさ。返す返すも残念なのは、ドライバーのためピノ・コッリーナのワインとのマリアージュが試せないということです。こればっかりは仕方ありません。

ワインマリアージュのメモ1
ワインマリアージュのメモ2

食事の後は、ショップに寄ってワインを物色。まだ新しいワイナリーですが、ワインのラインナップが充実しています。自社醸造ワインの他にもノンアルコールワインやワインプリン、ワインジャム、ウィンナーから雑貨、輸入食材まで品揃え豊富です。

このピノ・コッリーナのメルローは、2023年の広島G7サミットにて提供されたという由緒ある?一本です。その他、白ワインの鶴岡甲州も同時に選出されました。2021年に国税庁が山形のワインを地理的表示GIに指定したということもあり、四大産地の一つである山形で今ワインが大きなブームになっているとのことです。

こちらのワインは、ANA SHONAI BLUE Ambassadorと連携し、作り上げたオリジナルのワインです。Vestito Cielo(ベスティートシエロ)2022は、ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのブレンドで、Vestito Rosso(ベスティートロッソ)2022は、ピノ・ノワール、マスカット・ベーリーA、メルロー、ネッビオーロのブレンドです。ANAサイドは、製品化におけるボトル・ラベル・ネーミングの考案、各種プロモーションを行なったとのこと。G7の件といい、まだ出来て10年も経たないワイナリーですが、色々と精力的に活動しているようですね。

winebuffが購入したのは、この二本。数百年もの歴史がある鶴岡市西荒屋地区の甲州の古木から収穫した葡萄で作られた白の蔵出し甲州と、2019年に植樹された松ケ岡産ネッビオーロを無清澄、無濾過で瓶詰めしたロゼのネッビオーロ・ロサートです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

美味しいランチを頂き、お目当てのワインも購入でき大満足のwinebuff。その勢いをかって近隣の次なるワイナリーへと足を運んだのですが、残念ながらお店はクローズ。ここの山形県産りんごを使ったシードルに興味があったのですが・・・。

2021年に設立されたピノ・コッリーナよりも更に若い「ホッカワイナリー」。このワイナリーのエチケットには、赤ずきんが描かれているのですが、赤ずきんが運ぶワインのような飲む人を幸福にする果実酒を目指す、という意味を込めているとのこと。とても印象的なイラストになっています。

実は、このワイナリーは、吾有事(わがうじ)の銘柄で知られる1724年に創業された歴史ある酒蔵、「奥羽自慢」が作っているのです!HOCCAは、農作業時に頭部にかぶる「ほっかむり」をイメージした造語で、キーカラーの赤は、「赤川」が由来。面白いですね。なぜ日本酒メーカーがワインをという疑問が湧くのですが、それは、この地でも農業従事者の高齢化が進み年々休耕地が増えている厳しい現実があり、地域活性化のために何かできないかと思い始めたそうです。日本酒の専門家とはいえワインは全く別のお酒ですから、かなりのご苦労があったと推察しますが、この様な前向きな取り組みは応援したいですよね。次の機会には是非入手して飲んでみたいです。

この旅のお宿は、ここ「メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ」です。山形旅行なんですが泊まりは宮城県側です。まあ、蔵王は、山形と宮城に跨っているので良しとしましょう。この系列の特徴は、オールインクルーシブで、ビュッフェレストランでの夕朝食に加え、ラウンジでのドリンクやおつまみ、温泉利用等全て含んだ料金となっています。もちろんお酒もインクルーシブでワインも各種あると聞き、期待に胸を弾ませチェックイン!

お部屋は、ツインの36平米。普通の部屋です。余談ですがこのメルキュール、徹底したコストカットをしており、レストランは一つでビュッフェのみ。ミニバーもルームサービスも無し。アメニティはセルフで基本リネンの交換のみ。グラスの貸し出しもありませんでした。

当日が土曜日でホテルは大混雑。小さい子供連れのファミリーで溢れており、食事も時間制で19時からでした。しかしそんなことでめげるwinebuffではありません。食事会場に到着するやいなや、ドリンクバーに突進。おお、ありましたよ。赤ワインが3種類、白ワインが2種類、スパークリングワインが1種類。その他ビール、日本酒、各種洋酒と豪華なラインナップです。赤の銘柄は以下の通りです。

1.Domaine de Gras Estate Cabernet Sauvignon

2.Frontera Cabernet Sauvignon

3.Lamura Rosso di Sicilia

白の銘柄は以下の通りです。

1.Frontera Chardonnay

2.Domaine de Gras Estate Chardonnay

発泡の銘柄は以下の通りです。

1.Miramonte Brut

変わり種でこんなノンアルコールのジュースもありました。試しに飲んでみましたが、確かにカベルネの味がします。通常の葡萄ジュースに比べると甘さ控えめで酸味が強くややクセのある味わいでした。

食事はビュッフェスタイルだったので自分の好きなものを選ぶことが出来ます。まあいつもこんな感じの酒のつまみ状態なのです。メインの肉系が少ないのですが種類自体は多く、デザートも豊富。変わったところではラーメンやうどんを自分で作ったりもできます。朝食時はなぜかフォーもありました。winebuff的には、「ラムーラ」のロッソが一番美味しく、マリアージュ的にも良かったと感じました。

翌日は、山形盆地に位置する上山市にやってきました。ここは、昔からワイン作りが盛んな土地で、前回もこの周辺にあるワイナリーをかなり巡りました。少々分かりにくい道筋をなんとか辿って着いたのがここ「ベルウッドワイナリー」です。ワイナリー名の由来は、とても分かりやすくオーナーが鈴木さんだから。2020年に開業したばかりの真新しい建物の横に自社畑が広がっています。標高250Mの小さな丘の南斜面と北斜面に葡萄畑があり、北斜面には、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブランなどの熟度と酸を重視する品種を植えており、南斜面には、より熟度を高めたいメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。

今日は、ショップはオープンしているようですね。良かった良かった。余談ですが、このベルウッドワイナリー以外にも近隣にいくつも新しいワイナリーができています。調べてみると「かみのやまワインの郷プロジェクト」なるものが発足しており、この辺りはワイン特区として新規ワイナリーの誘致を支援されているようです。オーナーの方もこの制度を利用して新規就農されたとか。

あちらにおられるのは鈴木さんの奥様でしょうか?鈴木さんは、全くの個人でワイナリーを立ち上げ、「地獄の日々」だったと宣う位大変なご苦労があったとお聞きしましたが、現在は、奥様に加え義父、実母の方々4名で切り盛りされています。winebuffも昔少しはワイナリー経営に憧れた時がありましたが、いやいやとても無理ですね。

カウンターのすぐ右手のワイン樽の上に販売中のワインが並べられています。赤、白、ロゼ、スパークリングにオレンジワインと一通り揃っています。価格はニ千円台から四千円台のレンジでお求めやすいプライスになっています。

ちょっと迷ったのですが、winebuffが買ったのは、「コレクション・スペリオール・メルロー2022」と「コレクション・スペリオール・甲州2024」の二本です。甲州は有名な鶴岡産のもので、メルローは上山産のものを使用。まだ隣の自社畑の葡萄は使われていないとのことでしたが、今後は、自社畑の比率を高めていかれるでしょうし、日当たりの良い斜面の葡萄を使った本当の意味での自社ワインに期待が持てそうです。

「朝日町ワイン」で醸造責任者を務めた後、2017年に独立してベルウッドワイナリーを立ち上げた鈴木智晃さん。穏やかで落ち着いた雰囲気の方でしたが、ほぼ独力でワイナリーを立ち上げたその情熱と行動力に感心しました。短い時間でしたが色々とお話をお伺いし、今後製造される予定の自社ブドウで造るフラッグシップ、「ドメーヌ・クロッシュ」を是非飲んでみたいと思いました。

今回は、山形の新しいワイナリーを訪問しましたが、時間の都合等で行けなかったワイナリーがいくつもあります。「ウッディーファーム&ワイナリー」、「DROP winery」、「Voyage de YUUAI」、「Agri Coeur」、「グレープリパブリック」など、機会があれば必ず訪問したいですね。この次の訪問時には、更に新しいワイナリーが誕生しているかもしれませんし、成長を続ける山形ワインにこれからも注目していきたいと思います。それでは、また次のワイナリー訪問でお会いしましょう。

[winebuff]

名護ワイン


はいさい、winebuffです。今回は、五年ぶりの沖縄紀行。前回は、沖縄名産のフルーツを使ったワインを紹介しましたが、今度は、さらに変わり種のワインを見つけ、居ても立っても居られず、沖縄にやってきました。

またまた、早朝便で那覇空港に到着したwinebuff一行。東京は、一桁の気温ですがこちらでは最高気温が20度超えとの事。かなり暖かいと思いきや、それほどでもなく、セーターが手放せない程の気温でした。天気もどんよりとした曇りで、パラパラ雨もふる始末。うーん、あまりリゾート気分にはなれませんねえ。

この旅行では、いつもの大手レンタカーではなく、ホテルに併設されているレンタカー屋さんを利用しました。格安料金で、かつ空港のレンタカーオフィスでホテルのチェックインもできるという利便性の良さ。

車を運転し始めるとちょうどお昼時。どこか車を停められるところでランチをと考え、やってきたのがここ「ジェフ豊見城店」。沖縄の厳しい風雪(雪は無いか)に耐え、外見がやや劣化していますが、アメリカンスタイルのドライブインがあり、車にのったまま注文・飲食ができる便利なシステム。まさにアメリカンな感じですが、我々は店内でゆっくり頂くことにしました。

せっかくの沖縄ですから何かそれらしいものをと物色していると、ありました。ザッツ沖縄のゴーヤバーガー。肉厚のゴーヤスライスが幾重にも重なり、特有の苦味が口一杯に広がる・・・と想像していたのでが、卵焼きにゴーヤのカケラが入り混じっている程度でとてもマイルド。他のメニューもそうですが、基本薄味でヘルシー。豪快なアメリカンバーガーを予期していたwinebuffはちょっと肩透かしを食らってしまいました。(でも美味しかったですよ。)

昼食を終え、車で1時間半ほどのホテルに向かったのですが、途中で少々寄り道。今晩の晩酌用にワインを仕入れなければなりません。そこでお邪魔したのが名護市にある「とうまワイン店」。沖縄の大手リゾートホテルで長い間研鑽を積まれてきたソムリエの當間裕樹さんが始めたワインショップです。

奥行きのある店内には、ワインがぎっしり。オーストラリアやフランス、イタリア、アメリカ、チリなどの海外定番ワインをはじめ、山梨県、北海道などの国産ワインも豊富に取り揃えていらっしゃる。特にオーストラリアの農場での就業経験もあるためか、オーストラリアのワインに強みがあるように感じました。

オススメの一本も、オーストラリアのマーガレットリバーのボルドーブレンド。今晩用にゲットしました。マーガレットリバーもいつか行ってみたいワイン地域の一つ。パースから車で3時間位でしょうか。三方を海に囲まれ、美しいブドウ畑が深い森へと連なる風光明媚なところです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

さてさて、無事ワインも入手し、ホテルへと向かった一行。この旅でお世話になるのは、太平洋の海とやんばるの自然に抱かれた敷地80万坪(東京ドーム60個分!)の楽園リゾート「カヌチャリゾート」です。総部屋数294室で、広大な敷地内にはゴルフコースや3つのプール、7つのレストランなど様々な施設が揃っています。

あまりに広すぎる為、ホテル内移動は、このレンタルカートを利用します。ハンドル、アクセル、ブレーキで操作し、曲がるときはウィンカー、夜はライトを点けて運転と普通の車同様の動かし方で、要普免です。今時なぜか電気ではなく、ガソリン車なのですが、最高速度10kmと制限されているので、比較的容易に運転できます。ホテル滞在中、かなりお世話になりました。

敷地内を軽く一周して約2km。写真はありませんが、この季節、夜間は「スターダストファンタジア」のイベントを行っており、一斉に敷地内がライトアップされとても綺麗に輝きます。

部屋も全てが50平米以上の広々とした室内。winebuffの泊まった部屋は、何とベランダにジャクジーも!部屋の中もシングルベッドやソファ、琉球畳の和室、そして無駄に広い(おいおい)浴室など豪華満点。

その晩は、敷地内にある沖縄料理の店「くすくす」で頂きました。いや、ホント、何を食べても美味しかったのですが、winebuff的には、フーチャンプルが一番印象に残っています。ああ、あのフーチャンプル、また食べたいですねえ。

ワインマリアージュのグルメメモ

翌朝、やってきたのはここ「パイナップルパーク」。何故かというと今回の目的である「名護ワイン」を入手するためです。1992年、ここ名護に日本で初めてパイナップルを原料にした名護パイナップルワイナリーが誕生し、2020年7月に新ワイナリーとしてリニューアルオープンしました。前回沖縄訪問時には、まだリニューアル中で訪れることが出来なかった場所です。単なるパイナップルワインならさほど珍しくないのですが、ワイン用ブドウも使用している変わり種だそうで、ぜひとも飲んでみたかったのです。この秘密のベールに包まれたワイナリー、写真で拝見したところ落ち着いた大人の雰囲気の施設でした。期待が高まります。

が・・・、チケットを購入し入場ゲートに到着したwinebuff達の前に爆誕したのは、パイナップルパークトレインでした!賑やかなテーマソングをガンガン鳴らしながらの派手な登場にwinubuffのパイナップルワイナリーに抱いていたクールなイメージは完全崩壊(笑)。このテーマ曲、パーク内中に響き渡り、とうとう脳内でリフレインする始末。訪れたお客さんは、ほとんどが小さい子連れのファミリー。えぇ、来る場所間違えたか?

トレインを降りた一行は、写真撮影を強要され、その後自動運転のカートに乗せられてパーク内を一周。まず、世界のパイナップルが植栽されているエリアを巡ります。一言でパイナップルといっても200種類以上ものパイナップルがあるそうで、このパークにも食用以外の観賞用のものなど多くのパイナップルが栽培されていました。

カートを降りた後も徒歩で巨大なシダ植物が生い茂る湿度の高い園内を巡ります。散策していると、突然ジュラシックパークのごとく動く巨大恐竜のいるエリアに迷いこんだり、

南国の蝶の楽園のような所を通過したりと、もはやパイナップル関係ないんじゃ・・・という素朴な疑問が湧いてきます。

その後もそんなこんなでパーク内を観光し、終盤によくある定番のカフェやお土産物や行き着いたwinebuffは、マジで心配になってきました。ワイナリーどこよ?やはり場所を間違えたかと焦り始めたその時、ようやくお目当てのものを見つけました。ワイン館、こちらです。

入場してほぼ一本道を長々移動させられ、1時間以上経過してやっとお目当てのワイナリーに到着しました。どうもパークを通り抜けるしか辿り着く道はないようです。しかし、入り口付近のウインドウから見える醸造施設は、本格的。ワイナリーの歴史を記した看板を読みつつ、ワイナリー、もといワイン館へと入ります。

写真で見た巨大なパイナップルのオブジェが迎えるこの空間は、お洒落で落ち着いた大人の空間。先ほどまでの子供向けテーマパークの雰囲気とは、えらい違いです。

パイナップルジュースやパイナップルワインが並ぶバーカウンターの左手奥にお目当ての棚がありました。世界よ、これが名護ワインだ!

名護ワインには、赤と白の二種類があります。赤は、沖縄のパイナップルとチリのカベルネ・ソーヴィニヨン(HPでは、オーストラリアのカベルネと記述してありましたが、年によってブレンドが異なるのでしょうか?)、白は、沖縄のパイナップルとオーストラリアのシャルドネのブレンドです。葡萄とパイナップルのブレンドって、ちょっとチャレンジャブルな気がするのですがどうでしょうか。とりあえず、二本とも購入して早速その晩頂きました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ワインダイアリーのテイスティングメモ

うーむ、そのチャレンジ精神には、敬意を表したいのですが、まだあまり良く消化されていないというか、お互いの良さをむしろ打ち消しあっているようにも感じられ、発展途上のワインという感じです。赤よりも白の方がブレンドがうまくいっているような気がしますが、それも別々のワインでも良いのではという感じもしますし、赤は甘ったるく、ややぶどうの生臭さも感じます。とはいえ、ポテンシャルは十分、今後に期待ですね。機会があれば今度は、スパークリングワインにも挑戦してみたいです。

ワイン館を出てすぐのところに、世界初のパイナップルブランデー蒸留所兼店舗「LA PIÑA DISTILLERY(ラ・ピーニャ ディスティラリー)」がありました。世界でも珍しいパイナップルのブランデーは、長期熟成が必要なためまだ発売されておらず残念でしたが、発売されたら是非飲んでみたいと思いました。

苦労をしてようやく手に入れた名護ワインでしたが、やや残念な結果に。しかし、挑戦することに意義がある。入手困難な名護ワインに費やした時間とお金は、けっして無駄にはなりません。今回も良い旅が出来ました。あっという間の二泊三日でしたが、最後は、那覇空港でお土産物のお買い物。おや、「雑貨&ワインのお店」ですか。気付きませんでしたが、こんなところにもワインショップがあったんですね。あれ、よく見るとどこかで見たワインが・・・。がーん、空港にも名護ワイン一揃い売ってました。あの入手に掛けた苦労は、一体・・・。
と、うまくオチがついたところで、またやーさい。

[winebuff]

ハワイでワイン


アロハー、winebuffです。この度はなんとハワイに行って参りました。ハワイといっても鳥取県の羽合町(もう無いですが)でも、福島県のスパリゾートハワイアンズでもありません。本当のハワイなんです!GWの休みを利用して念願のハワイ行き。今回は、ハワイからワイン紀行をお届けしたいと思います。

行きは、成田からANAの「フライングホヌ」1号機に乗ってオアフ島を目指します。このエアバスA380型機は、旅客機史上最大級の大きさを誇り、総二階建で座席数も520席。機内設備も最新式とあって、とても快適な空の旅であっという間にハワイに到着しました。

海外旅行は色々なローカルフードも楽しみの一つですよね。時差の関係であまり眠れず(というか殆ど寝ていない)ヘロヘロ状態だったのですが、最初の食事から飛ばして?いきます。まずは、アメリカの国民食と言っても良いハンバーガー。ワイキキのショッピングセンター「インターナショナルマーケットプレイス」にある「バンザイバーガー」で頂きました。肉厚のパティとカリカリベーコンに濃厚ソースがたっぷり乗ったバーガー。とても一人で一つは食べれません。というか、解体しないと口に入りません。でもとても美味しくあっという間に完食しました。

腹ごしらえをしてやってきたのが、「Aston At The Waikiki Banyan」。この旅行でステイするホテルです。いや、正確に言うとコンドミニアムですね。全室スイートルームで、リビングルームとベッドルームがあり、本格的なキッチンも付いています。

キッチンには、電子レンジや冷蔵庫、オーブン、コーヒーメーカーなどの家電に加え、まな板、包丁、食器やカトラリーなど一通り揃っており、外食に頼らずとも食事が可能です。昨今のアメリカの物価高や為替の円安で海外旅行も以前より厳しくなっている最中、こういった設備はとてもありがたいですね。因みに階下にあるバーベキュー場で食材持ち込みのバーベキューもできます。

ビルの陰になっていますが、プライベートバルコニーからダイヤモンドヘッドも一望できます。ビーチやカラカウア通りからも近く、様々なショップやレストランも徒歩圏内にあって絶好のロケーションです。

さて、部屋でしばし休憩してから再度街に繰り出します。お目当ては、もちろんワインとディナーのテイクアウトです。やってきたのはお馴染みの「ABCストア」。ハワイに50店舗以上ある、ハワイのコンビニエンスストアで、お土産や食料品から、コスメ、日用品まで何でも揃う使い勝手の良いお店です。店の規模にもよりますがどこもワインの種類が豊富で、アメリカ産のワインを中心に数十種類以上の品揃がありました。

winebuffがハワイで一番欲しかったのが、このハワイ産のワイン。ハワイ島にあるハワイ唯一のワイナリー「Volcano Winery」のVolcano Redです。Ruby Red Cabernetという珍しい品種が主体で、これはCabernet SauvignonとCarignanとAlicanteの交配品種とのこと。$26.99で購入しました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ボルケーノ・ワイナリーは、1986年にオアフ島の元獣医師、リン・マッキニーによって設立されました。溶岩に覆われたハワイ島の土地に20本のシンフォニー(マスカット・オブ・アレクサンドリアとグルナッシュの交配品種)を植樹したのが最初で、葡萄以外の様々なフルーツワインを作った後、1999年にデル・ボソフにワイナリーを売却。2024年現在もボソフ家の家族経営ワイナリーとして運営されています。

ワインを入手したら今度は、本日のディナーのテイクアウトです。向かったのは、クヒオ通りにある「Blue Ocean Seafood & Steak」です。ベトナム人がやっているハワイ料理のフードワゴンで、メニューも豊富でお手軽。ボリュームもたっぷりなので、一人一品でも厳しい感じです。

色々悩んで、結局ハワイアンピザとパンケーキを注文。ABCストアで購入したチキンサラダと一緒に頂きました。ワインは、かなり甘めだったのですが、これらの料理と思ったより良く合いました。

翌日は、早起きをして午前中にパールハーバーに行きました。太平洋戦争開戦時の真珠湾攻撃の地として日本人にも馴染みのある場所ですが、日本人は殆どいませんでした。ここには当時の攻撃で沈んだ戦艦アリゾナがそのままの状態で残されており、その真上に創られた記念館に船で行きました。その他、時間の都合で割愛しましたが日本が降伏文書に調印した戦艦ミズーリが退役艦として渓流されていたりと、戦争の始めと終わりを知ることが出来る貴重な史跡で、この日もボーイスカウトの団体が訪れていました。

左手に見えるのが戦艦ミズーリ、右手に見えるのが戦艦アリゾナの記念館です。日本人としては加害者側ということもあって少々緊張するところもあったのですが、日本人憎しの描き方ではなく、フラットな視点からの展示が多かったので意外に感じました。短い時間でしたが、行ってよかったと思える訪問でした。

午後は、ハワイ最大のショッピングモール「アラモアナセンター」へGO!こちらは打って変わって日本人も多数訪れ大いに賑わっていました。広大な敷地に約350の店舗が軒を並べ、ショッピング、エンターテイメント、ダイニングが全て楽しめる世界最大級のオープンエア・ショッピングセンターです。もちろん、ここでもワインを購入しますよー。

向かったのは、アラモアナセンターの西端、エヴァウィングの1Fにあるハワイ最大のスーパーマーケット「フードランド ファームズ」。2016年8月31日に高級志向のグルメスーパーマーケットとしてリニューアル・オープンしたお店で、ハワイの新鮮な食材やデリ、お土産アイテムも充実。店内におしゃれなバーもあります。

winebuffは、新鮮なフルーツや美味しそうなデリには目もくれず、ワイン売り場に直行です。ここでは、特価ワインが日替わりで出るのに加え、お店の会員になると更に割引がきくとあって、ハワイでワインを買うならば絶対に外せません!徒歩で来たくせに調子に乗ってに3本も購入し、帰宅時に腕が痺れたのはいうまでもありません。それはさておき、ここでもハワイ産のワインを購入。

2日目の夜のテイクアウトは、ロイヤルハワイアンセンターのフードコートにある「Champion’s Steak & Seafood」。ハワイの有名なローカルフードであるアメリカンステーキやガーリックシュリンプがお気軽な値段で食べられるありがたいお店で、割引クーポンを活用して更にリーズナブルに購入しました。

ステーキ以外は、お酒のおつまみセット状態ですな。この辺になってくると毎食アメリカンな感じで胃が疲れ始めているようです。しかし、ステーキにはやはり赤ワイン。本日購入したハワイの白ではなく、別途購入したアメリカの赤を一緒に頂きます。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

三日目は、念願のワイキキビーチへ。ハワイに来たからには、やっぱりビーチに行かねば!まだ4月ですが、昼間は海に入るのに十分な気候だったので迷わずトライ。海水はやや冷たく感じたものの、日本の海と違う波に揉まれてハワイの海を満喫しました。沖にはサーファー達が波乗りをしているというハワイの風景も新鮮でした。

この日のお昼は、カラカウア大通りにあるハワイ料理の「LULU’S WAIKIKI」。ハワイで一番美味しいと自称するロコモコを食べにやってきました。winebuffがハワイで食べたいNo.1の料理がロコモコだったので、期待に胸が高鳴ります。結果から言うと、割と普通のお味でした。それよりも一緒に頼んだモチパンケーキが壮絶美味かったです。食べきれなかったのですが、残さず部屋に持ち帰った位。なぜにあんなに美味しいか疑問。とにかく思いがけないな出会いでした。

まだまだワインを買い足りないwinebuff。この日もABCストアに行き、ワインを買い込みます。買うのは、全てアメリカのワイン。ハワイの白以外は全てフルボディの赤です。ハワイは物価が高いので食事も買物も出来るだけ安くあげて節約モード。今回は、前回のナパ旅行に比べワインの本数もぐっと抑えました。

さてさて、最終日のディナーも引き続きテイクアウトなのですが、ハワイで食べるべきローカルフードの最後が「ポケ」です。ポケはハワイ語で「切身」を意味する言葉で、一般には、魚介類の切身に塩やしょうゆなどの調味料を混ぜてマリネにしたものをご飯に乗せて食べます。ロコモコと並ぶハワイの伝統的なローカルフードです。今晩は、屋台のポケをテイクアウト。一番ポピュラーなのは、マグロのポケ。要は、漬け丼みたいなものですね。

同じ場所にあった違う屋台では、照り焼きサーモンも購入。今晩は、打って変わってヘルシーなシーフードです。ワイキキの小さなフードトラック村にあるのですが、結構有名店らしく三々五々とお客さんが訪れていました。


 
ABCストアで購入したサラダなどの惣菜と一緒に頂きましたが、やはり完食出来ず一部翌日の朝食にスライドです・・・。

一緒に飲んだこのマウイ・ブランですが、普通にワイン売り場に置いてあったのでてっきり地品種の葡萄か何かを使っているのかと思いきや、なんとハワイ産パイナップルのワインでした。とは言え、アルコール11.5%でスッキリ爽やかな飲み口。ただの甘いフルーツジュースではありません。魚料理にも相性バッチリであっという間に空になりました。

帰りは、「フライングホヌ」3号機で帰国。あっという間のハワイ旅行でしたが、ハワイ産ワインを飲むというミッション以外にもワイン好きには特筆すべき点が一点ありました。それは税金で、日本ですと消費税が10%なのですが、ハワイでは同様の税金が4.712%。その差もあって、ワイン売り場でアメリカの特売ワインをまとめ買いすると日本よりもある程度安価に購入できます。この物価高で何もかもが高いハワイですが、ワインに関しては日本より安く手に入れられました。これはwinebuff的には旅行の最大のメリットでした。

ただ、残念に感じた点もありました。ワインとは関係無いのですがハワイの光と陰を感じたという点です。憧れのハワイはのどかな楽園ではなく、全ては金次第の観光地という印象でした。お金を払えば嫌な部分は目にせず済みますが、お金をケチると道路に寝そべる浮浪者や治安の悪い汚い街角、憎々しげに睨みつけてくる素行の悪いドライバーなどに遭遇します。ハワイに限った光景では無いのかもしれませんが、子供の頃から”永遠の楽園ハワイ”などと刷り込まれてきた世代のwinebuffからすると少しショックに感じたところもありました。多分、二度と訪れることは無いと思いますが、この先ハワイはどうなっていくのでしょうね。

ともあれワイン紀行はこれからも続きます。今度は、どこのワイナリーに行きましょうか。夏辺りにまたお会いしましょう。それでは!

[winebuff]


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