鬼怒川温泉でワイン飲み放題!


あけましておめでとうございます!といってももう2月。年末年始バタバタしていたwinebuff一家は、旅行に行く余裕もなかったのですが、何とか時間をやりくりして向かった今年最初の目的地は、何と老舗の温泉郷です。

東武特急の「リバティきぬ」に乗って2時間弱。着いたのは、鬼怒川温泉・・・。ではなく、ひとつ手前の「東武ワールドスクウェア」。ここ、特急が停まるのに簡素な無人駅なんですよね。駅名通り、ワールドスクエアに行く為の駅で、我々の最初の目的地です。

1993年に開園したこのパークは、世界21国に及ぶ100点以上の遺跡や建築物を25分の1スケールで再現したミニチュアランドで、企画・設計はあのゴジラで有名な東宝が、施工は、東武建設が担当したとのこと。

園内は、現代日本、アメリカ、エジプト、ヨーロッパ、日本を除くアジア、近代以前の日本の6つのゾーンに分けられています。この写真は、今は無きワールドトレードセンターとエンパイアステートビルです。

各ゾーンにはエジプトのピラミッドやエッフェル塔、バッキンガム宮殿など48の世界遺産登録物件を含む、合計102の有名建築物が展示されています。撮った後で気付いたのですが、この写真、ピラミッドとスフィンクスの背景にエッフェル塔が見切れていますね・・・。

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂もありました。このミニチュアランドの凄いところは、建物だけでなく観光客等の人形も精巧に再現している点で、園内には14万体!もの人形がディスプレィされていました。

スペインの定番観光スポット、サグラダ・ファミリアは、ミニチュアでも相変わらずの工事中でした。一時間半ほどで足速に見て回りましたが、実物を見たことがあるものが結構ありました。それだけ、あちこち旅行に行っているということなんでしょうが、ひとつひとつに思い出があり感慨深い観光でした。

万里の長城は、小高い丘を模した斜面に造られていました。この他にも紹介しきれない位の有名建築物が所狭しと並べられ、まさに世界一周気分。また、有料ですが、ミニチュアの人形が行進したり、音楽が流れたり、列車が走ったりするギミックもあり(さすが東宝)、観光客を楽しませる仕掛けがそこかしこに備えられています。

そして最後は、お楽しみのお土産もの探し。ここは、ワールドショッパーズ「メルカドI」です。思ったよりたくさんのオリジナルグッズやフードが陳列されており、かなり目移りしますね。ちなみに、ワインブログなのになぜワールドスクエア?と思った方、ここにその答えがあります。

ショップの一角に(というかすみっこに)世界のお酒コーナーがあり、ドイツビールやハワイのカクテルなど世界の様々なアルコール類も並べられていました。もちろんフランスワインもあったのですが、むむっ、これは何でしょうか?東武ワールドスクエアのオリジナルワインですと!(わざとらしい・・・)もちろんここには葡萄畑も醸造施設もありませんので、委託醸造、乃至はただのラベル張り替えワインかもしれませんが。あまり時間も無かったのでとりあえず一本購入して後でゆっくりチェックすることに致します。

東武ワールドスクエアの隣駅が鬼怒川温泉駅です。鬼怒川温泉は、箱根や熱海と並んで「東京の奥座敷」と呼ばれ、最盛期には、年間300万人以上の宿泊客で賑わった著名な温泉郷です。ただ、近年は、バブル崩壊やコロナ禍などもあり100万人を割っているようで、廃墟ホテルがメディアに取り上げられるなど他の地域同様苦戦を強いられています。

鬼怒川温泉駅の駅舎は、軒の出に栃木県産の杉材が使われ、柱や壁には宇都宮市で採掘される大谷石が使われています。落ち着いた雰囲気の和モダンの建物はまだ新しく、一日に二千人の乗客を温かく迎えています。

駅前に広がる広場です。2017年のSL大樹の運行開始に合わせて駅舎や駅前広場が整備されました。写真には写っていませんが、広場では、鬼怒川温泉のマスコットキャラクター「鬼怒太」の黄金像がお出迎えしてくれました。ちょっと強面ですが、邪気を払い、福を招くという邪鬼をモチーフにした縁起の良い鬼だそうです。

さて、本日のお宿は、ここ「日光きぬ川ホテル三日月」です。1978年に当時の岡部グループが建てた「鬼怒川ホテルニュー岡部」を2009年にホテル三日月が譲り受けたもので、古き良き時代の大箱温泉宿です。駅徒歩2分の抜群の利便性と、100メートルもの広さを誇る温泉大回廊、一年中利用可能なガーデンスパで大人気のホテルです。

ホテルのお部屋は和洋折衷。35平米と十分な広さでリニューアルされているため古さも感じません。部屋の窓からは鬼怒川の勇壮な流れが一望できます。さて、色々と説明したいポイントはあるのですが、それは、他のブロガーの方々が既に書かれているのでそちらをご覧ください(おいおい)。winebuffのブログはあくまでワインブログ、ワインのことをメインに書かせて貰います。

しかし、日本酒や焼酎なら分かりますが、ワイナリーも無い地域の老舗の温泉宿でワインが飲めるのでしょうか。とりあえずやってきたのはバイキングディナー会場。実は、このブッフェディナー、飲み放題付きなんです。winebuffもこの種のバイキングは何度か利用したことがありますが、飲み放題付きは珍しく初めての体験です。

ホテルスタッフに頂いた会場マップには、ドリンクカウンターとドリンクコーナーがあり、カウンターの方にアルコール類が置かれているようです。見たところ、赤と白それぞれワインがありますね。ワイン以外にもビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、カクテルと一通りのアルコール類が提供されています。

同時に渡された紙には、飲み放題のご利用時間が書かれていました。そう60分一本勝負!まあ、そうでしょうね。際限なく飲まれてた色々とホテル側も大変でしょうし。それならばグズグズしていられません。早速、ドリンクカウンターに向かいましょう。

カウンターは、こじんまりとしていますが、マップに書かれていたように一通りアルコール類が取り揃えてあります。写真に写っていませんが、右手反対側には、水やソーダ類のサーバーも設置してあり、カクテルやサワーを作る際に利用します。

ワインは、この赤白二種類のみ。バッグ・イン・ボックス発祥の地、オーストラリアの「Gold Seal Special Dry Red」と「Gold Seal Fresh Dry White」です。著名なワイナリーであるデ・ボルトリのワインですので不味い無いわけがない!赤は、シラー、カベルネ・フラン、メルローのブレンドで、白は、ゲヴェルツトラミネール、リースリング、セミヨン、シャルドネのブレンドです。白は、アルコール10.5%とかなり軽く、水のようにゴクゴク飲めます。赤は、12.5%なので思ったよりも飲みごたえがあり、よくある薄渋軽の安物ワインの味わいではありませんでした。

お隣は、カクテルで、ブルーハワイやソルティドッグ、ジントニックやカシスなどのボトルが鎮座ましましていました。左上には、ご丁寧にカクテルの作り方のポップまで用意されています。そのまた隣にはサントリーウイスキーがちょこんと置かれて・・・。

存在感のある大きな甕には、麦焼酎、芋焼酎、そして泡盛が。芋焼酎は、霧島酒造の人気銘柄「赤霧島」。麦焼酎は、これも有名な大分の二階堂酒造の「二階堂」。泡盛は、忠孝酒造の「夢航海」。数は少ないですが、ちゃんと抑えています。

日本酒は、これ一本!栃木の地酒、外池酒造の「燦爛(さんらん)」です。残念ながらwinebuffは、日本酒と相性が悪く、もう長く口にしていないので、ここでもスルーさせて頂きました。あと、ウイスキーも苦手で悪酔いしてしまうのでパスです。アルコール自体はいける方なのですが、色々と飲めないお酒もあります。

ですので、専らデ・ボルトリの赤ワインをお供にディナーです。酒飲みですので、食事は、酒のつまみ系で揃えてみました。このブッフェディナーは、本当に種類が豊富で、ステーキを目の前で焼いてくれたり、栃木名物のコーナーで餃子やラーメンが頂けたりします。お寿司も色々ありましたし、カレーやシチュー、それからデザートも各種と充実したメニューにwinebuff一行も大満足しました。

調子に乗ったwinebuff。ポップに書かれていたワインカクテルにも挑戦しました。と言っても、ただ赤ワインにコーラを混ぜるだけなのですが。飲んだ感想は、アルコールの入ったコーラで、赤ワインの味はどこかに飛んでいってしまってます・・・。

60分はあっという間に過ぎてしまい、部屋に戻って二回戦の開始です。早速、ワールドスクエアで購入した赤ワインを開けて飲みました。オリジナルラベルには、アルコール度数すら記述していなかったのですが、裏面を見ると、「Chevalier du Franc Terroir Rouge」とあり、VIN DE FRANCEのワインのようです。少し調べてみると、オリジナルラベルのワインが他にもあるようで、その種のワインの御用達ブランドのようでした。味は、先ほどの赤ワインといい勝負で、こちらも思ったよりも美味しく飲めました。軽いので部屋の畳に座って手酌で飲んでいるとあっという間に空に・・・。

今回は、今までと違い、その土地特有のワインも地場に根ざしたワイナリーも何もありませんでしたが、どこに行ってもそれなりにワインが楽しめる日常に改めて気付かされると同時に、恵まれた環境に感謝の気持ちを感じました。ささやかなワインの旅はこれでおしまい。次は、もっと本格的な旅がしたいと目論むwinebuffでした。

[winebuff]

長野県上田・佐久地域のワイナリー


暑い日が続きますが、皆さま体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい、winebuffです。夏といえばやはり避暑地。今日は日本を代表する避暑地、軽井沢がある長野県のワイナリーを訪問します。(苦しいこじ付け・・・)コロナ禍の前にも長野のワイナリーは訪れたことがあったのですが、今回は、前回未訪問のワイナリーにお邪魔してきました。最初は、ここ「シャトーメルシャン 椀子ワイナリー」です。

上田市丸子地区陣場台地にあるこのワイナリーは、2003年に「椀子ヴィンヤード」として葡萄の栽培が始まり、16年後の2019年にワイナリーとして開業。陽当たりの良さ、降水量の少なさ、排水性・通気性に優れた畑で世界クラスのワインを作っている日本でも有数のワイナリーです。

ワイナリー名にある「椀子(まりこ)」の由来ですが、6世紀後半、この土地が欽明天皇の皇子「椀子皇子」の領地であったことから「椀子ヴィンヤード」と命名されたそうです。また、丸子町史によると、丸子町の古代名も「椀子」であったと言われています。

写真は、メルロー畑の葡萄です。訪れたのは、8月の後半なので葡萄の実も結構大きくなって色づいていました。この日は、気温自体はそれほど暑くは感じませんでしたが、日差しが強烈であっという間に日焼けしそうな勢いでした。これだけの日照があれば良い葡萄が作れるだろうなと納得。ワイナリーに車でくる途中、天候不順で結構雨にも降られたのですがここは、快晴。さすが良い土地だと感心しきり。

早速、まだ新しい瀟洒な建物の玄関を潜ります。このワイナリーは、ワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出する「ワールド・ベスト・ヴィンヤード2023」で、 唯一4年連続選出の日本のワイナリーだそうで、アジアNo.1とのこと。とても誇らしいですね。

入口を入ったすぐのところに、ガラス越しに醸造設備や樽貯蔵庫が見えるホールがあります。収穫時期の仕込みの作業風景がおすすめらしいのですが、残念ながら今日はお休みのようで稼働はしていませんでした。

東京ドーム約6個分の広さがあるといわれるヴィンヤードの全体マップです。赤は、メルローやシラー、カベルネ・フラン、白は、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなど約8種類のブドウが垣根方式で栽培されています。

印象的な日本画(シャトー・メルシャンの3つのワイナリーから生まれる最高峰のアイコンワインをイメージした日本庭園だそうです)をバックに、シャトーメルシャンのフラッグシップ・ワインが誇らしげに飾られています。お値段の方もフラッグシップにふさわしい価格となっており、winebuffは、ちょっと手が出ませんでした・・・。

エレベーターで2階に上がるとテイスティングカウンターがありました。ワイナリー限定ワインやシャトー・メルシャンの各産地のワインが常時10種類程度、試飲できるようです。確認はしていませんが、日替わりで地元の食材を使ったおつまみも提供されているとか。

奥の壁際にある窓からは階下の樽貯蔵庫が一望できました。約29ヘクタールの畑から年間生産5,000ケース(2019年度)ものワインが作られます。この貯蔵庫ひとつ取ってみてもその規模の大きさが想像できますね。

そしてもちろんお目当てのワインショップも併設されています。椀子ヴィンヤードのワインだけでなく、シャトー・メルシャンの各産地のワインが常時30種類ほど販売されています。ここでしか買えない限定品や椀子ワイナリーオリジナルグッズもありました。

winebuffが吟味に吟味?を重ねて購入したのがこの二本、「椀子メルローブロック4 2021」と「椀子カベルネ・フラン樽選抜 2018」です。どちらもワイナリー限定の素晴らしい逸品です。

先客の方々がワインのテイスティングをされていたようです。何と、椀子ヴィンヤードのフラッグシップである「オムニス」も!ここでは、現在「椀子ディスカバリー・ツアー」、「椀子ワインメーカーズ・ツアー」、「椀子ウォーキング&ランチツアー」、「SDGsツアー」 の4種のツアーが開催されていて、それぞれ5〜6種類のワインテイスティングができます。winebuffもぜひ参加してみたかったのですが、いかんせんドライバーでしたので・・・。

気を取り直して次に向かったのは、信州は小諸の御牧ケ原の小高い丘にある「ジオヒルズワイナリー」です。金、土、日曜限定ですが、ここでカジュアルなベトナム料理のランチが頂けると聞いてやってきました。ワイナリー名は、ベトナム語のGió(風)と英語のHill(丘)を合わせてGió Hillsという名称にしたそうです。ベトナム料理が食べられることといい、ワイナリー名の一部にベトナム語が使われていることといい、何かベトナムと縁があるのでしょうか?とても気になります。

ああ良かった。本日は、オープンしていますね。このワイナリーは、島崎藤村ゆかりの宿である中棚荘が設立しました。、年間降雨量が非常に少なく、また昼夜の寒暖差も大きい冷涼な気候なので、葡萄の栽培にとても適しているそうです。訪問当日は、かなりの暑さで屋外を歩くのも大変なくらい。これは日傘でも持ってきた方が良かったかも。

入口の床がガラス張りになっていて、階下のステンレスタンクを見ることができます。今年の分は、まだ収穫していないので空なのでしょうか?葡萄は、2002年にシャルドネを、2008年にメルロー、2010年にピノ・ノワール、2015年にソーヴィニヨン・ブランを植樹し、順調に規模を拡張されているようです。

さて、お目当てのランチメニューです。バインミーとは、やわらかめのフランスパンにいろいろな具材を挟んだベトナムのサンドイッチです。バインミーは本来ベトナム語で「パン」という意味ですが、パンといえばフランスパンなのだそうです。さすが旧宗主国。

winebuffは、迷わず?ビーフ・バインミーをチョイス。バインミーに挟む具材は、さまざまですが、ハムやチャーシューなどが定番なのだそうです。それ以外にも、レバーペーストやパクチー、ニョクマム、大根や人参を使用したなますなどなど。どこでも買える手軽なファストフードで、国民食と呼ばれるほどポピュラーな食べ物なんだそうです。お味の方は、見た目よりもあっさりしていて食べやすい、タレの濃さもちょうど良く、あっという間に完食してしまいました。

店内には、ワインの販売も。樽の上に乗っているのは、ジオヒルズの白ワインやシードルなのですが、樽の横には、ベトナムのノンラー(円錐形のラタニアの木の葉でできた帽子、ベトナム人の伝統的な葉笠)のようなものが飾ってあります。うーむ。

ふと横を見ると、これまたベトナムのお菓子やコーヒー、ジュースなどの食品や、バッグなどの工芸品などがずらり。ひょっとしてオーナーの方はベトナム人?、と思ったら違いました。調べたのですが、実は、醸造責任者の富岡さんが2010年から5年間、ベトナム・フエ市でストリートチルドレンの保護・教育を目的とした施設「子どもの家」でボランティア活動をされていて、その流れでワイナリー名やワイン名、お土産などにベトナムゆかりのものが使われているとのこと。存じ上げず失礼いたしました。

ワイナリーの前は、広々とした畑が広がり...と言いたいところなのですが、ヴィンヤードは、少し離れたところにあるらしく、ここからは拝見できませんでした。代わりにあったのが、御牧ヶ原地区の農業の再生を目的とした「県営畑地帯総合土地改良事業」の一環として作られた調整池の「みまき大池」です。20億円以上の予算を注ぎ込んで行われた事業で、この「みまき大池」を中心とした地域農業の発展に期待が寄せられているとのことでした。

そしてなぜか綱に繋がれたヤギの姿も・・・。このヤギさんは、中棚荘に住んでいるワイナリーのマスコット?ヤギのピノくんで、ワイナリーの除草担当だそうです。winebuffが近寄っても驚くこともなく、ムシャムシャ草を食べていました。

ここで購入したのが、上田市産りんごを使用したシードル「ホンゴックシードル」です。ホンゴック(Hồng ngọc)とはベトナム語で「紅い宝石」という意味だそうです。「紅玉の酸味を活かすため、瓶内二次発酵でデゴルジュを行い、辛口ドライに仕上げたました。紅玉のキリッとした酸味が骨格となり、青リンゴの果実味が感じられます。 (文:ジオヒルズワイナリー)」

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ワインダイアリーのテイスティングメモ

本日は、上記3本を購入したのですが、当日行われた親戚とのバーベキューで全て飲んでしまいました。椀子ヴィンヤードの2本はフランスワインにも負けない本格派で、バーベキューのお肉に最適。シードルは、食前酒代わりに頂きました。短いwinebuffの夏休みは、やっぱりというか何というか、ワイナリー巡りでした。今回もドライバーで一滴も試飲できなかったのですが、ワイナリーで美味しいランチを頂き、バーベキューで楽しくワインを飲んだので良しとしましょう。それでは、また次回のワイナリー訪問でお会いしましょう。

[winebuff]

北海道後志地区のワイナリー2


ニセコで一泊をしたwinebuff一行。翌日は、車で1時間少々離れた余市のワイナリー巡りに出かけました。まず最初に訪問したのは、「キャメルファームワイナリー」です。2014年にキャメル珈琲グループの農業法人として設立されたこのワイナリーは、2017年に畑に併設する醸造所が完成し自社畑自社醸造をスタート。「地球にいいことしてる?」をテーマに、自然や環境を大切にし、食を通してみんなの笑顔を繋いでいきたいという想いで事業を展開しているとのこと。早速、お邪魔してみましょう。

ワイナリー併設のワインショップは、木の温もりが感じられる落ち着いた空間になっています。玄関脇やラウンジソファの壁などにこのようなアートが飾られ、小洒落た雰囲気を醸し出しています。

カフェではグラスワインでのテイスティングのほか、コーヒーやケーキセットも提供しています。winebuff達が訪れた際には、既に一組のお客さんが和やかにワインを楽しんでおられました。

ワインセラーには、この様にキャメルファームのワインがずらり。勝手に入って物色OKだったので、じっくりとチェック。ピノ・ノワール、シャルドネ、ケルナー、ブラウフレンキッシュ、レジェントなどの品種のワインが陳列されていました。また、蔵出しやショップ限定のワインなど掘り出し物もありました。

オープンエアのデッキからは、畑が一望できます。天気が良ければここで一休みも考えたのですが、あいにくの雨だったので写真だけ撮影させて頂きました。

畑の栽培面積は、13.5ha。生産本数は、年間約10万本。イタリアの伝統製法や最新技術を導入したワイン造りに取り組んでおり、醸造長もイタリア人のリカルド・コタレッラ氏。世界に誇るピノ・ノワールを作る目標に向け、日夜努力を重ねているそうです。

さて、キャメルファームでブラウンレンキッシュのワインを一本購入したwinebuffは、近隣のワイナリーにやってきました。ここ「モンガク谷ワイナリー」は、東京出身の木原さんが田舎暮らしに憧れ2012年に余市に移住して設立したワイナリー。当初は養豚場を作ろうとしたけれど地元の人と話す中で葡萄畑にすることに。

無農薬・無肥料の葡萄を栽培し、3年で1,500本植樹するも殆どが上手く育たず苦労されたそうです。岩見沢の10Rワイナリーにも協力を仰ぎ、研鑽を重ねて2018年より札幌軟石の蔵を再利用した半地下式醸造所で自家醸造を開始。

まだショップも無くワインを入手することはできませんでしたが、「絶景を眺めながら、自家製の生ハムとワインが楽しめる場所にしたい」との木原さんの夢が実現した際には、再び訪れて見たいと思います。

向かいの倉庫では、スタッフの方が何やら作業をされていました。とてもお忙しそうだったので声がけはせず。丁度、この倉庫の右手に広がる畑が主力のピノ・ノワール。その奥に、ピノグリやシャルドネの畑が広がっています。

「モンガク谷ワイナリー」をチラ見した後向かったのが、ここ「NIKI Hills Winery」。世界に誇れる、世界に通用するワイン造りを目標に2019年7月仁木町にグランドオープンした複合型ワイナリーです。

準限界集落となった仁木町の再生をと、2014年に耕作放棄地を整備して事業を開始。2015年からは仁木・余市町の契約農家の葡萄を使用したワインの醸造を開始。2019年より自社畑で栽培した葡萄による醸造も始まりました。

33haの敷地に醸造所、葡萄畑、ナチュラルガーデン、レストラン、宿泊施設をも整備されており、国内外の観光客を誘致するだけでなく、地元の雇用にも貢献し仁木町を活性化することを目指しているとのこと、素晴らしいですね。

レストランの玄関を潜るとすぐ眺望の開けた空間が出現します。訪問時は生憎の天気で、霧で曇った景色しか見えなかったのですが、天気が良い日ならば感動ものの風景だったと思います。入口すぐ右手には、ワイナリー自慢のワインが様々な受賞のプレートと共に飾られ、訪れる人の目を惹きつけていました。

レストラン前面に広がるウッド・テラスからは、葡萄畑やガーデンが一望出来ます。時間が許せばここで優雅にランチでもと思ったのですが、残念ながら時間の余裕が無く、ワインを入手するので精一杯。いずれ再訪時にワイナリーのワインと北海道産の食材のマリアージュを思う存分楽しみたいですね。

ここでは、現地限定、100%自社畑の2021年産メルローを1本入手。アルコール13%のフルボディです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

「NIKI Hills Winery」を後にして最後にやってきたのが、ここ「ル・レーヴ・ワイナリー」。実は、帰路に車で走っていた際にたまたま見つけました。ワイナリー名の「ル・レーヴ」は、フランス語で「夢」のことですね。ワイン作りの夢が叶った、ということなのでしょうか?ちょっと寄って行きましょう。

小規模ワイナリーながらカフェも併設されており、近隣の自然栽培を行う農家から仕入れた素材を活用した、バター・砂糖不使用のセイボリータルトやケーク・サレなど、ワインが欲しくなるような料理が提供されているとのこと。

食事は無理でもカフェ利用ならとも思ったのですが、残念ながら予約onlyだそうで、やむなく断念。ここは、2015年から自社畑での葡萄栽培を始めた新々のワイナリーなのですが、ピノ・ノワールやピノ・ムニエ、ドルンフェンダー、メルロー、シャルドネ、ピノ・グリ、トラミーナ、ピノ・ブラン等々、様々な品種のワインを作られています。

「旭台」という地名通り、朝日の当たる傾斜地に畑があります。日当たりが良いだけでなく水はけも良く土壌の質も良好。ただ、すぐ背後に山を控えているため、シカやアライグマなどの獣害が大変なのだそうです。興味深いワイナリーだったので1本購入したかったのですが、ショップでの販売も無く、写真を撮っただけで無念の撤退。ここも時間があれば再訪したいワイナリーの一つです。

おまけ:本日のディナーは、ホテル近隣にある「ニセコ高橋牧場 MANDRIANO」のピザです。デザートは、さくらんぼ狩りで採ったさくらんぼ。北海道は、何を食べても美味しく、ワインだけでなく食の楽しみも一杯です。

今回は、北海道南西部の仁木町に再訪させて頂きましたが、前回とは異なるワイナリーを訪れ、また違った魅力を感じることができたと思います。やはり昨今の日本ワインブームがまだまだ続いているようで、新規参入のワイナリーもちらほら。今後もそういった流れで新しいワイナリーが増えてくるのではと思いますし、また数年後に再訪してみたいなと思いました。ワインに限らず、北海道はやはり魅力的な土地なので、これからも注視していきたいですね。

[winebuff]

北海道後志地区のワイナリー1


こんにちは、winebuffです。今回のワイナリー訪問は、北海道です。またかと思った方もいらっしゃるかも知れませんが、前回訪問時よりだいぶ期間が経過し、新しいワイナリーもどんどん出来ている昨今、行かないわけには行きません。どうか、暫くの間、お付き合い下さいませ。さて、北海道ですから移動手段は、やはり飛行機。いつもの様に早朝便に乗って千歳空港に向かいます。

最初にやってきたのは、空港からほど近いJR千歳駅。駅前は文字通り何も無く(失礼な!)結構寂れているのが気になりますが、まずは、徒歩でワイナリーに向かいます。

歩くこと10分弱、見えてきました「千歳ワイナリー」。1988年創業の歴史あるワイナリーで、千歳周辺で収穫したハスカップのワインと小樽余市で収穫したケルナーやピノ・ノワールのワインが有名です。

ここは、山梨の勝沼にある老舗のワイナリー「中央葡萄酒」の北海道における醸造拠点で、当時千歳市が注力していたスイカズラ科の植物で爽やかな酸味が特徴のハスカップを広めるという事と、高品質のピノ・ノワール醸造を目的に作られました。

以前もお邪魔した事があったのですが、その当時と変わらない雰囲気の倉庫がお出迎え。9過ぎに訪れたので既にお店はオープンしているようです。ちなみに、この建物は、かつて穀物倉庫として使われていた札幌軟石製の石蔵を利用しているそうです。

入口を入ってすぐ左手に売店があります。ワインの種類はさほど多くはないのですが、ピノ・ノワール、ケルナー、ハスカップの夫々の品種に数種類ずつのワインがラインナップ。ここも以前の訪問時と同じ作りでした。

売店の奥には、倉庫とワインの貯蔵庫がありました。ハスカップ以外のワインは、全て余市の木村農園の2ヘクタールほどの区画で作られているそうです。自社畑は持たず、契約農家の葡萄を使って栽培。寒すぎて育たない不毛の地と言われていた土地で80年代からピノ・ノワールを栽培し続けていた木村農園との二人三脚はかなりのご苦労があった様子。

前回訪問との違いといえば、この熊の存在でしょうか。後、おすすめスポットのマップなども以前はありませんでした。そういえば、千歳の町も以前はもっと活気があった様な気がするのですが。コロナ禍にもみまわれ厳しい状況なのかもしれません。

さて、気を取り直してやってきたのが、道の駅「ニセコビュープラザ」です。何故ニセコの道の駅なのか?実は、今回の宿泊先が「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」だったからなのですが、この道の駅にニセコのワインが置いてあると聞いて矢も盾もたまらずやってきた次第です。

情報プラザの扉を潜ると、ニセコ産生乳のスイーツやチーズなどの乳製品から焼き立てベーグルや石窯パン、日本酒やワインなどの地酒までニセコの様々なお土産物がずらりと陳列されています。

そのスペースの奥の方にアルコール類が並べられている棚がありました。北海道の地酒の横に北海道産のワインが各種ずらりと鎮座ましましています。地元に因んだワインということで言えば、ニセコ高原の農家が栽培した葡萄を北海道ワイナリーが醸造した「ニセコ高原ワイン」もあるのですが、winebuffのお目当ては、棚の右上に目立つように配置された「ニセコワイナリー」のワインです。

ニセコ町の羊蹄山の麓に広がる自社の葡萄畑で原料の葡萄を栽培し、隣接する醸造所でワインを作っている小規模ながら本格的なワイナリーです。スパークリングワインに特化したラインナップで有機栽培のJAS認定を取得するなどこだわりのワイン作りがとても気になりました。一本購入をと考えていたのですが、価格を見てびっくり。1本11,000円は、予算を大幅にオーバーしていた為、泣く泣く断念。またいつか機会があれば飲んでみたいワインでした。

本日のお宿、「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」に到着。ホテルのすぐ横がリフトの乗り場になっている事からも冬場のスキー客がメインということが分かります。ですので夏のこの日はお客さんも少なめで館内は比較的静かでした。部屋も清潔で広め、温泉もあってとても快適でした。

本日の夕食は、北海道のグルメと言えばこれは外せない、ジンギスカン料理です。ホテルに近い「Loft倶楽部」のカントリー調の店内で、新鮮なラム肉(とても柔らかくて臭みが無い!)をその他野菜と一緒に焼いて頂きました。

本日「千歳ワイナリー」で購入したピノ・ノワールと一緒に・・・と言いたいところなのですが、車で来ていた事もあり、ここではノンアルコール。ワインは、部屋に帰った後におつまみと一緒にゆっくり頂きました。[続く]

ワインダイアリーのテイスティングメモ

横濱ワイナリー


明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。といっても正月はとうに過ぎさり、もう春を迎える季節になっていますが・・・。winebuff一行は、今年最初の訪問地、横浜へとやって参りました。この地には、日本一小さな、一番海に近いワイナリーと銘打った「横濱ワイナリー」があるのです。

電車を乗り継ぎ、早速、横濱ワイナリーに到着・・・?いや、ここは、ちょっと違いますね。ここ八景島にワイナリーはありません。実は、横濱ワイナリーに行く前に横浜の有名な観光地のひとつ、「八景島シーパラダイス」に寄り道しました。

関東地方の方ならよくご存知でしょうが、八景島シーパラダイスは、横浜市金沢区八景島にある、水族館や遊園地、ショッピングモール等で構成された複合型テーマパークです。winebuffは、最初「八景島」と聞いて相当昔からある景勝地なのかと思ったのですが、昭和の時代に作られた人工島だったのですね。

この日は、強風が吹き荒れる荒天だったのですが、気温は2月にしてはかなり高く寒さに震えることはありませんでした。施設は、大きく分けて水族館等がある「アクアリゾーツ」と乗り物や遊び場メインの「プレジャーランド」の二カ所から成ります。我々は、まず「アクアミュージアム」にある「アクアスタジアム」でイルカショーを見物しました。

その後、屋内の水族館に移動し、様々な海棲生物が泳ぐ水槽を観察しました。流石、湾岸に作った人工島だけあって、700種類、12万もの生き物が存在する日本最大級の水族館というのも納得です。ここは、LABO1からLABO11までのカテゴリーに分かれていて、写真は、LABO10「サンゴ礁を彩る群れの魚たち」のアオウミガメです。

お次は、LABO7「未知なる海底谷 深海リウム」のタカアシガニ。ここでは、東京湾、相模湾の深海にすむ希少な生きもの達が色々展示されており、過酷な環境で生き延び独自の進化を遂げた海の住人達がつぶさに観察できます。

最後は、LABO11「フォレストリウム」。アクアミュージアムでは、海中の生物だけでなく、水辺と森にくらすさまざまな生きものたちも展示されています。これは、可愛いコツメカワウソ。手を伸ばして餌を取ろうとする仕草がたまりません。カワウソへの餌やりは、事前予約が必要でwinebuff達もトライしたのですが、大人気のため取れませんでした。

とそんなこんなで八景島シーパラダイスの観光はまだまだ続くのですが、それではワイナリーブログになりませんので、winebuffだけ途中退出し、単独で横濱ワイナリーに向かいました。まずは、ワイナリー近くのホテルにチェックイン。本日のお宿は、ここ「エスカル横浜」。横浜中華街へたった徒歩3分と利便性抜群で、温泉ではないのですが大浴場も付いています。内装は簡素で昔ながらの旅館の様な畳の和室はとても落ち着きます。

ホテルから歩いて7分程度、500mほど離れた海沿いの通りに横濱ワイナリーはあります。気をつけて見ていないと通り過ぎてしまう位の小じんまりとした店舗で、ここでワインを作っているとはちょっと想像できません。外見は、個人がやっている小さなカフェの様です。それでは、お邪魔してみましょう。

店内は、さほど広くないのですが、ショップスペース以外にもカウンターやテーブル席を備えたコミュニケーションスペース「ポイントブルー」が隣接しています。ここでワインの試飲はもちろん、レンタルスペース、ギャラリーとしても利用できるのだそうです。

この日は、12種類のワインが並んでwinebuffの試飲を待ち受けていました。ワイナリー訪問としては、珍しく車の運転が無い徒歩での来店だったので試飲には、何の支障もありません。せめて一杯位と思ったのですが、こちらの時間が押していただけでなく、お店の閉店時間も迫っていたので残念ながら試飲は、断念せざるを得ませんでした(悲しい・・・)。

因みにこの奥で作業されている方の壁の向こうに醸造設備があり、葡萄を搬入したのちボトリングまで一貫して手掛けているそうです。

ワイナリーでは、赤や白の通常のワインだけでなく、リンゴやイチゴなどの果実酒も作っています。そのほか、ロゼや赤、白のスパークリング、オレンジワインなど、結構幅広いラインナップで驚きました。

ワインリストも充実。トータルで数10種類ものワインを販売していました。ただ、自社畑は2020年に栽培を開始したばかりで、現在400本程度の収穫(シャルドネ、ピノ・ノワールが半分づつ)しかなく、一般販売はまだ行っていないそうです。現在は、苗オーナーの会員の方のみ入手可能とのことで、数年後を目処に販売したいと仰ってました。ですので、原料となる葡萄は、山梨、長野、岩手等から購入しているそうです。

店内のポップにこの様なコラボも発見。重慶飯店は、横浜中華街を代表する中華四川料理の名店で、winebuff一行も最初ここに行こうかと思ったのですが、お値段を見て止めました(苦笑)。かなりの高級店です。そんなお店とコラボするなんで横濱ワイナリー侮りがたし。時間さえあればこのマリアージュも試したかったのですが・・・。

お店の人に話を聞き、精査?した結果、最終的にこのワイン「カベルネフラン」を購入。長野県安曇野市で収穫された葡萄を使用した珍しいカベルネフラン100%のワインです。樽を使わずステンレスタンクで醸造された後、瓶内熟成12ヶ月を経てリリース。早速、その夜の晩酌時に飲ませていただきました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

さて、無事にワイナリーでワインを入手したwinebuff達が向かったのは、横浜中華街。横浜にやってきてここに行かない手はありません。winebuffはここは初めてなのですが、美味しい中華には目がありません。きっとワインにベストマッチの中華料理が見つかる事でしょう。期待に胸を膨らませながら関帝廟通りの東側の門となる天長門をくぐります。

今晩のディナーは「秀味園」。この地で半世紀近く商いを続ける老舗の名店ですが、とてもリーズナブルです。飾らない家庭的な雰囲気の台湾料理なのですが、どれを食べても美味しい。winebuffも感動ものでした。

それでは、今晩頂いたメニューをご紹介します。奥の緑の皿がトウミョウ炒め。黄色の皿がエビと玉子炒め。手前の茶色の皿が飲茶コース(税抜1,280円!)の一品で大根もちです。

これらは、全て飲茶コースの品々で、カモ肉の燻製、焼き餃子、小籠包、シュウマイです。

コースはまだまだあります。五目炒飯にイカ団子入りスープ、そしてデザートの杏仁豆腐です。これだけ付いてこのお値段、お得感満載です!因みにクレジットカードは、使用不可で現金のみですのでご注意下さい。

こうなればやはり欲しいのは、ワイン。赤でも白でも何でもOKの気分だったのですが、とても残念なことにワインは置いてありませんでした。(紹興酒はもちろん、日本酒、焼酎、ビール、サワー類はあったのですが・・・。)仕方なく、桂花陳酒と杏露酒をグラスで頂きました。でもこれらの中国酒も美味しかった!

 

おまけの写真は、「横浜マリンタワー」と、その展望台から見た風景です。
今回のワイナリー紀行は、かなり近場の横浜だったのですが、新進の都市型マイクロワイナリーという事前情報とはかなり印象の異なる個性的なワイナリーでした。こういったステージのマイクロワイナリーはワイン作りを試行錯誤中のところも多く、せいぜい数品種のワイン生産に留まるケースが普通なのですが、ここは自社畑での栽培を行いつつ、多種多様のワインを作り出しています。今流行りのオレンジワインや、赤のスパークリング、葡萄以外の果実酒等、全国各地より原料を購入して手広く生産する、小さな店舗から想像出来ない馬力を持ったワイナリーだなと感心しました。まだまだwinebuffのワインレーダーから漏れている、このような小規模ワイナリーも多いのではと再認識したショートトリップでした。

[winebuff]


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