四国と淡路島のワイナリー


なんがでっきょんな(讃岐弁のあいさつだそうです)、winebuffです。今回は徳島と香川、それから淡路島のワイナリーに行って参りました。香川のワイナリーは以前足を運んだことがあったのですが、徳島と淡路島(兵庫)は初めての訪問です。瀬戸内はオリーブの産地として有名な小豆島もあるので、ワイン用の葡萄のクオリティも期待できるのではと。

先ずは、空路で徳島に向かいます。いつも7時台の便に眠い目を擦りつつ乗ったりするのですが、この旅は一便が9時発だったので比較的楽に移動出来ました。

空港に着くと阿波踊りの皆さんがお出迎え。阿波踊り空港と銘打っているだけあって、阿波踊りの巨大なステンドグラスが飾ってあったり阿波踊り推し満載。ガラス張りと吹き抜け構造で自然光がたっぷり差し込んでくる明るい空港です。

空港から歩いて200mのところにあるトヨタレンタカーで今回の足であるヴィッツ改めヤリスを借ります。余談ですが通常は空港から送迎バスで移動するのですが、空港カウンターのスタッフに「車も来ますが歩いても行けますよ」と言われ徒歩移動しました。

空港から三好市まで車で1時間少々。最初の訪問は徳島初のワイナリーである「Natan葡萄酒醸造所」です。2018年設立、2021年ファーストヴィンテージの小規模ワイナリーですが、かなり拘りのあるワインを作られているという印象です。意外だったのですが、この地はそもそも生食用の葡萄の栽培も無かったところらしく、なぜこの土地を選んだのかとても興味がありますね。

醸造所に併設のショップがあるとのことで、早速行ってみましょう。ところでワイナリー名の「Natan」は、女性オーナーのあだ名から取ったそうで、ワイナリーのシンボルに魔女の絵が使われているのはワインを「魔女の媚薬」と模しているからだそうです。

さて何のワインを買おうかなと思いつつドアを開けて、と。ええ〜!!「ただいま外出中」ですかあ。がーん。・・・ええ、そうです。事前に確認しておかなかった私が悪かったんです。オーナーがほぼ独力で立ち上げられたワイナリーですからこういう事態も予想すべきだったんです。

しかし転んでもただでは起きない?winebuff。いくら小規模といっても通販もされているし、地場の酒屋なんかにも卸しているはず。ということで取り扱いのある付近のお店をさがしましょう。Google先生にご教授願い、近隣の酒屋を検索。すると歩いてすぐのところに土地の名産品を扱うアンテナショップを発見。

店内は名産品のショップに軽食が取れる食堂が併設されており、お昼時ということもあって食事を取っている人もちらほら。その一角に小型のワインセラーが。ありました、やはりNatanのワインを販売しています。

ほほう、これはオーナーからのメッセージですな。ナチュラルワインを志向されており、優しく少し小粋な日常に溶け込むようなワインのイメージです。ワインセラーから取り出して下さいとあるので、それでは開けてみましょう。

結構人気なのでしょうか、あまりセラー内にワインが残っていないようです。あったのは山形県産の各種葡萄を使用した「ばいばい」や広島県福山市産マスカットベーリーAを使用した「comme」、徳島県立池田高等学校三好校の生徒たちが手掛けたいちごのワイン「高原の煌」など。

そして私が購入したのが長野県産コンコードと徳島県産マスカットベーリーAをブレンドした「No pasa nada」。せっかく徳島のワイナリーに来たのですから、地場の葡萄を使ったワインが飲みたいですよね。これはロゼよりの赤でアルコール8%とかなり軽めなワインです。夏場に冷やして飲むのが良いかも知れません。兎に角、ワインが入手できてホッとしました。

さてお次は徳島の三好から香川のさぬき市に移動。瀬戸内海を見渡す大串岬の丘の上に建つ「さぬきワイナリー」は二度目の再訪です。

1988年に香川県、いや四国初として設立されたワイナリーで、大串自然公園内に醸造施設を持ち、香川県産の葡萄にこだわったワイン造りを志向している老舗です。近年では香川大学農学部が開発したワイン専用品種「香大農R-1」を使用した赤ワインの醸造を行うなど意欲的な活動を行っています。

9:00から17:00まで醸造施設内が自由見学可となっていますので、ちょっとお邪魔させて頂きましょうか。

エントランス入ってすぐのところがここ。瓶詰め工程や精密シートフィルター(液体や気体から微粒子や微生物を高い精度で捕捉・除去するために用いられるシート状のろ過材)と説明しているので工程的には終わりの部分です。こちらからは醸造作業を逆向きに見ていく感じですね。

ワイン醸造の工程を分かりやすく説明してくれている図もあります。ふむふむ、一般的な作業工程ですね。

この写真に写っているGAI1000はイタリアの有名な機械メーカーであるGAI社が製造する、1時間あたり最大1,000本のボトル充填能力を持つワイン用自動充填機です。

貯蔵用タンクは主にステンレスタンクを使用しており、新酒のワインは数日から数週間、年代物のワインは何年間も貯蔵します。品質管理面に於いて重要で常に分析実験等を行なっているそうです。

工場見学の後は醸造施設に隣接する「さぬきワイナリー物産センター」でワインを買いましょう。ここでは各種ワインの他にも地元名産品やお土産等いろいろ取り揃えてあります。

店内はこんな感じ。香川大学が開発したオリジナル品種、香大農R-1を100%使用した「さぬき赤ワイン」以外にも、デラウェアやキャンベルなどを使いフルーティーで飲みやすく仕上げられた定番の「さぬきワイン 白・ロゼ」、受賞歴も誇らしいフラッグシップの「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」、香川県産のすももを使用した「すももワイン」など沢山のワインが所狭しと並べられています。

奥には、無料試飲できるワインやジュースが樽の上に鎮座ましましています。しかし、ソロドライバーのwinebuffは断腸の思いで諦めるほか無いのでした・・・。

変わり種では沖縄の海底20m、水温24度の海で長期熟成されたワイン(何と1.5万円!)や、香川県産のみかんを使用した「みかんワイン」も。

とは言ってもやはり買うならこのワインでしょう。香川大学農学部(望岡教授)が開発し2007年に種苗登録された、沖縄の野生ぶどう「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ゙・アレキサンドリア」の交配種である「香大農R-1」から作られた「さぬきRED R-1」。アントシアニンがカベルネ等の2~3倍多く含まれ、抗酸化作用が高く紫色に近い濃い色が特徴だそうです。

徳島と香川のワインも無事入手し向かったのが今回のお宿「グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ」。鳴門海峡を一望する絶景が広がるオールインクルーシブホテルで総客室数326と中々の規模です。カップル向けのハイダウェイではなくファミリー向けのリゾートホテルで、宿泊時も家族連れが圧倒的に多かったです。

お部屋はこんな感じ、35平米のツインルームです。1993年に開業した「ホテル&リゾーツ南淡路」を2024年に居抜きでリブランドしたホテルなので全体的に古さを感じますが、ホスピタリティは良く清潔で特に不満はありませんでした。

宿に着いたら早速ディナータイム。そういえば去年のこの時期の旅行も宮城蔵王のグランドメルキュールでしたね。そしてオールインクルーシブとくればそう、色々な種類のお酒にワインも含まれているのです。

人混みを掻き分けワインはどこだとキョロキョロ物色していると隅の方にワインセラーがありました。中には六種類のワインとグラスが。

赤は以下の2種類

1.MontGras MG Estate Pinot Noir (Chile)
2.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Tinto (Spain)

白は以下の2種類

3.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Blanco (Spain)
4.Santadi Sulki Bianco (Italy)

泡は以下の2種類

5.Bienvenido Cavas Cava Brut (Spain)
6.Il Poggio Spumante Brut (Italy)

どれも1,000円台のお手軽ワインですが、冷やしてそこそこ飲めるくらいのクオリティはありましたし、基本料理の邪魔をしない主張しすぎない様なセレクションでした。

ビュッフェ料理はこんな感じ。淡路島は玉ねぎの産地としても有名で、メニューにも玉ねぎバーガーや玉ねぎカレーなど。野菜の中で玉ねぎが一番好きなwinebuffにとっては天国のような場所でした。

そうそう、15時から18時の間に開催される「イブニングソーシャル」では樽ワインも供されます。これは「株式会社ドラフトワイン・システム」が提供している樽生ワインで、中身はイタリアワインの産地として著名なヴェネト州トレヴィーゾ県・ヴェネガッツにあるモンテルヴィーニ社が作っているワインです。樽に入っていますがよく冷えていて、ちょっと渋味が気になるけれど纏まりのある味わいでした。

翌日、今回のメインイベントである淡路島のワイナリーへと向かいます。2024年設立の「AWAJISHIMA WINERY COMPLEX」で優雅にランチと洒落込みましょう。ホテルから車で小一時間。強風と雨が吹き荒れる最悪のお天気ですが、何とか12:30の予約時間前に到着。

神戸市出身の葡萄農家、小谷雄介さんと兵庫県淡路市の仁井地区出身の料理人、井壷幸徳さんが2019年にこの地で葡萄栽培を開始。地域資源を生かした農林水産物加工・販売施設等の整備を支援する「農山漁村発イノベーション整備事業」を活用して淡路島初のワイナリーを開業しました。この地域は標高約200mと海岸部より冷涼で朝晩の寒暖差もあり降水量も比較的少なく、また秋雨時期前に葡萄の収穫ができることから病害のリスクも低く、ぶどうの生産に適した地域だそうです。

このワイナリーの売りは淡路産のワインだけでなく、地産地消の食材を生かしたランチとのマリアージュにあります。(と言ってもドライバーのwinebuffはワインとのマリアージュは楽しめないのですが・・・。)あまり時間的な余裕が無いのでフルコースは避け、パスタランチか単品メニューで手を打ちましょう。

入り口付近はこんな感じ。真新しい店内は小洒落た内装だったので若いカップルが多いのかと思いきや、年配のグループがメインで落ち着いた雰囲気でした。

ワインマリアージュの投稿その1
ワインマリアージュの投稿その2

レストランの隣にラウンジの様なショップが併設されており、そこで淡路島ワイナリーのワインをゲット。

ラインナップは、淡路市野島常盤地の葡萄を使用した「淡路島マスカットベリーA」や︓淡路市小田地区の葡萄を使用した「淡路島モンドブリエ」、兵庫県産と淡路市野島常盤産のベーリーAをブレンドした「マスカットベリーA・ロゼ」などなど。

winebuffが購入したのはこれ「2025淡路島ワイナリー マスカットベリーAヌーボー」です。その年に収穫された淡路島産マスカットベリーAを100%使用したフレッシュでフルーティなワインです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ショップのそのまた隣が醸造施設になっており、winebuff達のランチ中にもスタッフの方が作業されていました。余談ですが、この淡路島ワイナリーが淡路初のワイナリーなのですが、他に酒造免許を取得したところが2件あり、その内の一つがパソナで現在ワイナリーの設立準備中だそうです。既に日本のワイナリーが大小合わせて500件を突破したとのニュースもあり、流石にピークを超えた感もあるのですが、それらを踏まえてこの後淡路島のワイナリーがどう発展していくのか興味深く見守っていきたいと思います。それでは次のブログでお会いしましょう!

[winebuff]

茨城ワイン紀行


大変ご無沙汰しておりました、winebuffです。前回の山形行きから9ヶ月近く経ちましたが決してサボっていた訳ではありません。色々忙しく予定も合わなかったためこの様に間が開いてしまいました。それはさておき、今回は近場ですが日本ワインの歴史を語る上でとても重要な茨城のワインスポットを訪問します。

この壮麗なシャトーは知る人ぞ知る、日本におけるワインの普及に多大な貢献を果たした神谷伝兵衛のシャトーカミヤ(現:牛久シャトー)です。日本のワイン醸造の元祖は、山梨県甲府市の山田宥教と詫間憲久が設立した「ぶどう酒共同醸造所」ですが、この神谷伝兵衛も日本ワインの歴史に欠かせない重要人物なのです。それを今からご説明いたしましょう。

訪問時、ちょうど桜まつりが開催され始めた時期で多くの観光客で賑わっていました。シャトー内には約250本のソメイヨシノがあり、期間中は桜にちなんだお酒やお花見用フードの販売、桜メニューの提供などが行われ、夜には桜のライトアップも実施されるそうです。

シャトーと名乗るだけあって、施設内には醸造設備やワイン貯蔵庫、葡萄畑もある、1903年に設立された日本初の本格的なワイン醸造場です。当時は牛久駅までワインを運搬する線路が引かれていたとか。現在も当時の建物がいくつも残り、貴重な文化遺産となっています。

丁度お昼どきだったので、まずは腹ごしらえ。シャトー内にあるレストランへと向かいます。ここは以前貯蔵庫だった場所を改装したレストランで煉瓦造りの趣のある建物です。

エントランスには、シャトームートンの空き瓶がずらりと鎮座ましましています。思ったよりも拡張の高いお店の様です。チラシによると今は桜メニューのランチを展開しているとのことで期待に胸が高鳴ります。とその時、チラリと見えた立札に「本日貸切」の文字が・・・。がーん。残念無念、あえなく撤退です。

でも大丈夫。そんな事もあろうかと次策はちゃんと用意しております。と言っても、ただ単にシャトーの門付近で見たのぼりにBBQと書いてあったのを思い出しただけですが。こんなお洒落なレストランでBBQなどやっているはずがない。どこか他に食事の出来るところがあるのだろうと辺りをウロウロ。するとありました。BBQや軽食が頂けるシャトーガーデンなる施設を発見。

牛久シャトーで造ったワインやビールを片手にピザやホットドッグが楽しめる。うーん、ドライバーで無ければこのポカポカ陽気の昼下がりにぜひぜひ一杯ご馳走になりたかったのですが・・・。

結局、葡萄ジュースにマルゲリータとクワトロフロマッジのピザ、それとホットドッグを頂きました。ちょっと軽すぎるので、後で何か甘いものでも頂く予定です。

さて、腹ごしらえも済んだので、サンクンガーデンを抜けて神谷傳兵衛記念館へと向かいます。ここは元々シャトーカミヤ醸造場施設だったところで、正面の建物は旧醗酵室、向かって左手には貯蔵庫が南北に伸び、その他、地下室苗木場や洗滌室も併設されていました。

正面入り口を入ってすぐ右手にはこの様にワイン樽がずらりと並んでいます。昔は牛久駅からこのシャトーまでトロッコが稼働しており、葡萄畑で収穫された葡萄を醸造場へ運搬し、醸造場で造られたワインを牛久駅へ運搬する役割を担っていました。トロッコの線路は事務室のあった入り口の建物を貫通してこの発酵室の入り口まで伸びていたそうです。

二階は牛久シャトー(シャトーカミヤ)の歴史を紹介する展示室になっています。醸造場としては、一階入り口までトロッコで運ばれてきた葡萄を昇降機を使って二階に上げ、果汁を精製しそのまま一階の醗酵桶に流し入れ一次発酵が行われるという段取りでした。その後、一次醗酵が終わったワインから不純物を取り除いて貯蔵樽に移し替え二次醗酵が行われ、最終的には地下一階の貯蔵樽で熟成されました。

神谷傳兵衛は日本ワインの父と呼ばれていますが、最初からこの様なシャトーで本格的なワイン造りを行なっていたわけではありません。傳兵衛は若い時分に病気に罹り命に関わるほど衰弱した際、勤め先のフランス人オーナーからワインを勧められ体調を回復したことからワインに滋養効果があることを知り、ワインに興味を持ちました。

ですが、当時の日本ではワインは殆ど普及しておらずワインの味も日本人好みではありませんでした。そこで傳兵衛は輸入ワインに蜂蜜や漢方薬を混ぜ甘味果実酒として売り出したところ大ヒット商品となり、その利益でこのシャトーを創設し本格的なワイン造りを始めたそうです。

この独自の甘味果実酒「蜂印香竄葡萄酒」は、形は変わりましたが「ハチブドー酒」として今でも購入する事ができます。このハチブドー酒は甘味果実酒を含めたワインのうち、日本で製造販売されているものの中では最古のもので最も歴史あるブランドなんです。

二階奥からふと右手を見るとガラス越しに最新式の醸造設備が。そうそう、色々な展示物や歴史ある(今では使われなくなった)醸造用器具を見ていると過去の遺産の様に思えたのですが、今でもここでワイン造りが行われているのでした。それでは、折角ですので牛久シャトーワインを購入しに参りましょう。

地下はほぼ暗闇に包まれており、写真で見る様な明るさはないのですが、以前使用されていたと思しき巨大なワイン樽が沢山並んでいました。

記念館の出口付近には当時のワインボトルが展示されていました。これらは甘味果実酒の方ですね。エチケットにも色々な種類があったようですが、どれもボロボロで長い歴史を感じさせます。余談ですが、今でもポピュラーなサントリーの赤玉スイートワインはこの「蜂印香竄葡萄酒」のヒットに啓発される形で作られた後発商品です。サントリー創業者の鳥井信治郎氏が開発し、当時はかなりライバルを意識していたそうです。

これは現存する最古のシャトーカミヤのワインボトルで、2008年9月に近江日野商人館(旧山中兵右衛門邸) の西蔵床下で発見された約100年前のものです。

記念館の見学を終えて向かった先はもちろんショップです。牛久シャトーオリジナル商品をはじめとして、お土産品や茨城県の特産品を販売しています。お目当ては牛久シャトーのワインですが、他にも日本産のワインや一部輸入ワインなども取り揃えていました。

訪問時店内にあったオリジナルのワインは赤白の二種類のみ。白は甲州、赤はマスカットベーリーA。少し残念だったのは100%茨城産の葡萄ではなく他地域の葡萄とのブレンドになっていた事でした。昔の最盛期には、この辺一帯が葡萄畑だったそうですが、戦後徐々に住宅地となって畑が減少していったらしいです。しかし現在は日本のあちらこちらでワイン用葡萄が作られていますから将来的には牛久シャトーでも茨城県産のみのワインが作られるのではないでしょうか?

購入したのは、赤のマスカットベーリーA、2,850円也。奇しくも前回旅行の山形県産の葡萄とのブレンドです。早速家に戻って試飲したいと思います。以上、茨城ワイン紀行でした。・・・ではなく、折角茨城県のワイナリーを訪れたのですから、もっと茨城ワインを満喫したいですね!

というわけで唐突にやってきたのがここ茨城県ひたちなか市にある「コトンひたちなかグランヴィラ」です。関東最大級18棟のドームテントで過ごす優雅なグランピング体験。winebuffも一度グランピングやってみたかったんですよね。でも何故グランピングなのかというと、茨城県産の食材を多用したシェフ監修の懐石フレンチBBQがあるからなんです、これに茨城県産ワインを持ち込み優雅に茨城マリアージュを楽しもうという算段です。

約40平米の室内はこの様な感じで全室シャワー・トイレ・エアコン完備。まるでホテルの様な快適さ。宿泊するドームの横に専用駐車場もあり利便性も抜群。もはやキャンプの要素が無い様な気もしますが、まあ兎に角豪華BBQディナーの始まりです。

部屋の横にそれぞれ専用のBBQスペースがあり、屋根とビニールシートで風雨や寒さも防げて快適に食事ができるのもポイント高し。ただ、色々部屋との行き来が発生するので出入りが面倒という欠点もありますが。

見よ!この豪華食材を。「懐石フレンチ × エスニック」と銘打ち、ウエディングの世界で腕をふるう懐石フレンチシェフとMonsoon Cafe元総料理長の共演です。

国産豚のトマホーク、ロブスターハーフ、海鮮ブイヤベース、蝦夷鮑ハーブバター、国産豚の塩ちゃんこ鍋等々盛りだくさんのメニュー(二日分)ですが、中でも注目したいのが地産地消の品目です。常陸牛ランプに常陸牛サーロイン、つくば鶏の塩麹、茨城県産リーフとタブレのジャーサラダと素晴らしいメニューが並んでいます。

相対する茨城のワインはこの二本。まずは、茨城県つくば市栗原にある「つくばヴィンヤード」の「Tsukuba Series Kurihara (赤)」です。様々なヤマブドウ系黒ブドウのブレンドで、アルコール11.5%とミディアムライトのボディです。つくばヴィンヤードは「つくばワイン・フルーツ酒特区」で2020年に設立した新進のワイナリーです。代表を務める高橋学さんは、定年後に一念発起をしてワイナリーを立ち上げた方でこれからの活躍が期待されます。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

お次は、茨城県常陸太田市の武藤観光農園のマスカットベーリーAをつくばワイナリーで醸造した、いわゆる茨城コラボレーションワインです。つくば市北条字古城の丘陵地に位置する「つくばワイナリー」は「つくばヴィンヤード」と名前が似ているのですが、こちらの方が少し先輩で、2012年からつくば市内でワイン用ぶどう栽培し、2019年に「つくばワイン・フルーツ酒特区」の第一号案件として設立されました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

どちらも癖が少なくシルキーで飲みやすい上、果実味もそこそこあって肉料理にも意外なほど相性が良かったです。あまり食事を邪魔しない系なのでそれほど存在感はありませんでしたが、この様な肉メインのBBQでは気軽に合わせられて良かったかも知れません。

さて今回、近いけれど中々行く機会がなかった念願の茨城のワインスポットを訪れてとても勉強になりました。茨城ワインだけでなく茨城の食材も洗練されて素晴らしいと思いましたし、この調子でまだまだ近場で未訪問の地域のワインと地元食材のマリアージュをやってみたいという気持ちを強くしました。とにかく次はもう少し早めに書きたいと思います。それでは、またこのブログでお会いしましょう。

[winebufff]

山形のワイナリー


はいっとー(山形弁で’こんにちわ’)、winebuffです。今回は、2013年の7月に引き続き2度目の山形ワイナリー紀行です。前回は、山形の有名所のワイナリーをあちこち巡りましたが、今回はそれ以降にできた新しいワイナリーを訪問してきました。

例によって例の如く、3時半の早朝起床で7時台の飛行機に乗り、フラフラで庄内空港に到着しました。一日に羽田便が4便のみの小さな空港ですが、特に問題もなくスムーズに移動。

山形は、鉄道やバス等の公共交通機関が東京の様に充実していないので、やはりレンタカーは必須です。この旅のお供は、トヨタのルーミー号。コンパクトカーですが車高が高く、車内は広々としていて快適でした。

最初のワイナリーは、庄内空港から約20kmの距離にある「ピノ・コッリーナ松ケ岡」。2017年に葡萄栽培を開始し2020年にプレオープン。2021年にファーストビンテージをリリースとしたばかりの新進のワナリーです。元々この地は、明治初期に旧庄内藩士三千人によって桑畑が開墾され、製糸工場と絹織物工場が創設されました。その後庄内柿などを栽培する果樹園が作られ近年ワイン造りも始まりました。なるほど、柿から葡萄に変わったわけですね。

当初は、ワインショップを覗いてワインを購入するだけのつもりだったのですが、入り口の看板を見ると、何と5月8日から新規のランチ営業がスタートとの事。時計を見ると丁度12時。これは、見逃せませんね。予定変更してここでお昼を頂いていきましょう。

入り口入って右側にショップ、左側にレストランという配置です。まだ新しい木の香りが漂う店内は、開放感があって明るい感じです。先客も年配のカップルやマダムなど優雅な時間を楽しんでる方々のようで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

最初、屋内の席を案内されたのですが、せっかくなので空席が出来た後、葡萄畑が一望できるテラス席に変えていただきました。地元食材をふんだんに使用したイタリアンフレンチ、結構お高いランチですが、どれをとっても一級品のうまさ。返す返すも残念なのは、ドライバーのためピノ・コッリーナのワインとのマリアージュが試せないということです。こればっかりは仕方ありません。

ワインマリアージュのメモ1
ワインマリアージュのメモ2

食事の後は、ショップに寄ってワインを物色。まだ新しいワイナリーですが、ワインのラインナップが充実しています。自社醸造ワインの他にもノンアルコールワインやワインプリン、ワインジャム、ウィンナーから雑貨、輸入食材まで品揃え豊富です。

このピノ・コッリーナのメルローは、2023年の広島G7サミットにて提供されたという由緒ある?一本です。その他、白ワインの鶴岡甲州も同時に選出されました。2021年に国税庁が山形のワインを地理的表示GIに指定したということもあり、四大産地の一つである山形で今ワインが大きなブームになっているとのことです。

こちらのワインは、ANA SHONAI BLUE Ambassadorと連携し、作り上げたオリジナルのワインです。Vestito Cielo(ベスティートシエロ)2022は、ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのブレンドで、Vestito Rosso(ベスティートロッソ)2022は、ピノ・ノワール、マスカット・ベーリーA、メルロー、ネッビオーロのブレンドです。ANAサイドは、製品化におけるボトル・ラベル・ネーミングの考案、各種プロモーションを行なったとのこと。G7の件といい、まだ出来て10年も経たないワイナリーですが、色々と精力的に活動しているようですね。

winebuffが購入したのは、この二本。数百年もの歴史がある鶴岡市西荒屋地区の甲州の古木から収穫した葡萄で作られた白の蔵出し甲州と、2019年に植樹された松ケ岡産ネッビオーロを無清澄、無濾過で瓶詰めしたロゼのネッビオーロ・ロサートです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

美味しいランチを頂き、お目当てのワインも購入でき大満足のwinebuff。その勢いをかって近隣の次なるワイナリーへと足を運んだのですが、残念ながらお店はクローズ。ここの山形県産りんごを使ったシードルに興味があったのですが・・・。

2021年に設立されたピノ・コッリーナよりも更に若い「ホッカワイナリー」。このワイナリーのエチケットには、赤ずきんが描かれているのですが、赤ずきんが運ぶワインのような飲む人を幸福にする果実酒を目指す、という意味を込めているとのこと。とても印象的なイラストになっています。

実は、このワイナリーは、吾有事(わがうじ)の銘柄で知られる1724年に創業された歴史ある酒蔵、「奥羽自慢」が作っているのです!HOCCAは、農作業時に頭部にかぶる「ほっかむり」をイメージした造語で、キーカラーの赤は、「赤川」が由来。面白いですね。なぜ日本酒メーカーがワインをという疑問が湧くのですが、それは、この地でも農業従事者の高齢化が進み年々休耕地が増えている厳しい現実があり、地域活性化のために何かできないかと思い始めたそうです。日本酒の専門家とはいえワインは全く別のお酒ですから、かなりのご苦労があったと推察しますが、この様な前向きな取り組みは応援したいですよね。次の機会には是非入手して飲んでみたいです。

この旅のお宿は、ここ「メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ」です。山形旅行なんですが泊まりは宮城県側です。まあ、蔵王は、山形と宮城に跨っているので良しとしましょう。この系列の特徴は、オールインクルーシブで、ビュッフェレストランでの夕朝食に加え、ラウンジでのドリンクやおつまみ、温泉利用等全て含んだ料金となっています。もちろんお酒もインクルーシブでワインも各種あると聞き、期待に胸を弾ませチェックイン!

お部屋は、ツインの36平米。普通の部屋です。余談ですがこのメルキュール、徹底したコストカットをしており、レストランは一つでビュッフェのみ。ミニバーもルームサービスも無し。アメニティはセルフで基本リネンの交換のみ。グラスの貸し出しもありませんでした。

当日が土曜日でホテルは大混雑。小さい子供連れのファミリーで溢れており、食事も時間制で19時からでした。しかしそんなことでめげるwinebuffではありません。食事会場に到着するやいなや、ドリンクバーに突進。おお、ありましたよ。赤ワインが3種類、白ワインが2種類、スパークリングワインが1種類。その他ビール、日本酒、各種洋酒と豪華なラインナップです。赤の銘柄は以下の通りです。

1.Domaine de Gras Estate Cabernet Sauvignon

2.Frontera Cabernet Sauvignon

3.Lamura Rosso di Sicilia

白の銘柄は以下の通りです。

1.Frontera Chardonnay

2.Domaine de Gras Estate Chardonnay

発泡の銘柄は以下の通りです。

1.Miramonte Brut

変わり種でこんなノンアルコールのジュースもありました。試しに飲んでみましたが、確かにカベルネの味がします。通常の葡萄ジュースに比べると甘さ控えめで酸味が強くややクセのある味わいでした。

食事はビュッフェスタイルだったので自分の好きなものを選ぶことが出来ます。まあいつもこんな感じの酒のつまみ状態なのです。メインの肉系が少ないのですが種類自体は多く、デザートも豊富。変わったところではラーメンやうどんを自分で作ったりもできます。朝食時はなぜかフォーもありました。winebuff的には、「ラムーラ」のロッソが一番美味しく、マリアージュ的にも良かったと感じました。

翌日は、山形盆地に位置する上山市にやってきました。ここは、昔からワイン作りが盛んな土地で、前回もこの周辺にあるワイナリーをかなり巡りました。少々分かりにくい道筋をなんとか辿って着いたのがここ「ベルウッドワイナリー」です。ワイナリー名の由来は、とても分かりやすくオーナーが鈴木さんだから。2020年に開業したばかりの真新しい建物の横に自社畑が広がっています。標高250Mの小さな丘の南斜面と北斜面に葡萄畑があり、北斜面には、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブランなどの熟度と酸を重視する品種を植えており、南斜面には、より熟度を高めたいメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。

今日は、ショップはオープンしているようですね。良かった良かった。余談ですが、このベルウッドワイナリー以外にも近隣にいくつも新しいワイナリーができています。調べてみると「かみのやまワインの郷プロジェクト」なるものが発足しており、この辺りはワイン特区として新規ワイナリーの誘致を支援されているようです。オーナーの方もこの制度を利用して新規就農されたとか。

あちらにおられるのは鈴木さんの奥様でしょうか?鈴木さんは、全くの個人でワイナリーを立ち上げ、「地獄の日々」だったと宣う位大変なご苦労があったとお聞きしましたが、現在は、奥様に加え義父、実母の方々4名で切り盛りされています。winebuffも昔少しはワイナリー経営に憧れた時がありましたが、いやいやとても無理ですね。

カウンターのすぐ右手のワイン樽の上に販売中のワインが並べられています。赤、白、ロゼ、スパークリングにオレンジワインと一通り揃っています。価格はニ千円台から四千円台のレンジでお求めやすいプライスになっています。

ちょっと迷ったのですが、winebuffが買ったのは、「コレクション・スペリオール・メルロー2022」と「コレクション・スペリオール・甲州2024」の二本です。甲州は有名な鶴岡産のもので、メルローは上山産のものを使用。まだ隣の自社畑の葡萄は使われていないとのことでしたが、今後は、自社畑の比率を高めていかれるでしょうし、日当たりの良い斜面の葡萄を使った本当の意味での自社ワインに期待が持てそうです。

「朝日町ワイン」で醸造責任者を務めた後、2017年に独立してベルウッドワイナリーを立ち上げた鈴木智晃さん。穏やかで落ち着いた雰囲気の方でしたが、ほぼ独力でワイナリーを立ち上げたその情熱と行動力に感心しました。短い時間でしたが色々とお話をお伺いし、今後製造される予定の自社ブドウで造るフラッグシップ、「ドメーヌ・クロッシュ」を是非飲んでみたいと思いました。

今回は、山形の新しいワイナリーを訪問しましたが、時間の都合等で行けなかったワイナリーがいくつもあります。「ウッディーファーム&ワイナリー」、「DROP winery」、「Voyage de YUUAI」、「Agri Coeur」、「グレープリパブリック」など、機会があれば必ず訪問したいですね。この次の訪問時には、更に新しいワイナリーが誕生しているかもしれませんし、成長を続ける山形ワインにこれからも注目していきたいと思います。それでは、また次のワイナリー訪問でお会いしましょう。

[winebuff]

名護ワイン


はいさい、winebuffです。今回は、五年ぶりの沖縄紀行。前回は、沖縄名産のフルーツを使ったワインを紹介しましたが、今度は、さらに変わり種のワインを見つけ、居ても立っても居られず、沖縄にやってきました。

またまた、早朝便で那覇空港に到着したwinebuff一行。東京は、一桁の気温ですがこちらでは最高気温が20度超えとの事。かなり暖かいと思いきや、それほどでもなく、セーターが手放せない程の気温でした。天気もどんよりとした曇りで、パラパラ雨もふる始末。うーん、あまりリゾート気分にはなれませんねえ。

この旅行では、いつもの大手レンタカーではなく、ホテルに併設されているレンタカー屋さんを利用しました。格安料金で、かつ空港のレンタカーオフィスでホテルのチェックインもできるという利便性の良さ。

車を運転し始めるとちょうどお昼時。どこか車を停められるところでランチをと考え、やってきたのがここ「ジェフ豊見城店」。沖縄の厳しい風雪(雪は無いか)に耐え、外見がやや劣化していますが、アメリカンスタイルのドライブインがあり、車にのったまま注文・飲食ができる便利なシステム。まさにアメリカンな感じですが、我々は店内でゆっくり頂くことにしました。

せっかくの沖縄ですから何かそれらしいものをと物色していると、ありました。ザッツ沖縄のゴーヤバーガー。肉厚のゴーヤスライスが幾重にも重なり、特有の苦味が口一杯に広がる・・・と想像していたのでが、卵焼きにゴーヤのカケラが入り混じっている程度でとてもマイルド。他のメニューもそうですが、基本薄味でヘルシー。豪快なアメリカンバーガーを予期していたwinebuffはちょっと肩透かしを食らってしまいました。(でも美味しかったですよ。)

昼食を終え、車で1時間半ほどのホテルに向かったのですが、途中で少々寄り道。今晩の晩酌用にワインを仕入れなければなりません。そこでお邪魔したのが名護市にある「とうまワイン店」。沖縄の大手リゾートホテルで長い間研鑽を積まれてきたソムリエの當間裕樹さんが始めたワインショップです。

奥行きのある店内には、ワインがぎっしり。オーストラリアやフランス、イタリア、アメリカ、チリなどの海外定番ワインをはじめ、山梨県、北海道などの国産ワインも豊富に取り揃えていらっしゃる。特にオーストラリアの農場での就業経験もあるためか、オーストラリアのワインに強みがあるように感じました。

オススメの一本も、オーストラリアのマーガレットリバーのボルドーブレンド。今晩用にゲットしました。マーガレットリバーもいつか行ってみたいワイン地域の一つ。パースから車で3時間位でしょうか。三方を海に囲まれ、美しいブドウ畑が深い森へと連なる風光明媚なところです。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

さてさて、無事ワインも入手し、ホテルへと向かった一行。この旅でお世話になるのは、太平洋の海とやんばるの自然に抱かれた敷地80万坪(東京ドーム60個分!)の楽園リゾート「カヌチャリゾート」です。総部屋数294室で、広大な敷地内にはゴルフコースや3つのプール、7つのレストランなど様々な施設が揃っています。

あまりに広すぎる為、ホテル内移動は、このレンタルカートを利用します。ハンドル、アクセル、ブレーキで操作し、曲がるときはウィンカー、夜はライトを点けて運転と普通の車同様の動かし方で、要普免です。今時なぜか電気ではなく、ガソリン車なのですが、最高速度10kmと制限されているので、比較的容易に運転できます。ホテル滞在中、かなりお世話になりました。

敷地内を軽く一周して約2km。写真はありませんが、この季節、夜間は「スターダストファンタジア」のイベントを行っており、一斉に敷地内がライトアップされとても綺麗に輝きます。

部屋も全てが50平米以上の広々とした室内。winebuffの泊まった部屋は、何とベランダにジャクジーも!部屋の中もシングルベッドやソファ、琉球畳の和室、そして無駄に広い(おいおい)浴室など豪華満点。

その晩は、敷地内にある沖縄料理の店「くすくす」で頂きました。いや、ホント、何を食べても美味しかったのですが、winebuff的には、フーチャンプルが一番印象に残っています。ああ、あのフーチャンプル、また食べたいですねえ。

ワインマリアージュのグルメメモ

翌朝、やってきたのはここ「パイナップルパーク」。何故かというと今回の目的である「名護ワイン」を入手するためです。1992年、ここ名護に日本で初めてパイナップルを原料にした名護パイナップルワイナリーが誕生し、2020年7月に新ワイナリーとしてリニューアルオープンしました。前回沖縄訪問時には、まだリニューアル中で訪れることが出来なかった場所です。単なるパイナップルワインならさほど珍しくないのですが、ワイン用ブドウも使用している変わり種だそうで、ぜひとも飲んでみたかったのです。この秘密のベールに包まれたワイナリー、写真で拝見したところ落ち着いた大人の雰囲気の施設でした。期待が高まります。

が・・・、チケットを購入し入場ゲートに到着したwinebuff達の前に爆誕したのは、パイナップルパークトレインでした!賑やかなテーマソングをガンガン鳴らしながらの派手な登場にwinubuffのパイナップルワイナリーに抱いていたクールなイメージは完全崩壊(笑)。このテーマ曲、パーク内中に響き渡り、とうとう脳内でリフレインする始末。訪れたお客さんは、ほとんどが小さい子連れのファミリー。えぇ、来る場所間違えたか?

トレインを降りた一行は、写真撮影を強要され、その後自動運転のカートに乗せられてパーク内を一周。まず、世界のパイナップルが植栽されているエリアを巡ります。一言でパイナップルといっても200種類以上ものパイナップルがあるそうで、このパークにも食用以外の観賞用のものなど多くのパイナップルが栽培されていました。

カートを降りた後も徒歩で巨大なシダ植物が生い茂る湿度の高い園内を巡ります。散策していると、突然ジュラシックパークのごとく動く巨大恐竜のいるエリアに迷いこんだり、

南国の蝶の楽園のような所を通過したりと、もはやパイナップル関係ないんじゃ・・・という素朴な疑問が湧いてきます。

その後もそんなこんなでパーク内を観光し、終盤によくある定番のカフェやお土産物や行き着いたwinebuffは、マジで心配になってきました。ワイナリーどこよ?やはり場所を間違えたかと焦り始めたその時、ようやくお目当てのものを見つけました。ワイン館、こちらです。

入場してほぼ一本道を長々移動させられ、1時間以上経過してやっとお目当てのワイナリーに到着しました。どうもパークを通り抜けるしか辿り着く道はないようです。しかし、入り口付近のウインドウから見える醸造施設は、本格的。ワイナリーの歴史を記した看板を読みつつ、ワイナリー、もといワイン館へと入ります。

写真で見た巨大なパイナップルのオブジェが迎えるこの空間は、お洒落で落ち着いた大人の空間。先ほどまでの子供向けテーマパークの雰囲気とは、えらい違いです。

パイナップルジュースやパイナップルワインが並ぶバーカウンターの左手奥にお目当ての棚がありました。世界よ、これが名護ワインだ!

名護ワインには、赤と白の二種類があります。赤は、沖縄のパイナップルとチリのカベルネ・ソーヴィニヨン(HPでは、オーストラリアのカベルネと記述してありましたが、年によってブレンドが異なるのでしょうか?)、白は、沖縄のパイナップルとオーストラリアのシャルドネのブレンドです。葡萄とパイナップルのブレンドって、ちょっとチャレンジャブルな気がするのですがどうでしょうか。とりあえず、二本とも購入して早速その晩頂きました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ワインダイアリーのテイスティングメモ

うーむ、そのチャレンジ精神には、敬意を表したいのですが、まだあまり良く消化されていないというか、お互いの良さをむしろ打ち消しあっているようにも感じられ、発展途上のワインという感じです。赤よりも白の方がブレンドがうまくいっているような気がしますが、それも別々のワインでも良いのではという感じもしますし、赤は甘ったるく、ややぶどうの生臭さも感じます。とはいえ、ポテンシャルは十分、今後に期待ですね。機会があれば今度は、スパークリングワインにも挑戦してみたいです。

ワイン館を出てすぐのところに、世界初のパイナップルブランデー蒸留所兼店舗「LA PIÑA DISTILLERY(ラ・ピーニャ ディスティラリー)」がありました。世界でも珍しいパイナップルのブランデーは、長期熟成が必要なためまだ発売されておらず残念でしたが、発売されたら是非飲んでみたいと思いました。

苦労をしてようやく手に入れた名護ワインでしたが、やや残念な結果に。しかし、挑戦することに意義がある。入手困難な名護ワインに費やした時間とお金は、けっして無駄にはなりません。今回も良い旅が出来ました。あっという間の二泊三日でしたが、最後は、那覇空港でお土産物のお買い物。おや、「雑貨&ワインのお店」ですか。気付きませんでしたが、こんなところにもワインショップがあったんですね。あれ、よく見るとどこかで見たワインが・・・。がーん、空港にも名護ワイン一揃い売ってました。あの入手に掛けた苦労は、一体・・・。
と、うまくオチがついたところで、またやーさい。

[winebuff]

鬼怒川温泉でワイン飲み放題!


あけましておめでとうございます!といってももう2月。年末年始バタバタしていたwinebuff一家は、旅行に行く余裕もなかったのですが、何とか時間をやりくりして向かった今年最初の目的地は、何と老舗の温泉郷です。

東武特急の「リバティきぬ」に乗って2時間弱。着いたのは、鬼怒川温泉・・・。ではなく、ひとつ手前の「東武ワールドスクウェア」。ここ、特急が停まるのに簡素な無人駅なんですよね。駅名通り、ワールドスクエアに行く為の駅で、我々の最初の目的地です。

1993年に開園したこのパークは、世界21国に及ぶ100点以上の遺跡や建築物を25分の1スケールで再現したミニチュアランドで、企画・設計はあのゴジラで有名な東宝が、施工は、東武建設が担当したとのこと。

園内は、現代日本、アメリカ、エジプト、ヨーロッパ、日本を除くアジア、近代以前の日本の6つのゾーンに分けられています。この写真は、今は無きワールドトレードセンターとエンパイアステートビルです。

各ゾーンにはエジプトのピラミッドやエッフェル塔、バッキンガム宮殿など48の世界遺産登録物件を含む、合計102の有名建築物が展示されています。撮った後で気付いたのですが、この写真、ピラミッドとスフィンクスの背景にエッフェル塔が見切れていますね・・・。

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂もありました。このミニチュアランドの凄いところは、建物だけでなく観光客等の人形も精巧に再現している点で、園内には14万体!もの人形がディスプレィされていました。

スペインの定番観光スポット、サグラダ・ファミリアは、ミニチュアでも相変わらずの工事中でした。一時間半ほどで足速に見て回りましたが、実物を見たことがあるものが結構ありました。それだけ、あちこち旅行に行っているということなんでしょうが、ひとつひとつに思い出があり感慨深い観光でした。

万里の長城は、小高い丘を模した斜面に造られていました。この他にも紹介しきれない位の有名建築物が所狭しと並べられ、まさに世界一周気分。また、有料ですが、ミニチュアの人形が行進したり、音楽が流れたり、列車が走ったりするギミックもあり(さすが東宝)、観光客を楽しませる仕掛けがそこかしこに備えられています。

そして最後は、お楽しみのお土産もの探し。ここは、ワールドショッパーズ「メルカドI」です。思ったよりたくさんのオリジナルグッズやフードが陳列されており、かなり目移りしますね。ちなみに、ワインブログなのになぜワールドスクエア?と思った方、ここにその答えがあります。

ショップの一角に(というかすみっこに)世界のお酒コーナーがあり、ドイツビールやハワイのカクテルなど世界の様々なアルコール類も並べられていました。もちろんフランスワインもあったのですが、むむっ、これは何でしょうか?東武ワールドスクエアのオリジナルワインですと!(わざとらしい・・・)もちろんここには葡萄畑も醸造施設もありませんので、委託醸造、乃至はただのラベル張り替えワインかもしれませんが。あまり時間も無かったのでとりあえず一本購入して後でゆっくりチェックすることに致します。

東武ワールドスクエアの隣駅が鬼怒川温泉駅です。鬼怒川温泉は、箱根や熱海と並んで「東京の奥座敷」と呼ばれ、最盛期には、年間300万人以上の宿泊客で賑わった著名な温泉郷です。ただ、近年は、バブル崩壊やコロナ禍などもあり100万人を割っているようで、廃墟ホテルがメディアに取り上げられるなど他の地域同様苦戦を強いられています。

鬼怒川温泉駅の駅舎は、軒の出に栃木県産の杉材が使われ、柱や壁には宇都宮市で採掘される大谷石が使われています。落ち着いた雰囲気の和モダンの建物はまだ新しく、一日に二千人の乗客を温かく迎えています。

駅前に広がる広場です。2017年のSL大樹の運行開始に合わせて駅舎や駅前広場が整備されました。写真には写っていませんが、広場では、鬼怒川温泉のマスコットキャラクター「鬼怒太」の黄金像がお出迎えしてくれました。ちょっと強面ですが、邪気を払い、福を招くという邪鬼をモチーフにした縁起の良い鬼だそうです。

さて、本日のお宿は、ここ「日光きぬ川ホテル三日月」です。1978年に当時の岡部グループが建てた「鬼怒川ホテルニュー岡部」を2009年にホテル三日月が譲り受けたもので、古き良き時代の大箱温泉宿です。駅徒歩2分の抜群の利便性と、100メートルもの広さを誇る温泉大回廊、一年中利用可能なガーデンスパで大人気のホテルです。

ホテルのお部屋は和洋折衷。35平米と十分な広さでリニューアルされているため古さも感じません。部屋の窓からは鬼怒川の勇壮な流れが一望できます。さて、色々と説明したいポイントはあるのですが、それは、他のブロガーの方々が既に書かれているのでそちらをご覧ください(おいおい)。winebuffのブログはあくまでワインブログ、ワインのことをメインに書かせて貰います。

しかし、日本酒や焼酎なら分かりますが、ワイナリーも無い地域の老舗の温泉宿でワインが飲めるのでしょうか。とりあえずやってきたのはバイキングディナー会場。実は、このブッフェディナー、飲み放題付きなんです。winebuffもこの種のバイキングは何度か利用したことがありますが、飲み放題付きは珍しく初めての体験です。

ホテルスタッフに頂いた会場マップには、ドリンクカウンターとドリンクコーナーがあり、カウンターの方にアルコール類が置かれているようです。見たところ、赤と白それぞれワインがありますね。ワイン以外にもビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、カクテルと一通りのアルコール類が提供されています。

同時に渡された紙には、飲み放題のご利用時間が書かれていました。そう60分一本勝負!まあ、そうでしょうね。際限なく飲まれてた色々とホテル側も大変でしょうし。それならばグズグズしていられません。早速、ドリンクカウンターに向かいましょう。

カウンターは、こじんまりとしていますが、マップに書かれていたように一通りアルコール類が取り揃えてあります。写真に写っていませんが、右手反対側には、水やソーダ類のサーバーも設置してあり、カクテルやサワーを作る際に利用します。

ワインは、この赤白二種類のみ。バッグ・イン・ボックス発祥の地、オーストラリアの「Gold Seal Special Dry Red」と「Gold Seal Fresh Dry White」です。著名なワイナリーであるデ・ボルトリのワインですので不味い無いわけがない!赤は、シラー、カベルネ・フラン、メルローのブレンドで、白は、ゲヴェルツトラミネール、リースリング、セミヨン、シャルドネのブレンドです。白は、アルコール10.5%とかなり軽く、水のようにゴクゴク飲めます。赤は、12.5%なので思ったよりも飲みごたえがあり、よくある薄渋軽の安物ワインの味わいではありませんでした。

お隣は、カクテルで、ブルーハワイやソルティドッグ、ジントニックやカシスなどのボトルが鎮座ましましていました。左上には、ご丁寧にカクテルの作り方のポップまで用意されています。そのまた隣にはサントリーウイスキーがちょこんと置かれて・・・。

存在感のある大きな甕には、麦焼酎、芋焼酎、そして泡盛が。芋焼酎は、霧島酒造の人気銘柄「赤霧島」。麦焼酎は、これも有名な大分の二階堂酒造の「二階堂」。泡盛は、忠孝酒造の「夢航海」。数は少ないですが、ちゃんと抑えています。

日本酒は、これ一本!栃木の地酒、外池酒造の「燦爛(さんらん)」です。残念ながらwinebuffは、日本酒と相性が悪く、もう長く口にしていないので、ここでもスルーさせて頂きました。あと、ウイスキーも苦手で悪酔いしてしまうのでパスです。アルコール自体はいける方なのですが、色々と飲めないお酒もあります。

ですので、専らデ・ボルトリの赤ワインをお供にディナーです。酒飲みですので、食事は、酒のつまみ系で揃えてみました。このブッフェディナーは、本当に種類が豊富で、ステーキを目の前で焼いてくれたり、栃木名物のコーナーで餃子やラーメンが頂けたりします。お寿司も色々ありましたし、カレーやシチュー、それからデザートも各種と充実したメニューにwinebuff一行も大満足しました。

調子に乗ったwinebuff。ポップに書かれていたワインカクテルにも挑戦しました。と言っても、ただ赤ワインにコーラを混ぜるだけなのですが。飲んだ感想は、アルコールの入ったコーラで、赤ワインの味はどこかに飛んでいってしまってます・・・。

60分はあっという間に過ぎてしまい、部屋に戻って二回戦の開始です。早速、ワールドスクエアで購入した赤ワインを開けて飲みました。オリジナルラベルには、アルコール度数すら記述していなかったのですが、裏面を見ると、「Chevalier du Franc Terroir Rouge」とあり、VIN DE FRANCEのワインのようです。少し調べてみると、オリジナルラベルのワインが他にもあるようで、その種のワインの御用達ブランドのようでした。味は、先ほどの赤ワインといい勝負で、こちらも思ったよりも美味しく飲めました。軽いので部屋の畳に座って手酌で飲んでいるとあっという間に空に・・・。

今回は、今までと違い、その土地特有のワインも地場に根ざしたワイナリーも何もありませんでしたが、どこに行ってもそれなりにワインが楽しめる日常に改めて気付かされると同時に、恵まれた環境に感謝の気持ちを感じました。ささやかなワインの旅はこれでおしまい。次は、もっと本格的な旅がしたいと目論むwinebuffでした。

[winebuff]


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