待望のワインショップがこの度誕生!
ご無沙汰しております、winebuffです。
今まで近所でワインを買う場合、本郷の高崎屋酒店や西片にあるベラティーナ、文京グリーンコートのエスポアのむらや、更には成城石井、西友ストア、クイーンズ伊勢丹といった感じだったのですが、この六店舗の内、ワイン専門店はイタリアワインのベラティーナのみ。正直、ワインがあまり充実した地域ではありませんでした。
東京でも西側に行けば色々と豊富な品揃えの大規模店舗があるのですが、今住んでいるところはワインショップはおろかカフェやスーパーすら隣駅に行かないとない位で、ほんとに自分は陸の孤島好きだなと嘆息していた次第です。
ところが何と、この2014年の12月14日に突然素敵なワインショップが、しかも同じ町内に出来たんです!いや、実は前から内々にオープンされていたみたいなんですが、グランドオープンとしてはこの日付だそうで、でも全然気づきませんでした(スミマセン)。
お店の名前は、「Cellier de L’ourson(セリエ・デ・ルルソン)」と言いまして、「小熊が営むワイン屋さん」という意味だそうです。何故、クマなのか。それはオーナー店主の伊東直寿さんを見れば分かります。
元々、中央葡萄酒に勤務されていたそうで、もちろんワインに関してはエキスパート。ただワインに詳しいだけではなく、ワインに対する熱い思いが高じて、とうとう自身のワインショップを開いてしまったというワインラバーでもあります。クマ似と言っても獰猛な性格ではなく、とっても優しいフレンドリーなオーナーですので、女性一人でも大丈夫ですよ。ご安心下さい。
約10坪程の店内は決して広くはありません。落ち着いたお洒落な雰囲気ですが、一見普通のお店です。みなさんも写真を見て、「ふーん、良く有るお店だよね」と思ったかもしれません。でも、甘く見てはいけないのです。このお店は、オーナーの性格を反映して、とても熱いワインショップになっているのです。
東京にはワインショップ、ないしはワインを販売しているお店が山ほどありますが、winebuff的にとても気になるのがそのコンディションです。せっかくの美味しいワインも保存状態が悪ければ、あっと言う間に不味くなってしまいます。しかもそれを購入前にチェックする事は基本的に出来ません。正直、信頼出来る小売店鋪は少ないというのが現実で、私も何度も悲しい目に会ってきました。
もう、コンディション云々を問わないデイリーワインしか飲めないかも、と思った事もしばしば。ところがこの「セリエ・デ・ルルソン」では、その先入観が良いほうに裏切られました。
見て下さい。お店の奥にバーンと広がるワインセラー。なんとこの小さなお店に約1,000本ものワインが貯蔵可能なセラーが鎮座ましましています。1年365日、常にコンディションに気を配り、最良の状態で提供できるように細心の注意を払ってワインを管理されているとのこと。頼もしいですね。説明のタグも一枚一枚きちんと書かれて、寸分の狂いも無く張られています。オーナーの性格を反映してますな。
それではちょっと試飲をさせて頂きましょう。あっ、そうそう、お店では週変わりで色々な産地のワインを試飲できるそうですよ。
フムフム、これはあのシャトー・レオヴィル・ポワフェレのオーナー、キュヴリエ家が厳選したプティ・シャトーものですな。それほど重くはないが、輪郭のはっきりした奥行きもあるワイン。メルロー比率が高いのかして滑らかな味わいです。コンディションも...良いのではないでしょうか(ニッコリ)。
winebuffがお店に初めて訪れた際には、プレゼント用にワインを購入しラッピングをお願いしている青年がいました。他にも、小さいお子さんを連れて夫婦でワインを選んでいた人達や、ちょいとお年を召したワイン好きのおじさまも。いい風景ですな。こんな感じで地元に自然と根付いたワインショップを待望していたのです。
来春より少人数制のワイン教室を開講する予定だとのこと。オーナーの、「ワインを親しみやすい飲み物だと認知してもらい、もっともっとワイン好きを増やしていきたい」という野望を達成するために、これから頑張って欲しいものです。
追伸:クリスマス用に購入した一本目のワインも美味しかったです!