いよいよランスの大聖堂です!
高さ82mのゴシック様式の大聖堂で401年に小さな聖堂がこの地に建ったのが始まりです。
現存の大聖堂は工事が始まったのが1211年、完成したのが1481年。建築に270年もかかっているのですね~。
私達が訪れた昼頃はちょうど日曜の礼拝が行われていて、大聖堂の<一番奥>を見学できなかったので夕方、ランチと南東地域のメゾン見学後、再訪しました。
大聖堂の<一番奥>に何があるかといいますと、「シャガール制作のステンドグラス」です。
大聖堂内にたくさん並んでいるステンドグラスの中でも、シャガールのブルーの3枚のステンドグラスは存在感があります。ランスに来たなら必見です!
ユダヤ系ロシア人であるシャガールがのちにフランス国籍を取得、多くの作品を残しました。
パリのオペラ座の舞台天井も素晴らしいです。こちらはイエローカラーです。
大聖堂を裏側から見る、こんな感じです。
ほとんどのカトリックの大聖堂は上空から観ると十字の形をしています。
816年~1825年まで歴代25人のフランス国王がここで戴冠式を行った歴史を持ち、1859年、藤田嗣治はここでキリスト改宗の洗礼式を受け、レオノール・フジタと名乗るようになりました。
さて、せっかくランスへ来たからには勿論、シャンパンを買って帰ります。
大聖堂のファサード(正面)の広場周辺には数箇所のシャンパンショップがあります。
今回は Don Ruinart と Louis Roderer の CRYSTAL の2本のシャンパンと赤ワイン好きの夫はシャンパーニュ地方のピノノワールで作られる COTEAUX CHAMPENOIS 1本を購入。
価格は当然、日本より安いみたいです。
その他、フランボワーズのお菓子などお土産を調達して、ランス駅17:15 → パリ東駅18:01の電車で帰途につきました。電車の到着が1時間ほど遅れ駅で待ちましたが…アナウンスがフランス語なので、状況を理解するのに時間がかかりました。。。
そうそう…
今回の日帰り旅で一番驚いたことは、Piper Heidsieck がなくなっていたことです!
10年ほど前に訪れた時にはパイパーの見学ツアーで遊園地のような乗り物に乗って、パイパーの栄光とシャンパーニュの製造過程を見たことが、とても印象的ではぶりの良い印象だったのに、メゾン自体がないのです。あると思われた場所には新しいマンションが建設中でした。
どうやら数年前に買収されたようです。
今さっき、偶然にもYahooニュースで「シャンパン不振 年末も期待薄」という記事を目にしました。。。景気が低迷するとシャンパンの消費も落ち込むようです。。。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121205-00000005-wsj-bus_all
歴史あるシャンパーニュメゾンも美味しいシャンパンを製造するだけでなく、同時に経営も難しい時代なんですね。
赤ワイン派の我が家でも、もう少しシャンパンを飲む日を増やそうかな~! [pinomayu]
11月中旬の紅葉のキレイな時期に夫winebuffと共に、ランス・シャンパーニュへパリから日帰りしました。
シャンパーニュメゾン巡りの様子はWINE MAPにアップしましたので、こちらでは、ランスの街の様子などをご紹介したいと思います。
パリ東駅8:58→ランス駅9:44とパリからTGVでたった46分と近いので充分日帰り可能です。
ランスのシャンパーニュメゾンは大聖堂の北東地域と南東地域の2箇所に固まっています。北東地域にあるKRUG、MUMM、LANSONの方面に歩く途中に年季の入った大きな門に遭遇します。
「マルス門」です。
ランスの街は3,4世紀のローマ時代に地下から掘り出した石材で町造りが行われました。その時にできた地下の空洞部分が年間を通して10℃前後に保たれており、シャンパーニュの保存に最適というわけです。多くのローマ時代の建物は第一次世界大戦の激戦地であった為、残念ながら失われてしまいました。その中で残ったのがこの「マルス門」であり、現在のVEUVE CLICQUOTの地下石材が使われているそうです。
北東地域のメゾンMUMMというとシャンパーニュの他に「チャペル・フジタ」も外せません。
戦前戦後にパリで活躍した藤田嗣治のフレスコ画が残るチャペルです。当時のマムの社長がフジタの洗礼時の名付け親だったことから構想が持ち上がり、MUMMの道の向かいに位置しています。
思ったより小さなピンクとベージュの石のかわいらしいチャペルでした。一般開放は5月~10月で、11月に訪問したので残念ながら中を見ることができなかったのが心残りです…
北東地域のメゾン巡りを終えて大聖堂へ向かう途中に「本ののみの市」を開催していました。
本、絵本や画集、はたまた日本の戦時中の漫画新聞?風刺新聞?まで売っていました。戦時中の新聞を買ってきて日本でマニア向けに売ったら、けっこういい値がついたかも…と、あとから夫と少し後悔。。。
画家のおじさまが自作の絵をハガキに仕立てたコーナーもあり、ドンペリニヨンさんやぶどう畑のハガキを4枚ほど購入。こういう予定外の出会いが旅の醍醐味である![pinomayu]
先日渡欧した際、パリのサンジェルマン・デ・プレにあるブルゴーニュ専門店へ行ってきました。その名もなんと、「Ambassade de Bourgogne(ブルゴーニュ大使館)」!気合いの入りようがヒシヒシと伝わってくる店名です。何でもパリでブルゴーニュ専門店はここだけとのことで、600種類を超える銘柄を一階と地下のカーブに保管してあるとか。オーナーはフランス人と聞いていたので、英語が通じるかなとちょっと心配してお店のドアを開けたら、いきなり「いらっしゃいませ」と聞き慣れた?(当たり前だ)日本語が。実は、奥様が日本の方で、ちょうどお客さんらしき日本人の団体が帰るところに出くわしました。さすが奥様、ブルゴーニュ好きが高じてお店を開かれたのかと思いきや、旦那様の方が「ブルおたく」らしく、私が色々と小難しいことを言い出したらあっさり旦那様とバトンタッチ。幸い、英語が堪能な方だったので、地下のカーブでああでもない、こうでもないと30分ほどブル談義も兼ねてワイン選びを敢行しました。最初の感想は、申し訳ありませんが ”安い!”という事。具体的なお値段はここでは言いませんが、日本で買うより数割安い感じです。そしてそれより凄いのは、日本では滅多にお目にかかれない良年のビンテージが揃っている事。さすが本場のブルおたくは違う。また、知識も豊富なだけでなくお人柄でしょうか、こちらの質問に歯に衣着せずはっきりと答えてくれます。例えば、「○○と××(ここは生産者の名誉の為伏せさせて頂きますが)どちらが美味しいの?」という質問をした時、自分が扱っている銘柄なのでどちらも美味しいですという模範解答が来るかなと予想していたのですが、彼は、「格が違う。」とバッサリ一言。聞いていて清々しいくらいの受け答えはとても好感が持てました。最終的に特別な日用に一本を購入。その味については、いずれワインダイアリーにて報告させて頂きます(笑)。中々、パリまで行く機会は無いかも知れませんが、ブル好きの方には、一度来訪して欲しいお店です。きっと感動する事と思います。[winebuff]