お白石持ち 伊勢神宮


去る8月30日に伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮行事のひとつである<お白石持ち>に参加してきました!
内宮と外宮、それぞれに<お白石持ち>が行われるのですが、この日は外宮の日でした。

簡単にご説明すると、外宮の御正殿の敷地に敷き詰める白石を皆で運ぶ行事です。
伊勢市が70地区に分かれ、写真のような各地区の奉曳車に白石を積んで運びます。
奉曳車の桶の中に白石が積まれています。
白石(石英岩)は伊勢市の西に流れる宮川から採取し、近年は宮川の白石では足りない場合、高知の四万十川からも採取するそうです。

奉曳車は正面から見るとこんな感じです。
伊勢市在住の祖父の住む<常盤第一>地区の奉曳きに参加しました。

参加地区の法被(はっぴ)かたすきを着用していないと参加できないので法被を貸していただきました。
基本、衣類や帽子そして靴まで白装束での参加です。
ちなみに、この日は気温33℃。。。
この夏一番の汗をかきました~
勿論、日焼け止め対策もバッチリとしていたのですが、帽子で影になっていたはずの首の下辺りが何故か日焼けしていました。
でも、内宮のお白石持ちの行われた8月11日は39度あったそうですから、だいぶ過ごしやすかったのかな…
私達は奉曳きの途中から参加したのですが、地元の方々は小さな子供からお年寄りまでもっと長い距離を曳きます。
神宮に対して、私達観光客とは違う愛着や様々な思いがきっとあるのだろうな、と想像します。

奉曳車の右前と左前に長~い白い縄をくくりつけて、その地区ごとに人力で曳きます!

途中、立ち止まって左右の縄を「エンヤ、エンヤ」と掛け声をかけながらぶつけ合って一本にする練り方が何度も行われました。
反対側の縄を持っている方と笑顔で声を掛け合いました~

外宮が近づいてくると、人々が曳いてきた縄を回収してクルクルと巻き始めます。

奉曳車が近づいてきて縄の巻き終わりです!
外宮の手前の最終右カーブは最後の曳きこみで、「エンヤ曳き」と言って、力のある精鋭男性数十人でダッシュして奉曳車を神域へひっぱります。
この速さを各地区で競い合うそうです。
右カーブを曲がりきれずに塀に奉曳車をぶつけたり、たまに怪我をされる方もいるそうです。
奉曳きのハイライトです!!

外宮に入る前に手水で手を清め、各自に白石が手渡されます。
事前に用意してきた白いハンカチに包んで大事に手で運びます。
何故か、白石がホンワカ温かかったです☆
この後は歩いて御正殿へ向かいます。

完成したばかりの新しい御正殿の門です。
この先は写真撮影禁止。
普段は一般の方は入ることができない御正殿の奥まで入って白石を奉納しました。
新しい御正殿がキラキラ輝いて見えました☆
祖父によると、御正殿のある場所は2000年前から変わらないそうです。
戦時中の空襲の際にもすぐに水をかけられうように待機して、御正殿はなんとか守られてきたそうです。
奉納した白石が次の遷宮まであと20年、祀られると思うとなんだかうれしいです^^

こちらは旧御正殿の門です。
木の色がぜんぜん違いますね~
現在は神様はまだ旧正殿にいて、10月5日に新正殿へ遷御されるそうです。
旧御正殿も翌年(2014年)の3月までお参りできるそうで、現在は新旧どちらもお参りできる時期となっています。
是非、足をお運びください!
[pinomayu]


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