トスカーナワイナリー巡り③ブローリオ城見学ツアー


3月中旬に6泊8日でフィレンツェとトスカーナワインナリー巡りの旅をしました。
前半3泊はフィレンツェ観光、後半3泊はトスカーナのワイン産地である
CHIANTI CLASSICO
MONTEPULCIANO
BRUNELLO DI MONTALCINO
のワイナリー巡りをしました!
ワイナリー巡りの中から一部を抜粋して紹介しています。
①BANFI に宿泊
②Biondi Santi ガイドツアー
③ブローリオ城見学ツアー

CHIANTI CLASSICO 地域のブローリオ城(Castello di Brolio)の見学ツアーに日本で事前に予約しておいて参加しました!
ブローリオ城見学+テイスティングツアーで一人€23でした。
ブローリオ城とはブローリオの丘にあって、現在の CHIANTI CLASSICO の基礎を築き上げたリカーゾリ家が所有し、1000年の歴史を有するお城です。


ツアーが午後3時からだったので、ブローリオ城のふもとにあるレストラン Osteria del Castello でランチをしました。
ランチやディナーも楽しめる家庭的な雰囲気のレストランです。

城ツアーのガイドの方。
お城とリカーゾリ家の1000年に及ぶ圧巻の歴史に感心しきりのツアーでした!!

リカーゾリ家が1147年に作り始めた城で、土台部分は現在も残っている。
15.6世紀のフィレンツェとシエナの戦いの境界線にあり破壊され、その後に建て増しされた。
19世紀にシエナ・ゴシックの建築を生かしたレンガ作りの宮殿が完成。
2009年までは先代ベッティーノ・リカゾーリが住んでいたが、現在はその住居が美術館として公開されている。
今は一族の夏の避暑地となっている。
1141年からワイン作りが始まり、現在は32代目が引き継いでいる。


こちらは敷地内にあるサンジャコポ教会(Cappella di San Jacopo)。
1348年に建設され、1867-69年に再建された。
地下室には歴代のリカゾーリ家の人々が埋葬されている。

丘の上のお城から眺める景色。

お城の庭園部分。
1861年、イタリア統一に貢献し最初の首相となったベッティーノ・リカゾーリも一族。
CHIANTI CLASSICO の生みの親でもある。

第二次世界大戦ではお城がドイツ軍支配下におかれ、リカーゾリ家の人々は捕虜となった。
宮殿の壁にはアメリカ軍の砲撃の跡が今でも生々しく残っている。

お城見学後、山を下り、ショップのある建物に入って、ワイナリー見学とテイスティング体験です。

ワイナリーに関しては、経営悪化により1970-1993年にカナダのシーグラム社の資本化におかれ大量生産でワインの品質が低下した…
現当主23代目フランチェスコ・リカーゾリが買い戻し、ワインの質も一家の名に恥じないものへと戻った。
シーグラム資本下の大量生産の名残りで広い工場がある。

BRUNELLO DI MONTALCINO 地域で使われるようなスロベニアンオークは使用しない、とのこと。

ワイナリー見学とテイスティングを担当してくれた方。
とっても熱く語る方で予定時間をだいぶオーバー。
その晩のホテルのチェックインに危うく遅れそうになりました。。。

テイスティングしたのは3種類。
左からIGT白、DOCG Brolio赤、メルロー100%のIGT Casalferro(スーパートスカン)。
規格外のワインはなんでもスーパートスカンと名乗れるとのこと。
有名で高額なワインをありがたがって飲むよりも、スーパーの300円のワインでも自分で美味しいと思えれば、それでいいのよ、と力説されていました。
確かに、ワインの楽しみ方の原点ですよね!!
[pinomayu]

トスカーナワイナリー巡り② Biondi Santi ガイドツアー


3月中旬に6泊8日でフィレンツェとトスカーナワインナリー巡りの旅をしました。
前半3泊はフィレンツェ観光、後半3泊はトスカーナのワイン産地である
CHIANTI CLASSICO
MONTEPULCIANO
BRUNELLO DI MONTALCINO
のワイナリー巡りをしました!
ワイナリー巡りの中から一部を抜粋して紹介しています。
①BANFI に宿泊
②Biondi Santi ガイドツアー
③ブローリオ城見学ツアー


日本で事前に予約して、BRUNELLO DI MONTALCINOで最も有名で評価の高い Biondi Santi(ビオンディ・サンティ) のガイドツアーに参加しました!

蔦の覆う事務所が入っている建物。

海抜500mのイルグレッポの丘の上にある Villa Greppo 邸。
Biondi Santi の歴史は BRUNELLO DI MONTALCINO 発展の過程とほぼ重なる。
長い間、この地域では甘い白ワインが主流だった…
初代クレメンテ・サンティが1865年に新しいクローンの赤品種サンジョベーゼを発見し絶賛される。
クレメンテの孫が1888年に初めて瓶詰めし注目され始める。
以来、現在の6代目サンティ氏まで BRUNELLO DI MONTALCINO を代表するワインを作り続けている。

醸造所(CANTINA)の入り口。
右はガイドをしてくださった YANA さん。

3代目フェルッチョ・ビオンディ・サンティがワインの酸味が高くタンニンが多いので、スロベニアンオークで熟成させると理想的なバランスと繊細さをもたらすことを発見。

多品種を使うトスカーナの伝統に反して、サンジョベーゼ単一品種から長い熟成に耐えられるワイン醸造を目指した。

100年以上使われているスロベニア製の大樽。
1888年の初瓶詰めのワインボトルも2本だけ残してあるそう。

1970年代には BRUNELLO DI MONTALCINO 地域は世界的な評価を得るようになり、当時42軒だった生産者が現在は200軒近くまで増えた。

写真の緑のはトスカーナでよく見かけた空気圧を調節する道具。

醸造所内の温度は16℃に保たれている。

100%スロベニアンオーク使用という伝統的な製法を守りながらも、ラベル貼りなどには近代的な機械が使われていた。

ツアー客に説明をする YANA さん。

1994年に世界のワイン評論家を集めて「リゼルヴァ(RISERVA)100周年記念」試飲会が開催された。
1988、87、85、83、81、75、71、70、68、64、55、45、25、1891、1888年が試飲され、1955年が高評価だったそう。
この結果からも、リゼルヴァワインがいかに長期保存ができるのかが分かる。
日本からは有坂芙美子氏が参加し、パネルの右下に名前がある。

2006年のリゼルヴァ€380を一本購入してきたが、いつになったら飲めるやら…
ビオンディ・サンティ氏が雑誌で20年以内に飲むのがベストと言っていたそうだが。。。
リゼルヴァを購入すると、おまけにロゼワインを一本いただき、そのロゼは帰国後、わりとすぐに飲んでしまったのですが…
winebuffによるとロゼであんなに美味しいワインは最初で最後だったとのこと。
さすが Biondi Santi !

ワイアンリー犬がいました~
このジャックラッセルテリアの名前はジンジロ。
まだ若くて元気いっぱい走り回っていました。

こちらは子の名前は分かりませんが、私達がつけたあだ名は「岩窟のワンコ」。
ワイナリー巡りの前にフィレンツェで宗教画を観過ぎたせいですね。。。
[pinomayu]

トスカーナワイナリー巡り①BANFIに宿泊


3月中旬に6泊8日でフィレンツェとトスカーナワインナリー巡りの旅をしました。
前半3泊はフィレンツェ観光、後半3泊はトスカーナのワイン産地である
CHIANTI CLASSICO
MONTEPULCIANO
BRUNELLO DI MONTALCINO
のワイナリー巡りをしました!
ワイナリー巡りの中から一部を抜粋して紹介したいと思います。
①BANFI に宿泊
②Biondi Santi ガイドツアー
③ブローリオ城見学ツアー

トスカーナの1泊は BRUNELLO DI MONTALCINO のなかでも日本で有名で手に入りやすい”CASTELLO BANFI”のお城に宿泊しました~
夜暗くなってから到着したので、遠くに見える、というより浮かんでいるように見えたお城が、とても幻想的に感じました。
お城は高台にあります。
1978年創業の BANFI はなにせ2800haを超える広大な敷地を持つ大手メーカーです。
この写真は到着ではなく、翌朝の出発の際に遠くから撮影しました。


3月のオフシーズンですいていたおかげで、なんとお部屋を3グレードもアップしてあげる!と言われ、綺麗なお花の額絵が45枚も飾ってあるラグジュアリーな部屋で一晩を過ごしました!
(額画の枚数を数えてみた私…笑)

カーテンやじゅうたんはボルドーカラーが基調。

絵は一枚一枚、お花の種類が違います。

勿論、洗面台も2つでバスシンクもゆったりと足を伸ばせる広さ。
シャワースぺースも別にありました。

そして、なんとウェルカム用と冷蔵庫にフリーでいただけるハーフワインが常備されていたので、3本ともお土産に持ち帰りました。スパークリングとロゼと赤です。

ホテルの名前が ”POGGIO ALLE MURA”。こちらの25番のお部屋でした。

夜は併設のレストラン”TAVERNA BANFI”で食事しました。
こちらも私達以外に食事しているのは一組だけで、すいていました。

壁にはワインのラベルにも描かれている中世の騎士の姿の絵が飾られていました。

バーコーナー。
夜のお食事と翌日の朝食も美味しくいただきました。


建物はもとは11世紀の要塞で、現在はMariani家が所有している。
周囲の土壌は粘土質と石灰質に恵まれていて、ワインに複雑さが増すそうです。
ショップもあり、ワイングッズなども充実しています。


要塞の中に入ると右手に古代ローマのガラス製品コレクションの美術館があります。
今回は開館時間前に出発したので、中を見学することはできませんでした。

オフシーズンに旅すると旅行客が少なくて、お店が閉まっていたりと残念な場合もあるかもしれませんが、私達の旅では運良くホテルの部屋のアップグレードしてもらったりと、お得な事例もありますね!
[pinomayu]


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