我が家でワインを飲むときに必ず使用しているのが「デキャンティング・ポアラー」です。ボトルの先に付けてワインを注ぐのですが、単にワインがタレないようにするだけでなく、味をまろやかにする作用もあるのです。一口にポアラーといっても色々な種類があるのですが、現在使用中なのは、気体や液体の流速度を計測する際に利用されるベンチュリ理論に基づき作られたという(良く分からないけど)本格派のニクい奴です。以前、本当にまろやかになっているかどうか、同じワインを二本用意して試した事があります。一本はポアラーを付けて、もう一本はそのまま注いで比較試飲したのですが、明らかに違いました。それからというもの、ポアラーさんにはいつもお世話になっているのですが、これも?油断大敵。ボトルの口には色々なサイズがあるのでポアラーも瓶に差す側がゴム製ですぼまっているのですが、ごくまれに口が小さすぎて殆ど入らない事があります。一度、細いボトルの口に何とか押し込んで注いだ事があったのですが、何度か注いでいるうちにとうとうポアラーが外れてグラスに落下。盛大にワインを飛び散らせてくれました。いはやは、今回は赤ワイン好きとしては細心の注意を払わねばならないという訓話でしたね。どっとはれ。
[winebuff]
いよいよランスの大聖堂です!
高さ82mのゴシック様式の大聖堂で401年に小さな聖堂がこの地に建ったのが始まりです。
現存の大聖堂は工事が始まったのが1211年、完成したのが1481年。建築に270年もかかっているのですね~。
私達が訪れた昼頃はちょうど日曜の礼拝が行われていて、大聖堂の<一番奥>を見学できなかったので夕方、ランチと南東地域のメゾン見学後、再訪しました。
大聖堂の<一番奥>に何があるかといいますと、「シャガール制作のステンドグラス」です。
大聖堂内にたくさん並んでいるステンドグラスの中でも、シャガールのブルーの3枚のステンドグラスは存在感があります。ランスに来たなら必見です!
ユダヤ系ロシア人であるシャガールがのちにフランス国籍を取得、多くの作品を残しました。
パリのオペラ座の舞台天井も素晴らしいです。こちらはイエローカラーです。
大聖堂を裏側から見る、こんな感じです。
ほとんどのカトリックの大聖堂は上空から観ると十字の形をしています。
816年~1825年まで歴代25人のフランス国王がここで戴冠式を行った歴史を持ち、1859年、藤田嗣治はここでキリスト改宗の洗礼式を受け、レオノール・フジタと名乗るようになりました。
さて、せっかくランスへ来たからには勿論、シャンパンを買って帰ります。
大聖堂のファサード(正面)の広場周辺には数箇所のシャンパンショップがあります。
今回は Don Ruinart と Louis Roderer の CRYSTAL の2本のシャンパンと赤ワイン好きの夫はシャンパーニュ地方のピノノワールで作られる COTEAUX CHAMPENOIS 1本を購入。
価格は当然、日本より安いみたいです。
その他、フランボワーズのお菓子などお土産を調達して、ランス駅17:15 → パリ東駅18:01の電車で帰途につきました。電車の到着が1時間ほど遅れ駅で待ちましたが…アナウンスがフランス語なので、状況を理解するのに時間がかかりました。。。
そうそう…
今回の日帰り旅で一番驚いたことは、Piper Heidsieck がなくなっていたことです!
10年ほど前に訪れた時にはパイパーの見学ツアーで遊園地のような乗り物に乗って、パイパーの栄光とシャンパーニュの製造過程を見たことが、とても印象的ではぶりの良い印象だったのに、メゾン自体がないのです。あると思われた場所には新しいマンションが建設中でした。
どうやら数年前に買収されたようです。
今さっき、偶然にもYahooニュースで「シャンパン不振 年末も期待薄」という記事を目にしました。。。景気が低迷するとシャンパンの消費も落ち込むようです。。。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121205-00000005-wsj-bus_all
歴史あるシャンパーニュメゾンも美味しいシャンパンを製造するだけでなく、同時に経営も難しい時代なんですね。
赤ワイン派の我が家でも、もう少しシャンパンを飲む日を増やそうかな~! [pinomayu]
11月中旬の紅葉のキレイな時期に夫winebuffと共に、ランス・シャンパーニュへパリから日帰りしました。
シャンパーニュメゾン巡りの様子はWINE MAPにアップしましたので、こちらでは、ランスの街の様子などをご紹介したいと思います。
パリ東駅8:58→ランス駅9:44とパリからTGVでたった46分と近いので充分日帰り可能です。
ランスのシャンパーニュメゾンは大聖堂の北東地域と南東地域の2箇所に固まっています。北東地域にあるKRUG、MUMM、LANSONの方面に歩く途中に年季の入った大きな門に遭遇します。
「マルス門」です。
ランスの街は3,4世紀のローマ時代に地下から掘り出した石材で町造りが行われました。その時にできた地下の空洞部分が年間を通して10℃前後に保たれており、シャンパーニュの保存に最適というわけです。多くのローマ時代の建物は第一次世界大戦の激戦地であった為、残念ながら失われてしまいました。その中で残ったのがこの「マルス門」であり、現在のVEUVE CLICQUOTの地下石材が使われているそうです。
北東地域のメゾンMUMMというとシャンパーニュの他に「チャペル・フジタ」も外せません。
戦前戦後にパリで活躍した藤田嗣治のフレスコ画が残るチャペルです。当時のマムの社長がフジタの洗礼時の名付け親だったことから構想が持ち上がり、MUMMの道の向かいに位置しています。
思ったより小さなピンクとベージュの石のかわいらしいチャペルでした。一般開放は5月~10月で、11月に訪問したので残念ながら中を見ることができなかったのが心残りです…
北東地域のメゾン巡りを終えて大聖堂へ向かう途中に「本ののみの市」を開催していました。
本、絵本や画集、はたまた日本の戦時中の漫画新聞?風刺新聞?まで売っていました。戦時中の新聞を買ってきて日本でマニア向けに売ったら、けっこういい値がついたかも…と、あとから夫と少し後悔。。。
画家のおじさまが自作の絵をハガキに仕立てたコーナーもあり、ドンペリニヨンさんやぶどう畑のハガキを4枚ほど購入。こういう予定外の出会いが旅の醍醐味である![pinomayu]
「買うべきか、買わざるべきか、それが問題だ」なんちて。今、ワイン関係で我が家の最も大きな検討課題?と言えばワインセラー。もちろん、持っていない訳ではなく二台目購入ということなんですが、実は元々家には二台あったのです。ところが数年前に故障であえなくお亡くなりに・・・。その後現在に至るまでもう一台のセラーにワインを集約して何とか我慢をしているのですが、やはり一台では収容本数に限界があります。ギチギチに詰め込んで40数本。それでも買いたいワインは色々とあり不満も募る一方。ええ、そうですね、普通の方からすればそんなに溜め込んでどうするんだと言いたいですよね。それだけあればかなりもつだろうと。それはごもっともなのですが、そこがワインおたくの悲しいところで、スペースがあればあるだけ買ってしまうという次第でして・・・。今、色々カタログを見たりしているのですが、流石にユーロカーブやフォルスターなんかは(一応、庶民ですので)高価すぎて手が出ません。となれば、もっと安価なモノをと見てみれば、ワインセラーというよりはワインクーラー(細かい温度調節が無いか、あっても冷却のみ)が大半。そもそも冷蔵庫ですので、ガタイもそれなりに大きく、設置スペースの事を考える必要もあります。いやあ、ワインセラーも奥が深いですね。多分、引越しをした後に購入する事になると思いますが、それまでああでもない、こうでもないと悩み続けることと思います。[winebuff]
シンプルでコンパクトなモデルです