ドイツワイナリー巡り⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

さて、ドイツワイナリー巡りの最終回はアスマンスハウゼンのワイナリー巡りからスタートです。
リューデスハイム方面からライン川沿いの道をアスマンスハウゼンへ向かっていると、1541年創業という老舗の Krone Hotel (クローネホテル) の姿が目に入ってきます。

ホテルでお手洗いを借りましたが、重厚でクラシック、というか古めかしい印象のホテルでした。
クローネ・アスマンスハウゼンのワイナリーは、このホテルの系列となります。

◆ワイナリー13<クローネ・アスマンスハウゼン Krone Assmannshausen>

ホテルから徒歩数100m、ワイナリーがあります。
この日はオフィスは閉まっていたので、ホテルのレセプションでピノノワールを一本購入しました。
帰国後にのみましたが、ライトボディで赤というよりはロゼに近い味わいでした。
1814年のゲーテの旅行記にアスマンスハウゼンピノノワールに夢中になった、との記述がありワイン作りの歴史は長い地域です。

◆ワイナリー14<アウグスト・ケッセラー August Kesseler>

アスマンスハウゼンの街の Krone Hotel の裏に位置する。
シュペートブルグンダーが評価が高いので一本、購入したかったが、オフィスやショップが開いていない様子だった。
1977年、アウグスト・ケッセラーが19歳で2haの畑を引き継ぎ、20haに拡大してラインガウでも有数のワイナリーへ発展させた。
65%リースリング、30%シュペートブルグンダー、5%シルヴァーナー。

ちょうど、収穫したてのぶどうの作業中でした!
作業中のおじさまに聞くと、シュペートブルグンダーとのこと。
ぶどうさん達、美しい!
おそらく皆総出でぶどうの収穫時期だったのか、アスマンスハウゼンの街のワインショップもほとんど閉まっていて、街が閑散としていました。

◆ワイナリー15<ロバート・ケーニッヒ Robert Konig>

アスマンスハウゼンの街から車で山を10分程登ると到着。
1704年から続くケーニッヒ家の家族経営のワイナリー。
6.5haの畑のうち90%シュペートブルグンダー、ほぼ赤ワイン生産というドイツでは珍しいワイナリー。
樽製の犬小屋と犬注意の看板があるのに、ワンコも留守でした…
収穫に連れて行かれたに違いない。
ワイナリー犬に会えなくて残念でした。
ドイツのワイナリー巡りは、これにて終了です。

これから旅の最後の宿、古城ホテルシェーンブルクを目指しながら、ライン川沿いの古城を眺めます。
アスマンスハウゼンからライン川の東河岸をずっとコブレンツまで北上し、西河岸をシェーンブルクまで南下しました。
写真のキレイに撮れた古城をご紹介します。

★stahleck城 Burg Stahleck
1100年頃建設され、1689年にフランス軍に爆破され廃墟となった。
1927年にユースホステルに改装された。


★pfalzgrafenstein城 Pfalzgrafenstein Burg Nollig
ライン川の流れの真ん中に岩礁の上に立っている。
かつて税関として使われていた城塞にはフェリーで渡ることができる。


★gutenfels城 Burg Gutenfels
1200年過ぎに建設された。
現在は私有物でホテルとなっていて、宿泊客のみが城を見学できる。


★ラインフェルス城と要塞 Burg Rheinfels
765年頃、小さな教会が寄進されたのが始まり。
1794年にフランス軍に明け渡され、1797年に破壊された。
1812年に私有化され、城跡を見学できる。
ホテルやレストラン、城塞博物館がある。


★marksburg城 Marksburg
周辺に鉱脈があり、青銅器時代と古代ローマ時代以前の鉄器時代という早期に人間が定住していた。
1117年に貴族が定住し、それ以前に建物が建設された。
毎日ガイドツアーが行われていて、広い駐車場とレストランがある。


★カッツ(猫)城 Burg Katz
1371年頃、建設された。
現在は私有物で見学はできない。
ホテルの利用は招待客のみに限られている。


★ローレライ Loreley
ライン川下りのの観光名所。
ライン川の中で一番狭いところにある為、流れが速く、水面下に多くの岩が潜んでいることから、かつては航行中の多くの舟が事故を起こした。
現在は大型船が航行できるように川幅が広げられている。
岩山に向かって叫ぶと木霊が返ってくる為、舟人達の楽しみにもなっていた場所。


★★シェーンブルク城 Schonburg
旅の最後の宿泊となるシェーンブルク城に到着です。
建設開始は966年から1141年頃とされています。
1900年代に地元オーバーヴェーゼルの街に買い取られた後、段階的に再建・拡張され、現在はホテル・レストラン・国際ユースホステルになっています。
この写真は駐車場側から撮ったものですが、中は複雑な作りとなっており、探検のし甲斐があり興味深かったです!

赤い煉瓦の部分は1900年代に再建された部分でしょうね。




泊まった部屋の様子です。
わりと直前に予約したので選択肢があまり残っていなかったのですが、こじんまりとした、でも古城の雰囲気のある部屋です。
こちらの部屋からはライン川は見えません。
ライン川が見える部屋は数が限られていて大人気です。

部屋の小物も凝っています。
高さ10cmの騎士の形をしたのが部屋の鍵です。持ち歩くには重いです。。。
ご自由にどうぞ、のシェリー酒が置いてあったり、電話も年代物でした。


暗くなる前に城内の探検です!
こちらの丸い塔の中は有料の博物館となっていて、細い窓の隙間から敵を狙って弓を射る様子などが再現されていました。

高さ25mの門櫓(もんやぐら)があるのですが、上から眺めると門櫓の上を散策している観光客がいました。
この門櫓に登る方法がなかなか見つからなくてウロウロしたのですが…
最後はホテルの方に教えていただいて登ることができました。
ここから敵の来襲を監視していたのかなぁ、と思いを馳せながら散策するのは楽しかったです!

レストランやカフェスペースとなっているテラスから眺めるライン川です。
赤い花がアクセントとなって優雅な流れを堪能できます。

ホテルのあちらこちらに年代物のタペストリーが飾ってあって、布好きな私にとっては目の保養になりました。
その他、宿泊客専用の鍵でしか開かない扉を通って、中庭も散策しました。



城内探検後は部屋で休憩して、ディナータイムです。
ホテル代に込みのコースディナーです。
①アミューズ、小エビのマリネサラダ
②前菜、子牛のテリーヌポートぶどうソース
③エビクリームスープ
④牛フィレ肉いんげんとマッシュポテト添え
⑤デザート、アーモンドリーフパイとパッションフルーツアイスクリーム
⑥SPREITZER ORSTRICHER LENCHEN Kabinett Trocken 2012
ワインは勿論、ラインガウリースリングを選びました。
アルコール度数は11.5%と軽めでクピクピのめる一本でした。
お食事は味はまぁまぁ、といったところでしょうか。
ボリュームは充分でお腹いっぱいでした。。。
部屋に戻り、ご自由にどうぞシェリー酒をいただきながら、今回も充実した旅だったね、と語ったかな、多分。。。


今回の4泊6日の旅ではプファルツで14件、ラインガウで15件のワイナリーを巡り、プファルツで6本、ラインガウで5本と1/2本、計11本と1/2本のワインを購入しました。
どれも思い出深いワイン達です!

[pinomayu]

ドイツワイナリー巡り④リューデスハイムに宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

ラインガウ沿いのワイナリーを一日巡り、夕方、リューデスハイムの街に到着しました。
樽部屋ホテルに泊まります!

リューデスハイムの街に到着し、街の中心のライン川沿いの目抜き通りから細い道を一本入ると
宿泊した HOTEL Lindenwirt (リンデンヴィルト)の大きな看板が目に入ります。
アーチ型の門をくぐると、突き当たりがホテルの駐車場広場になります。

左手がホテルのレセプションです。

右奥に宿泊棟があります。
一見すると、普通のホテルですが、よく見ると駐車している車の奥の1階部分に丸い樽が見えるのが分かりますか?

今回は樽部屋102に泊まりました!
樽の高さは2m弱くらいでしょうか。

こちらが中から扉側を撮った写真です。
扉を入るとすぐの左右のわりと高い位置に棚があり、赤のギンガムチェックの布団カバーのシングルベットになっています。
寝心地はというと…寝返りが多い方は落っこちそうになって少し怖いかもしれません。
今回は9月末だったので大丈夫でしたが、もう少し寒い時期だと隙間風が入るというクチコミも見かけました。。。

樽部屋の寝室の奥は、普通の居住スペースになっていて、右に少し広めのソファーがあります。
樽部屋のベットで寝るのに抵抗がある方は、こちらをベット代わりにできると思います。
左側には小さなテレビとクローゼット、テーブルや冷蔵庫があります。
そのさらに奥に一番広めのバススペースがあるのが、すべてです。
リューデスハイムの街に観光スポットがたくさんあるので、寝るのがメインの部屋としては充分なスペースでしょうか。
でも、翌朝、ゴキ〇リちゃんがトコトコ歩いている姿を見かけましたので…
正直なところ、話のネタ以外では積極的にお勧めする部屋ではありません。。。
私達にとっては、良い思い出となる珍しいホテルでした!!

ホテルを出て、街の散策開始です。
閉店前にまずはワイナリーへ向かいました。

◆ワイナリー10<ゲオルク・ブロイアー Georg Breuer>

ホテルから徒歩5分くらい、リューデスハイムの街なかワイナリーです。
この日は運転がありませんので、リースリングを5種テイスティングさせていただき、1本購入しました。
33haの畑の85%リースリング、その他ピノノワール、ピノグリなど。
リューデスハイムの街の西側斜面の上がリースリングの grand cru や premier cru などの良質畑だそうです。

左の時計塔の建物が醸造所となっており、観光ツアー客の方々が入って行きました。
それにしても観光地なだけあって、店員の方がそっけないです…
フレンドリーな人々ばかりだったプファルツとは大違いです。
毎日、多国籍な様々な観光客が訪れるのだろうから仕方ないのかなぁ、と。。。

◆ワイナリー11<カール・ユング Carl Jung>

リューデスハイムの街を駅方面へ歩いて行くと、大きな CARL JUNG の看板と畑、奥に古い塔を中心に建て増しされた、目立つ建物が目に入ります。
この建物が醸造所になっています。
ワイナリーの詳細情報が見つからないのですが、1868年創業の老舗のワイナリーのようです。


CARL JUNG の左隣にはブレムザー城があり、現在は中がワイン博物館になっています。
ワイン作りに必要な道具や各時代のワイングラスなどが展示されています。

ワインの販売やテイスティングも受付で行っていました。
3階からのライン川の眺めはキレイでしたが、
展示室の床には埃がかぶり、ほったらかしの様子でしたので…
時間がない方はスルーしてください。。。

さて、次はリューデスハイムで一番の観光スポット「つぐみ横丁」です。


細い坂の通り沿いに、ワイン酒場やお土産屋さん、レストランなどが所狭しと並び、いつ行っても賑わっている、楽しい雰囲気の通りです。
こちらでワインやドイツ定番のFEILERのハンカチなどをお土産に購入しました。

そろそろディナータイムです。
宿泊した Linderwirt 併設で、つぐみ横丁にも面しているレストランで食事しました。

ウィンナーやビーフステーキ、チキン、下にはベイクドポテト。
チーズパスタとサラダ。
ドイツらしい、がっつり料理です。

勿論、ラインガウ地方の白ワイン、リースリングを合わせました。
PETER OHLIG Alte Reben 2011
前半は石灰、ミネラルな香りとレモンやライムのニュアンス。
後半は黄桃のような香りに変化し、もう少しトロピカルな感じが加わり、ふっくらしてきました。
リューデスハイム近くのリースリング畑で、Alte Reben は古木の意味でした。
GOOD CHOICE なワインでした。

酔いもほど良く回って楽しい気分の頃、今回のドイツ旅行ではまだ美味しいデザートを食べていない、という話になり、デザートは場所を変えて探すことになりました。
楽しそうな音楽の聞こえてくるレストランに、美味しそうなチェリーとキルシュのワッフルの写真を見つけました!

店内に入ると、ステージ上には多国籍な音楽を奏でる女性と男性。
ステージ前では、初老のカップル達が入れ替わり立ち替わり、音楽に合わせてダンスを踊っていました。

そんな様子を眺めながら、チェリーとキルシュのワッフルをいただきました~
ん~、美味!
こうして、リューデスハイムの夜はふけていきました。


翌朝は朝一番で展望台ニーダーヴァルトまで登るゴンドラリフトに乗りました!
修学旅行らしき子供達の団体がいました。


リューデスハイムのぶどう畑の斜面の上を通過していきます。

頂上には1871年のドイツ統一を記念して、1883年に建てられたゲルマニアの女神の記念碑があります。
展望台からはライン川のパノラマを眺めることができます。
朝だったので、朝日が川に反射してキラキラとしていました。

帰り道のゴンドラからは、ちょうど手摘みのぶどう収穫作業中の様子をカメラに収めることができました。
なんだか、美しい光景!
こうやって丁寧に一房一房、収穫して、私達の手元に美味しいワインが届くのだわぁ、と感じます。
収穫作業はまだ体験したことがないので、いつか体験してみたいです。


今回は乗りませんでしたが、リューデスハイムの街中やおそらくぶどう畑を通るワイントレインが走っています。
フランスのサンテミリオンでは乗りました。
街の景色やぶどう畑を気軽に眺めることができるので、お勧めです。


◆ワイナリー12<ヨゼフ・ライツ Josef Leitz>
さて、街をあとにして、リューデスハイム郊外のワイナリーをもう一件ご紹介したいと思います。
民家が立ち並ぶ坂道沿いに普通の一軒家のように佇んでいました。
裏庭に醸造所らしき施設がありました。
第二次大戦でリューデスハイムのワイナリーは全壊したが、現オーナーの祖父ヨセフ・ライツが再建した。
孫である現オーナーヨハンヌ・ライツがワイン栽培を勉強した後、1985年に引き継ぎ、畑を3haから40haに拡大しドイツ国内でも国際的に評価の高いワイナリーへと発展させた。
99%リースリング、1%シュペートブルグンダー。
オフィスがあり人が常駐していた。
ショップはないがワイン販売は行っていたので、一本購入。

次回は最終回、
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊
でアスマンスハウゼンのワイナリーを巡り、ライン川沿いの古城を眺めながら、シェーンブルク城を目指します。

[pinomayu]

ドイツワイナリー巡り③ラインガウ地方


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

プファルツで1泊した後、レンタカーでラインガウを目指しました。
車で1時間半くらいと高速を使うと、わりと近いです。

◆ワイナリー1<ベッカーJ.B.BECKER>

13haの畑のうち75%リースリング。
その他、シュペートブルグンダー、ミュラートゥルガウも。
写真の建物がオフィスのようでしたが、留守のようでした。
目の前がライン川で散歩中のおじさま方が画になっていました。

◆ワイナリー2<ラングヴェルト・フォン・ジルメン Langwerth von Simmern>


門にも建物もワイナリーのロゴが隠れるくらいのつたが覆う。
ラングベルト・フォン・ジルメン家の歴史は1464年まで遡る。
広々とした庭があり、古い大きな圧搾機も置いてありました。
このつたの覆う建物がハッテンハイマー城なのかな?

◆ワイナリー3<コーグラー J.Koegler>

フォン・ジルメンワイナリーの道を挟んで、すぐ向かいに位置する。
グーテンベルクが1467年に世界初の聖書や辞書を印刷したことでも有名な建物があるワイナリー。
ラインガウ地域は Robert Weil も含めブルー系のワインラベルがとても多い。
併設のホテルも4つ星で評価が高い。

◆ワイナリー4<ロバート・ヴァイル Robert Weil>

門を入ると左手に近代的な醸造施設があり、右手には日当たりの良い丘の斜面が一面に広がっています。
90haの畑の100%がリースリングであり、世界的にもドイツリースリングの代表格です。

初代ロバート・ヴァイル氏の時代に建てられた歴史ある邸宅風ワイナリー。
左奥に見えるのはキードリッヒの街のゴシック建築の聖バレンタイン教会。
さすがの貫禄と美しさ!

モダンなインテリアのショップ。
ワインを購入すると、ロバート・ヴァイルのブルーカラーのトランプやシールをおまけにもらいました。
このブルーカラーは設立当時のドイツ皇帝ヴィルヘルム二世が好きな色だったからと、店員の方が教えてくれました。

◆ワイナリー5<クロスター・エバーバッハ Kloster Eberbach>

1136年に建築されたエバーバッハ修道院を所有するワイナリー。
ライン川沿いの観光名所でもあります。
ぶどう畑は247haで85%リースリング、10%シュペートブルグンダー。
VDPの創設メンバーのワイナリーでもあります。

一番右の古い圧搾機には1668年と書いてありました。
広い敷地の中の修道院や修道士達の宿舎だった部屋、病院、博物館などを有料で一周できるようになっています。
教会のステンドグラスもカラフルではなく質実剛健な雰囲気でした。

こちらの写真は修道士達の共同宿舎だった部屋で1250年頃建てられました。
初期ゴシック様式で74mのある大部屋は希少価値があるそうです。
ワイナリーショップやホテル、レストランなども併設しています。

◆ワイナリー6<シュロス・ラインハルツハイウゼン Schloss Reinhartshausen>

1337年からワイン作りが始まった老舗。
城部分は併設の五つ星ホテルとして使われています。
こちらの写真はショップの様子。
ここのラベルもブルーカラー。
ショップの方によると、初代がプロイセン出身なのでプロイセンブルーなのだろう、とのことでした。
ワイン以外のお土産もところ狭しと並んでいました。
10人以上のグループでのテイスティング、セラーツアーがあります。


洗練された雰囲気の豪華な五つ星城ホテル。
3つのレストラン、16の会議室があり、フランクフルトやヴィースバーデン、マインツからのアクセスも良い場所にあります。
テラスに面した日当たりの良いレストランで、そろそろランチタイムです。
テラスの外、左奥にはライン川を眺めることができます。
sandwichとポテト、チキンサラダという軽め、しかし高価で優雅なランチとなりました~

◆ワイアンリー7<シュロス・ヨハニスベルク Schloss Johannisberg>


車通り沿いから入ると正面に見える建物はヨハニスベルク城の裏側であり、表側は写真のような斜面となっていて丘の上に建っているのが分かります。
正面側がラベルに描かれています。
35haの畑は100%リースリングで、フルボディでコクとミネラルのあるワインを生産している。
1721年の樽セラーがあり、世界一古いリースリング生産ワイナリーだそうです。
ショップに置いてあった古い圧搾機には1777という文字が見えます。
1980年に買収した隣の G.H.vom Mumm のワインも販売していました。
レストランも併設しています。

◆ワイナリー8<フォン・ムム G.H.vun Mumm>

1980年から隣のヨハニスベルクの所有となっているが、生産はそれぞれ独立しています。
ショップ販売はヨハニスベルクで行っていて、こちらには見当たりませんでした。
65haの畑に84%リースリング、11%シュペートブルグンダー、5%ピノブラン。
「マム」と読むのが一般的だと思いますが、ドイツ語読みでは「ムム」のようです。
フランスシャンパーニュのMummとの関係は?
と感じると思いますが、こちらが本家でシャンパーニュが分家のようですね。

◆ワイナリー9<シュロス・フォルラーツ Schloss Vollrads>

ヨハニスベルクやムムから車で、さらに丘をトコトコ登ると畑と優美なフォルラーツ城の姿に目に入ってきます。
80haの畑でリースリング100%。
世界最古のワイナリーのひとつです。

左は城の母屋につながる門の部分。
右はワイナリーのランドマークとなる塔でローマの要塞塔として1330年頃作られました。
グループツアーの方々が説明を聞いていました。

ショップとテイスティングコーナーの様子です。
こちらでリースリングのチョコレートとリースリングジャムを買いました。
リースリングジャムはアルコール分も残っていて本格的な味でした。

さて、この日もワイナリーを精力的に周り、夕方にはリューデスハイムの街に到着です。
次は ④リューデスハイムに宿泊
で、樽部屋ホテルに泊まります!

[pinomayu]

ドイツワイナリー巡り②プファルツ地方午後編と宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

バッサーマン・ヨルダンでランチ後は②プファルツ地方午後編と宿泊です。

◆ワイナリー8<フォン・ウィニング von Winning>

とても印象に残るこのWの文字のロゴはドイツ最高峰の品質集団VDP設立の立役者であったレオポルト・フォン・ウィニング氏が活躍した1900年頃の芸術家の文字を使用している。
1848年設立後、分割相続や売却、統合を経てDr.DeinhardからVon Winningへワイナリー名が戻った。
現在はDr.Deinhardはステンレスタンク醸造のワイン、Von Winningは樽醸造と二つのシリーズを持つ。
ワイナリーの裏手はぶどう畑となっていて、育ち盛りのぶどうの木を眺めながら散策しました。

◆ワイナリー9<ミュラー・カトワール Muller-Catoir>

祖先はフランスからの移民というカトワール家が1744年に設立。
現在は9代目フィリップ・カトワール氏が継いでいる。
ロゴや建物も伝統や風格を感じる。
21haの畑ではリースリング、リースラーナー、ショイレーベ、ヴァイスブルグンダー、シュペートブルグンダーなどを栽培している。
リースラーナーはリースリングとシルヴァーナーの交配品種で貴腐ワインを生産している。

◆ワイナリー10<クリストマン A.Christmann>

1845年設立、現在は写真の7代目ステファン・クリストマン氏がオーナーを務める。
始めにクリストマン氏のお父様が出てきたのだけど、英語は苦手なようで、電話で息子を呼びステファン氏がやってきました!
VDPの代表も務める方です。
ワインを購入したいけど、運転があるからテイスティングはできない、と伝えると…
「買うのにテイスティングしないのかい?ドイツは0.5まで飲酒運転OKなんだよ。」
とテイスティングを強く勧められたので、主にwinebuffが味わって吐き出す形でテイスティング。
(日本人気質ですね。。。)
ちなみに「0.5」の単位が分からなかったのですが、おそらく500mlなのでしょうね?
こちらでもシュペートブルグンダーを3種テイスティングし、単一畑のものを一本購入。

ワインのラベルもショップのインテリアもシンプルモダン。
21haの畑のうち70%がリースリング、14%がシュペートブルグンダー。
その他サンローラン、ゲヴェルツトラミネールなど。

◆ワイナリー11<カール・シェーファー Karl Shafer>

二匹のキツネがトレードマーク。
1843年設立で現オーナー夫妻は6代目。
有機栽培を行っていて、ナチュラルで優しいワイン作りをしている。
17haの畑に85%リースリング、他にシュペートブルグンダーなどを栽培。

◆ワイナリー12<フィッツ・リッター Fitz-Rotter>

1785年からフィッツ家が運営し、2007年からカリフォルニアの大学で学んだヨハン・フィッツ氏が9代目を継いでいる。
木組みのドイツらしい建物も年季を感じる。
ワイン樽の小屋に住む二匹の犬がいました~
始め、大きくて怖いと思ったけど、近づいてもおとなしく人懐っこいワンコだった。
ドイツでたくさんの犬や猫にも逢ったけど、猫さえも人懐っこくて、びっくりだけど楽しかったです。


フィッツ・リッターの道の向かいにはバードデュルクハイムの街の世界一大きな樽があり観光名所になっています。
樽職人が作った本物の樽だそうです。
大樽の中がレストランになっています。

◆ワイナリー13<プフェフィンゲン Pfeffingen>

ユニコーンがトレードマーク。
1985年からVDP(※)に加盟している。
建物の周りには15haのぶどう畑が広がり、60%がリースリング。
10%はショイレーベで糖度が高く評価が高い。
ショイレーベはリースリングとシルヴァーナの交配品種。

※ブログ中にも時々出てくる「VDP」とは?
ドイツ高品質ワイン醸造家協会。
1910年創立、100年以上の歴史のある全国組織の民間団体で、ドイツの200ほどの優良ワイナリーが加盟している。
ラベルには鷹のロゴマークが付けられる。
・協会会員は自社所有畑のぶどうでワイン醸造を行う醸造家
・それぞれのワイン産地に適した伝統的なぶどうを栽培
・代表的な畑を所有
・反あたりの収穫量の制限
・ぶどう栽培、醸造過程において最高の品質を追及する
・1991年より審査基準がさらに厳格になった
(K’s CELLAR online Wine shop のHPから抜粋)

◆ワイナリー14<ケーラー・ループレヒト Koehler Ruprecht>

夕方到着。
併設ホテルに宿泊なので、レンタカーを停めて心おきなくテイスティングできます!
テイスティングをして下さったのは、写真のオーナーのドミニク・ゾナ氏。
前オーナーのベルント・フィリッピ氏に子供がいない為、2005年にアメリカの投資家にワイナリーを売却。
そして責任者に任命されたのがゾナ氏だった。
ゾナ氏はナパやソノマ、フランスのワイナリーでも経験を積み、プファルツ出身なので、戻って来れてうれしい、とのこと。
アメリカの投資家の方も良い方達で関係も良好だそう。

収穫の忙しい時期だったにも関わらず、事前にメールで予約しておいて、8種類もテイスティングさせていださきました。
リースリング4種とシュペートブルグンダー4種類。
写真の上位シリーズの「PHILIPPI」は前オーナーの名前。
左端のラベルが2枚貼ってあるのは、テイスティング用だからラベルを貼る機会が調子悪かったのを、そのままにしたそう(笑)
PHILLPI シリーズのシュペートブルグンダーを一本購入。

11haの畑に54%リースリング、20%シュペートブルグンダー、他シャルドネ、ヴァイスブルグンダーなど。
プファルツの中ではリースリング比率が少ないかな。

宿泊はワイナリー併設の Weinkastell Zum Weissen Rossです。
部屋に青りんごが置いてあり、青りんごと同じグリーンがさし色のキレイなインテリアです。
部屋の窓からはワイナリーの施設を眺めることができて、夜7時前くらいまで作業されている方がいました。
ワイナリーの併設ホテルは 今回泊まった Winekastell と道の反対側にも Weinhaus Henningerと2ホテルあります。
Henninger のほうが少し高級でレセプションや駐車場は Henninger 側にありますので、Winekastell に泊まる場合は駐車場から道を渡ってゴロゴロとスーツケースを転がしていかなければなりませんので、ご注意ください。。。


さて、お待ちかねのドイツ料理ディナーです。
ワイナリーのある Karlstadt(カールシュタット)の街に人気のレストランが何軒かあるのですが、そのうち2軒が、なんと平日なのに満席でした…
なので、ホテル併設の Henninnger で食事しました。
Henninger も評価の高いレストランです。
木作りのドイツらしい店内、お客様のいない方向を写真で撮りましたが、ここも満席近く料理提供の待ち時間が長かったです。
メニューがすべてドイツ語でよく分からなかったので、プファルツ地方のお勧めを注文したのですが、写真の奥の大きなソーセージの輪切り、とっても美味しかったです。
ソーセージの下にはザワークラウトの白ワイン煮、マッシュポテトとドイツらしいディナーに大満足でした。

③ラインガウ地方に続く。。。

[pinomayu]

ドイツワイナリー巡り①プファルツ地方午前編


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介したいと思います。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

まずは①プファルツ地方午前編です。
フランクフルトの空港に夕方到着後、レンタカーを借りて、その日は時差もあって眠いのでフランクフルト近郊のホテルに宿泊しました。
翌日は朝から一路プファルツを目指しました。
フランクフルトから約1時間半とわりと近いです。

レンタカー会社は海外はいつもHERTZ。車はドイツのVOLVO。
以前もあったのですが、HERTZのGOLD会員であるおかげか…
お願いしていた車より、かなり大きな車格のレンタカーが用意されていました。
小回りが利かず、運転に慣れるまでは一苦労。。。
次回から予約の際に大きな車は不要、とお伝えしなくては!

さて、今回、プファルツ地方でテイスティングしたワイナリーや食事したワイナリー、通り際に写真だけ撮ったワイナリーを含めて14件もありますので、写真だけのワイナリーはサラッとご紹介するのをお許しください。
プファルツ地方はフランクルフトより南方の地域で南北に長く、85kmのワイン街道があります。

◆ワイナリー1<クニプサー Knipser>
プファルツ地方の北のローメルスハイム(Laumersheim)村の中心に位置する。
蔦の覆う瀟洒な建物で、畑は60ha。
主力はリースリングとシュペートブルグンダーGrosse Gewachse。
Grosse GewachseとはフランスでいうGrand Cruのことで特急畑のこと。
それと、この地域には珍しくボルドーブレンドのKnipser Xも有名。
こちらで、シュペートブルグンダーRESERVE1本とKNIPSER X1本を購入。
そうそう、主にプファルツでは赤をラインガウでは白のリースリングを買うことにしていました。

◆ワイナリー2<フィリップ・キューン Philipp Kuhn>
クニプサーで店員の方と話をした際に、村のはずれのキューンに行けば、収穫前のぶどうを見ることができるよ、と言われたのですが、こちらでした。
収穫前のたわわに実ったシュペートブルグンダーを撮影できました。

◆ワイナリー3<ブルクリン・ウルフ Dr.Burklin-Wolf> 


プファルツを代表する1597年設立の400年以上の歴史を持つワイナリー。
85haのぶどう畑のうち、82%がリースリング。
基本、手摘みで特級畑と一級畑から収穫する。
しかし、我が家はここでもシュペートブルグンダーを一本購入。

◆ワイナリー4<ゲオルグ・モスバッハー Georg Mosbacher>

モスバッハー家による家族経営のワイナリー。
ラベルのMの頭文字のデザインは1921年の創業当時から使われている。
20haのぶどう畑のうち80%がリースリング。
高品質な辛口リースリングが評価が高い。
写真のドルンフェルダー、シュペートブルグンダー、メルローも生産している。

ちょうど12-13時のお昼休憩の時間なのは承知で写真だけと思って見学していたら、収穫の方々でしょうか、皆様でランチタイムでした!
許可を得て、写真を撮らせていただきました。

◆ワイナリー5<オイゲン・ミュラー Eugen Muller>

ミュラー家による経営。
77%がリースリング、13%は赤ぶどう系品種を栽培している。
Holiday Apartment(ホテル)も併設している。
収穫の時期なので、プファルツのあちこちで収穫車を目撃しました。
スゴかったのは高さ5mくらいはある機械式ぶどう収穫車が普通に道路を走っていたことです。
(写真を撮り損ねました…)
ぶどう畑でも、機械がぶどうの木にまたがるようにして、収穫していました。
でも、枝やおそらく虫さん達も一緒に収穫されるのだろうから、そりゃ、手摘みとは品質の違うワインが出来上がるだろうな…と納得。
手摘みが時間も人件費もかかるので高価になるのも分かります。

収穫したてのぶどう達がたくさん並んでいました。
白カビ付きです。
おそらくリースリングでしょうね。

◆ワイナリー6<シュピンドラー Spindler>

1620年から13代続く老舗ワイナリー。
18haの畑のうち85%はリースリングを生産。
その他ピノブラン、ゲヴェルツトラミネール、ショイレーベ、ドルンフェルダー、ピノノワールを生産する。
同じSpindlerの名前のレストランを併設していて評価も高い。
中庭を覗くと季節の良い時期だったので屋外でたくさんの方々がランチしていました。

◆ワイナリー7<バッサーマン・ヨルダン Geheimer Rat Dr.Bassermann-Jordan>

さて私達もお腹がすいたのでランチタイムです。
こちらのバッサーマン・ヨルダンはホテルとレストラン、ビストロも併設しています。
ホテルに宿泊したかったのですが満室で予約が取れなかったので、ランチにビストロKetschauer Hofを利用しました。
ビストロなのに、このお洒落な洗練されたインテリア!

リヨン風サラダとパルメザンラビオリをいただきました。
パンとバター2種類も勿論美味しくて、ホテルは泊まれなかったけど、食事できただけで満足でした。

レストランとビストロ共有の立派なワインセラーもありました。
レストランは白ベースにモダンアートがさし色の、こちらも素敵なインテリア。

ランチ後、ワイナリーとショップへ。
ショップの中に地下へ下る階段があり、下りていい?と聞くと、上司に聞くからちょっと待ってて、と。
本来は団体の事前予約の人々しか地下のワイン博物館には案内しないそうなのですが、わざわざ遠い日本から来てくれたのだから、と特別に案内してくださいました。
プファルツのワイナリーの方々はどこへ行っても皆、フレンドリーで親切で感激でした。

左は1802年のぶどう圧搾機。
右のPIERREとは数代前?(英語での会話だったのでここあやふや)の Pierre Jordan の名前をとったものでスパークリングワインに使われている。
1718年にフランスのサボイからやってきた Ludwig Andreas Jordan が設立したワイナリー。

地下の最も奥に鍵のかかったセラーがあり、一番古いワインは1811年産が10本眠っている。
1880年代以降は毎年のワインが保管されている。
49haの畑があり85%がリースリングの生産。
こちらでは Deux Nez を購入。
Deux Nez とはフランス語で「二つの香り」の意味でカベルネソービニヨンとシュペートブルグンダーのブレンドワイン。

②プファルツ地方午後編と宿泊へ、まだまだ続く。。。

[pinomayu]


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