GranMonteの地所の探検開始!最初に向かったのは、ここ
Montino Cellar Door、いわゆるスーベニアショップです。
お土産の販売だけで無く、隅の方は、カフェになっており、寛げるようになってます。
ワイナリーのワインに加え、ジャムやクッキー、フルーツジュースやワイングッズ等
定番商品が並んでいます。winebuffも色々と購入させて頂きました。
んっ、ショップスタッフが何やら手招きしていますね。
バックヤードの方に来いと行っています。
私
「なんでしょうか?」
スタッフ
「winebuffさんですね?マダムからお電話です。」
今度は、ショップの固定電話からですか。お次はどんな指令なのでしょう。
マダム
「収穫作業はいかがでしたか?楽しかった?」
私
「とても良い経験をさせて頂き、ありがとうございました。」
マダム
「それで今後の予定は?よかったらワイナリーを案内させるけど。」
私
「それは嬉しいです。でもこの後、他のワイナリーのツアーがあって・・・。」
マダム
「そちらの方は、リスケしても構わなくてよ。」
私
「は、はぁ、それではお願いします。」
さすが、マダム。とても断れません。もう一方(PB Valley)は、リスケ可能なので、
後ほど案内して頂くことにしましょう。それでは、気を取り直して、
もう少し辺りをうろついて見ることにします。
これは、白用葡萄のヴィオニエです。ワイナリーでは、品種毎にきちんと立て札が
建てられています。醸造施設内だけでなく、畑も雑草やゴミなどもなく、清潔に
保たれています。
地所内には、葡萄用の貯水池もありました。この地方は、十分な降水量があるのでは
と思ったのですが、乾季に葡萄を育てるため、雨が不足する事もあるそうです。
垣根仕立ての葡萄の木の下の方に黒いゴムホースが、地面と水平に這わせてあるの
ですが、これは、雨を通す樋の役目を果たしており、水分が不足する際に使用
されるとのことです。
今回、winebuffは乗る機会がなかったのですが、団体さんなどを案内する際、
この様なオープンバスを利用するそうです。畑は、広いですから乗り物で移動
出来たら楽チンですね。
少し前には、バレンタイン収穫祭なるものも催していたようです。
タイの富裕層だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れるようで、winebuffが
滞在していた時にも、海外からの団体客が大型バスで乗り付けていました。
エステイト内には、畑や醸造施設、レストランやショップ、ゲストハウス、
テイスティングルームに加え、オーナー一家の家も点在しています。
そして良く見ると、「Wine Dog Compound」とありますが・・
と、突然後ろの方から唸り声が。
「なんか怪しいやつだな、ワンワン!」
これこれ、この人は、私達のゲストなのよとスタッフにたしなめられ
(たかどうか知りませんが)、すぐにおとなしくなりました。
「知らなかったんだよ、悪かったな。」
「まあ、お近づきのしるしに得意技を見せてやろう。日本語で言うと
ちょっと差し支えがあるので、いわゆるこれが sit up and beg だ!」
ああ、それは、’ちょうだい’のポーズですね。
で、その目の前にぶら下がっているのはおやつですか?
可愛いワイナリー犬にも会えたので、そろそろ一度ゲストハウス
に戻って、準備をしましょう。<続く>
やっとこさ、ゲストハウスに帰り着いて、しばしの休憩です。
このゲストハウスは、2010年から始められたそうです。あくまでゲストハウスですので、
ホテルほどの設備は、ありませんが十分に快適です。唯一、不便に感じたのは、部屋内に
内線電話が無かったので、スタッフへの連絡が面倒だった事。後、通常のホテルにある、
ルームサービスやクリーニングサービス等もありません。(2015年3月現在)
ゲストハウスは、畑のすぐ隣に建てられています。周囲は、静かで鳥の鳴き声が響く程度。
当然、夜は、真っ暗で殆ど明かりも見えません。ゆっくりと自然の中で寛ぎたい人には、
最適です。ゲストハウスが畑側にあるので、エステイトのフロント側にあるレストラン等に
行くには、散歩がてら、畑に沿って5分以上テクテク歩いて行きます。
ゲストハウスの共用部分にあるソファー。直射日光が当たらず、涼しい風が抜けていきます。
ここで寝そべって、読書をするのも良いかもしれません。
(時間が無くて、出来ませんでしたが・・。)
部屋は、たったの7部屋しかありません。ホテルの様な洗練されたサービスは、
期待出来ませんが、数が少ないこともあって、アットホームな雰囲気です。
まるで、個人宅に招かれたような「おもてなし」が受けられます。
宿泊した2階の部屋からは、畑が一望出来ます!ここからだと、畑で作業している
人達の様子も良く分かります。
部屋には、無料のミネラルウォーターが沢山あったので助かりました。
シャンプーやソープ、リネン類、スリッパ等が完備してあるのは、ホテル同様。
もちろん、ワイングラスとオープナーも。
バスは、無いのですが、シャワーとトイレは、問題無く使用できました。
水流も特に問題無し。ただ、無料WI-FIが時々、繋がらなくなる時がありましたが。
さて、それでは、休憩も終えたので、地所内をブラブラ探索してみましょう。<続く>
さてさて、今まで世界中のワイナリーに行きましたが、収穫作業に参加するのは、
初めてです。どうなりますことやら・・・。
畑に向かうと、いつの間にか沢山の作業員の方々が、ピッキングを開始していました。
本日は、赤ワイン用品種の収穫だそうです。私も数名のおばさま達とチームを組んで
収穫を開始します!
この様な強力なはさみを使って、葡萄の根元の茎を切断していきます。
時々、間違えて葡萄の実を傷付けてしまうと、ブシュっと果汁が吹き出てきます。
それほど難しくはないのですが、葡萄が垣根の下の方に付いているので、腰を
かがめる必要が結構あり、長時間続けると少々タフに感じます。
これは、シラーズ、この地方の赤葡萄の主力品種です。白の主力は、シュナンブランで、
赤のブレンド用にカベルネやグルナッシュ、白のブレンド用にヴィオニエ等も広く栽培
されています。
収穫した葡萄は、赤や青のカゴにどんどん入れていきます。詰めすぎると下の方の
葡萄が潰れてしまうので、あまり一杯にはしないようです。
おばさま達は、流石手慣れたもので、私なんかよりずっと素早く葡萄を摘んでいきます。
皆さん良い方達で、タイ語でしきりに話掛けて下さるのですが、申し訳有りません、
さっぱり分かりませんでした。愛想笑いを振りまくので精一杯(苦笑)。
用意してあったカゴに葡萄が入ると、今度は、それをトラクターで醸造所へ
運んでいきます。醸造所は、畑のすぐ隣にあるので、時間のロスも殆どありません。
さようなら、美味しいワインになっておくれ〜。
因みに、GranMonteは、片手間にワイン作りを行なっている観光農園ではなく、
高品質なワインを生産する本格派ワイナリーです。
12時になると、お昼休憩。ゾロゾロと帰路に付きます。私は、これでお役御免。
最初は、ほんの少しだけ収穫の真似事をさせてくれるのかと思いきや、ガイダンスも
殆ど無しで約2時間。ぶっ続けで収穫作業に従事させて貰いました。
良い経験をさせて頂き、本当にありがとうございました!<続く>
これから6回に渡って、タイのGranMonte Wineryへの旅行記を書いて行きます。
今回、故あってwinebuffの一人旅となりました。
GranMonteは、1999年創業の家族経営ワイナリーで、バンコクから約200km離れた
ところにある世界自然遺産カオヤイ国立公園に隣接しています。
この辺りは、数軒のワイナリー以外に高級リゾートや牧場等が点在する、日本で言う
ところの軽井沢の様な地域です。
空港から直接、GranMonteで予約したタクシーに乗ってワイナリーへと向かいます。実は、
飛行機がかなり早く着いたため、早朝のスワンナプーム国際空港でかなり待ちました。
車で約2時間、静かで落ち着いた雰囲気のワイナリーに到着です。GranMonteの畑は、この
地所だけのシングルビンヤードで広さ約15ha。周囲からは、鳥のさえずり以外何も
聞こえてきません。
畑は、丁度収穫時期という事もあって、青々と茂った葉の間に美味しそうな葡萄が
撓わに実っています。
このワイナリー(正確には、エステイト)には、ワインの醸造設備やレストラン
だけでなく、小さいながらもゲストハウスが完備されていて、ゆっくり滞在しながら
ワインを心ゆくまで楽しめるんです。では、早速チェックインをして朝食を頂きましょう。
朝の6時に空港を出発したので、まだ8時過ぎです。
エステイトに唯一あるレストラン VinCottoでブレックファスト、ランチ、ディナーと
全てとる事が可能です。VinCottoとは、ワインの天然果汁から作る甘味料の名称です。
メニューは、タイ料理メインかと思いきや、タイ風アレンジのフレンチでした。
味付けもマイルドで、ワインとのマリアージュを意識しています。
ディナー限定でテラス席の利用も可能です。一度利用をしましたが、池に面したテラス席が
ライトアップされると少し幻想的な雰囲気になります。朝は、食事狙いのハエが出没するので
基本屋内の席で頂きます。
朝食の最初は、100%のグレープフルーツジュースです。翌朝は、もう一種類の
オレンジジュースを頂きました。
卵は、スクランブルエッグやフライドエッグもあったのですが、ここでは、タイスタイルの
Krata Eggs(うずら卵)を選択。刻んだポークやエビが乗っかっていて、ガーリックブレッド
が添えてあります。
豚スペアリブのおかゆです。あつあつなのですが、ポークが良い具合におかゆに絡んで
食が進みます。
さて、朝食も終わったので、ゆっくり部屋で寛ぎますか・・・、と思っていたら
サーブをしてくれたスタッフの方が携帯電話を私に差し出しました。
なになに、タイに知り合いなんていないよ、と思いながら電話に出ると、何と相手は、
オーナーマダム。
マダム
「今日は、スペシャルな日で収穫作業があるんだけど、参加してみない?」
私
「はははっ、サイトシーイングではなく、ワーキングですか?
もちろん参加させて頂きますよ。」
オーナーマダム
「大変結構。それでは、早速今からやってもらうわね。」
私
「ええっ、今直ぐですか。了解しました!」
という事で、取る物も取りあえず、帽子とサングラスを着用し、日焼け止めを塗りたくって、
収穫作業に初参加です。<続く>