タイ GranMonte Asoke Valley 2 ぶどう収穫作業


さてさて、今まで世界中のワイナリーに行きましたが、収穫作業に参加するのは、
初めてです。どうなりますことやら・・・。

畑に向かうと、いつの間にか沢山の作業員の方々が、ピッキングを開始していました。
本日は、赤ワイン用品種の収穫だそうです。私も数名のおばさま達とチームを組んで
収穫を開始します!

この様な強力なはさみを使って、葡萄の根元の茎を切断していきます。
時々、間違えて葡萄の実を傷付けてしまうと、ブシュっと果汁が吹き出てきます。
それほど難しくはないのですが、葡萄が垣根の下の方に付いているので、腰を
かがめる必要が結構あり、長時間続けると少々タフに感じます。

これは、シラーズ、この地方の赤葡萄の主力品種です。白の主力は、シュナンブランで、
赤のブレンド用にカベルネやグルナッシュ、白のブレンド用にヴィオニエ等も広く栽培
されています。

収穫した葡萄は、赤や青のカゴにどんどん入れていきます。詰めすぎると下の方の
葡萄が潰れてしまうので、あまり一杯にはしないようです。

おばさま達は、流石手慣れたもので、私なんかよりずっと素早く葡萄を摘んでいきます。
皆さん良い方達で、タイ語でしきりに話掛けて下さるのですが、申し訳有りません、
さっぱり分かりませんでした。愛想笑いを振りまくので精一杯(苦笑)。

用意してあったカゴに葡萄が入ると、今度は、それをトラクターで醸造所へ
運んでいきます。醸造所は、畑のすぐ隣にあるので、時間のロスも殆どありません。

さようなら、美味しいワインになっておくれ〜。
因みに、GranMonteは、片手間にワイン作りを行なっている観光農園ではなく、
高品質なワインを生産する本格派ワイナリーです。

12時になると、お昼休憩。ゾロゾロと帰路に付きます。私は、これでお役御免。
最初は、ほんの少しだけ収穫の真似事をさせてくれるのかと思いきや、ガイダンスも
殆ど無しで約2時間。ぶっ続けで収穫作業に従事させて貰いました。
良い経験をさせて頂き、本当にありがとうございました!<続く>

タイ GranMonte Asoke Valley 1 ゲストハウス到着


これから6回に渡って、タイのGranMonte Wineryへの旅行記を書いて行きます。

今回、故あってwinebuffの一人旅となりました。

GranMonteは、1999年創業の家族経営ワイナリーで、バンコクから約200km離れた
ところにある世界自然遺産カオヤイ国立公園に隣接しています。
この辺りは、数軒のワイナリー以外に高級リゾートや牧場等が点在する、日本で言う
ところの軽井沢の様な地域です。

空港から直接、GranMonteで予約したタクシーに乗ってワイナリーへと向かいます。実は、
飛行機がかなり早く着いたため、早朝のスワンナプーム国際空港でかなり待ちました。

車で約2時間、静かで落ち着いた雰囲気のワイナリーに到着です。GranMonteの畑は、この
地所だけのシングルビンヤードで広さ約15ha。周囲からは、鳥のさえずり以外何も
聞こえてきません。

畑は、丁度収穫時期という事もあって、青々と茂った葉の間に美味しそうな葡萄が
撓わに実っています。

このワイナリー(正確には、エステイト)には、ワインの醸造設備やレストラン
だけでなく、小さいながらもゲストハウスが完備されていて、ゆっくり滞在しながら
ワインを心ゆくまで楽しめるんです。では、早速チェックインをして朝食を頂きましょう。
朝の6時に空港を出発したので、まだ8時過ぎです。

エステイトに唯一あるレストラン VinCottoでブレックファスト、ランチ、ディナーと
全てとる事が可能です。VinCottoとは、ワインの天然果汁から作る甘味料の名称です。

メニューは、タイ料理メインかと思いきや、タイ風アレンジのフレンチでした。
味付けもマイルドで、ワインとのマリアージュを意識しています。

ディナー限定でテラス席の利用も可能です。一度利用をしましたが、池に面したテラス席が
ライトアップされると少し幻想的な雰囲気になります。朝は、食事狙いのハエが出没するので
基本屋内の席で頂きます。

朝食の最初は、100%のグレープフルーツジュースです。翌朝は、もう一種類の
オレンジジュースを頂きました。

卵は、スクランブルエッグやフライドエッグもあったのですが、ここでは、タイスタイルの
Krata Eggs(うずら卵)を選択。刻んだポークやエビが乗っかっていて、ガーリックブレッド
が添えてあります。

豚スペアリブのおかゆです。あつあつなのですが、ポークが良い具合におかゆに絡んで
食が進みます。

さて、朝食も終わったので、ゆっくり部屋で寛ぎますか・・・、と思っていたら
サーブをしてくれたスタッフの方が携帯電話を私に差し出しました。

なになに、タイに知り合いなんていないよ、と思いながら電話に出ると、何と相手は、
オーナーマダム。
 
マダム
「今日は、スペシャルな日で収穫作業があるんだけど、参加してみない?」

「はははっ、サイトシーイングではなく、ワーキングですか?
もちろん参加させて頂きますよ。」

オーナーマダム
「大変結構。それでは、早速今からやってもらうわね。」

「ええっ、今直ぐですか。了解しました!」

という事で、取る物も取りあえず、帽子とサングラスを着用し、日焼け止めを塗りたくって、
収穫作業に初参加です。<続く>

待望のワインショップがこの度誕生!


ご無沙汰しております、winebuffです。

今まで近所でワインを買う場合、本郷の高崎屋酒店や西片にあるベラティーナ、文京グリーンコートのエスポアのむらや、更には成城石井、西友ストア、クイーンズ伊勢丹といった感じだったのですが、この六店舗の内、ワイン専門店はイタリアワインのベラティーナのみ。正直、ワインがあまり充実した地域ではありませんでした。

東京でも西側に行けば色々と豊富な品揃えの大規模店舗があるのですが、今住んでいるところはワインショップはおろかカフェやスーパーすら隣駅に行かないとない位で、ほんとに自分は陸の孤島好きだなと嘆息していた次第です。

ところが何と、この2014年の12月14日に突然素敵なワインショップが、しかも同じ町内に出来たんです!いや、実は前から内々にオープンされていたみたいなんですが、グランドオープンとしてはこの日付だそうで、でも全然気づきませんでした(スミマセン)。


素敵な店構えですな。

お店の名前は、「Cellier de L’ourson(セリエ・デ・ルルソン)」と言いまして、「小熊が営むワイン屋さん」という意味だそうです。何故、クマなのか。それはオーナー店主の伊東直寿さんを見れば分かります。


・・・クマそっくり(無礼の段、重ねてスミマセン)。

元々、中央葡萄酒に勤務されていたそうで、もちろんワインに関してはエキスパート。ただワインに詳しいだけではなく、ワインに対する熱い思いが高じて、とうとう自身のワインショップを開いてしまったというワインラバーでもあります。クマ似と言っても獰猛な性格ではなく、とっても優しいフレンドリーなオーナーですので、女性一人でも大丈夫ですよ。ご安心下さい。

約10坪程の店内は決して広くはありません。落ち着いたお洒落な雰囲気ですが、一見普通のお店です。みなさんも写真を見て、「ふーん、良く有るお店だよね」と思ったかもしれません。でも、甘く見てはいけないのです。このお店は、オーナーの性格を反映して、とても熱いワインショップになっているのです。

東京にはワインショップ、ないしはワインを販売しているお店が山ほどありますが、winebuff的にとても気になるのがそのコンディションです。せっかくの美味しいワインも保存状態が悪ければ、あっと言う間に不味くなってしまいます。しかもそれを購入前にチェックする事は基本的に出来ません。正直、信頼出来る小売店鋪は少ないというのが現実で、私も何度も悲しい目に会ってきました。
もう、コンディション云々を問わないデイリーワインしか飲めないかも、と思った事もしばしば。ところがこの「セリエ・デ・ルルソン」では、その先入観が良いほうに裏切られました。

見て下さい。お店の奥にバーンと広がるワインセラー。なんとこの小さなお店に約1,000本ものワインが貯蔵可能なセラーが鎮座ましましています。1年365日、常にコンディションに気を配り、最良の状態で提供できるように細心の注意を払ってワインを管理されているとのこと。頼もしいですね。説明のタグも一枚一枚きちんと書かれて、寸分の狂いも無く張られています。オーナーの性格を反映してますな。

それではちょっと試飲をさせて頂きましょう。あっ、そうそう、お店では週変わりで色々な産地のワインを試飲できるそうですよ。
フムフム、これはあのシャトー・レオヴィル・ポワフェレのオーナー、キュヴリエ家が厳選したプティ・シャトーものですな。それほど重くはないが、輪郭のはっきりした奥行きもあるワイン。メルロー比率が高いのかして滑らかな味わいです。コンディションも...良いのではないでしょうか(ニッコリ)。

winebuffがお店に初めて訪れた際には、プレゼント用にワインを購入しラッピングをお願いしている青年がいました。他にも、小さいお子さんを連れて夫婦でワインを選んでいた人達や、ちょいとお年を召したワイン好きのおじさまも。いい風景ですな。こんな感じで地元に自然と根付いたワインショップを待望していたのです。

来春より少人数制のワイン教室を開講する予定だとのこと。オーナーの、「ワインを親しみやすい飲み物だと認知してもらい、もっともっとワイン好きを増やしていきたい」という野望を達成するために、これから頑張って欲しいものです。

Cellier de L’ourson

追伸:クリスマス用に購入した一本目のワインも美味しかったです!

ドイツワイナリー巡り⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

さて、ドイツワイナリー巡りの最終回はアスマンスハウゼンのワイナリー巡りからスタートです。
リューデスハイム方面からライン川沿いの道をアスマンスハウゼンへ向かっていると、1541年創業という老舗の Krone Hotel (クローネホテル) の姿が目に入ってきます。

ホテルでお手洗いを借りましたが、重厚でクラシック、というか古めかしい印象のホテルでした。
クローネ・アスマンスハウゼンのワイナリーは、このホテルの系列となります。

◆ワイナリー13<クローネ・アスマンスハウゼン Krone Assmannshausen>

ホテルから徒歩数100m、ワイナリーがあります。
この日はオフィスは閉まっていたので、ホテルのレセプションでピノノワールを一本購入しました。
帰国後にのみましたが、ライトボディで赤というよりはロゼに近い味わいでした。
1814年のゲーテの旅行記にアスマンスハウゼンピノノワールに夢中になった、との記述がありワイン作りの歴史は長い地域です。

◆ワイナリー14<アウグスト・ケッセラー August Kesseler>

アスマンスハウゼンの街の Krone Hotel の裏に位置する。
シュペートブルグンダーが評価が高いので一本、購入したかったが、オフィスやショップが開いていない様子だった。
1977年、アウグスト・ケッセラーが19歳で2haの畑を引き継ぎ、20haに拡大してラインガウでも有数のワイナリーへ発展させた。
65%リースリング、30%シュペートブルグンダー、5%シルヴァーナー。

ちょうど、収穫したてのぶどうの作業中でした!
作業中のおじさまに聞くと、シュペートブルグンダーとのこと。
ぶどうさん達、美しい!
おそらく皆総出でぶどうの収穫時期だったのか、アスマンスハウゼンの街のワインショップもほとんど閉まっていて、街が閑散としていました。

◆ワイナリー15<ロバート・ケーニッヒ Robert Konig>

アスマンスハウゼンの街から車で山を10分程登ると到着。
1704年から続くケーニッヒ家の家族経営のワイナリー。
6.5haの畑のうち90%シュペートブルグンダー、ほぼ赤ワイン生産というドイツでは珍しいワイナリー。
樽製の犬小屋と犬注意の看板があるのに、ワンコも留守でした…
収穫に連れて行かれたに違いない。
ワイナリー犬に会えなくて残念でした。
ドイツのワイナリー巡りは、これにて終了です。

これから旅の最後の宿、古城ホテルシェーンブルクを目指しながら、ライン川沿いの古城を眺めます。
アスマンスハウゼンからライン川の東河岸をずっとコブレンツまで北上し、西河岸をシェーンブルクまで南下しました。
写真のキレイに撮れた古城をご紹介します。

★stahleck城 Burg Stahleck
1100年頃建設され、1689年にフランス軍に爆破され廃墟となった。
1927年にユースホステルに改装された。


★pfalzgrafenstein城 Pfalzgrafenstein Burg Nollig
ライン川の流れの真ん中に岩礁の上に立っている。
かつて税関として使われていた城塞にはフェリーで渡ることができる。


★gutenfels城 Burg Gutenfels
1200年過ぎに建設された。
現在は私有物でホテルとなっていて、宿泊客のみが城を見学できる。


★ラインフェルス城と要塞 Burg Rheinfels
765年頃、小さな教会が寄進されたのが始まり。
1794年にフランス軍に明け渡され、1797年に破壊された。
1812年に私有化され、城跡を見学できる。
ホテルやレストラン、城塞博物館がある。


★marksburg城 Marksburg
周辺に鉱脈があり、青銅器時代と古代ローマ時代以前の鉄器時代という早期に人間が定住していた。
1117年に貴族が定住し、それ以前に建物が建設された。
毎日ガイドツアーが行われていて、広い駐車場とレストランがある。


★カッツ(猫)城 Burg Katz
1371年頃、建設された。
現在は私有物で見学はできない。
ホテルの利用は招待客のみに限られている。


★ローレライ Loreley
ライン川下りのの観光名所。
ライン川の中で一番狭いところにある為、流れが速く、水面下に多くの岩が潜んでいることから、かつては航行中の多くの舟が事故を起こした。
現在は大型船が航行できるように川幅が広げられている。
岩山に向かって叫ぶと木霊が返ってくる為、舟人達の楽しみにもなっていた場所。


★★シェーンブルク城 Schonburg
旅の最後の宿泊となるシェーンブルク城に到着です。
建設開始は966年から1141年頃とされています。
1900年代に地元オーバーヴェーゼルの街に買い取られた後、段階的に再建・拡張され、現在はホテル・レストラン・国際ユースホステルになっています。
この写真は駐車場側から撮ったものですが、中は複雑な作りとなっており、探検のし甲斐があり興味深かったです!

赤い煉瓦の部分は1900年代に再建された部分でしょうね。




泊まった部屋の様子です。
わりと直前に予約したので選択肢があまり残っていなかったのですが、こじんまりとした、でも古城の雰囲気のある部屋です。
こちらの部屋からはライン川は見えません。
ライン川が見える部屋は数が限られていて大人気です。

部屋の小物も凝っています。
高さ10cmの騎士の形をしたのが部屋の鍵です。持ち歩くには重いです。。。
ご自由にどうぞ、のシェリー酒が置いてあったり、電話も年代物でした。


暗くなる前に城内の探検です!
こちらの丸い塔の中は有料の博物館となっていて、細い窓の隙間から敵を狙って弓を射る様子などが再現されていました。

高さ25mの門櫓(もんやぐら)があるのですが、上から眺めると門櫓の上を散策している観光客がいました。
この門櫓に登る方法がなかなか見つからなくてウロウロしたのですが…
最後はホテルの方に教えていただいて登ることができました。
ここから敵の来襲を監視していたのかなぁ、と思いを馳せながら散策するのは楽しかったです!

レストランやカフェスペースとなっているテラスから眺めるライン川です。
赤い花がアクセントとなって優雅な流れを堪能できます。

ホテルのあちらこちらに年代物のタペストリーが飾ってあって、布好きな私にとっては目の保養になりました。
その他、宿泊客専用の鍵でしか開かない扉を通って、中庭も散策しました。



城内探検後は部屋で休憩して、ディナータイムです。
ホテル代に込みのコースディナーです。
①アミューズ、小エビのマリネサラダ
②前菜、子牛のテリーヌポートぶどうソース
③エビクリームスープ
④牛フィレ肉いんげんとマッシュポテト添え
⑤デザート、アーモンドリーフパイとパッションフルーツアイスクリーム
⑥SPREITZER ORSTRICHER LENCHEN Kabinett Trocken 2012
ワインは勿論、ラインガウリースリングを選びました。
アルコール度数は11.5%と軽めでクピクピのめる一本でした。
お食事は味はまぁまぁ、といったところでしょうか。
ボリュームは充分でお腹いっぱいでした。。。
部屋に戻り、ご自由にどうぞシェリー酒をいただきながら、今回も充実した旅だったね、と語ったかな、多分。。。


今回の4泊6日の旅ではプファルツで14件、ラインガウで15件のワイナリーを巡り、プファルツで6本、ラインガウで5本と1/2本、計11本と1/2本のワインを購入しました。
どれも思い出深いワイン達です!

[pinomayu]

ドイツワイナリー巡り④リューデスハイムに宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

ラインガウ沿いのワイナリーを一日巡り、夕方、リューデスハイムの街に到着しました。
樽部屋ホテルに泊まります!

リューデスハイムの街に到着し、街の中心のライン川沿いの目抜き通りから細い道を一本入ると
宿泊した HOTEL Lindenwirt (リンデンヴィルト)の大きな看板が目に入ります。
アーチ型の門をくぐると、突き当たりがホテルの駐車場広場になります。

左手がホテルのレセプションです。

右奥に宿泊棟があります。
一見すると、普通のホテルですが、よく見ると駐車している車の奥の1階部分に丸い樽が見えるのが分かりますか?

今回は樽部屋102に泊まりました!
樽の高さは2m弱くらいでしょうか。

こちらが中から扉側を撮った写真です。
扉を入るとすぐの左右のわりと高い位置に棚があり、赤のギンガムチェックの布団カバーのシングルベットになっています。
寝心地はというと…寝返りが多い方は落っこちそうになって少し怖いかもしれません。
今回は9月末だったので大丈夫でしたが、もう少し寒い時期だと隙間風が入るというクチコミも見かけました。。。

樽部屋の寝室の奥は、普通の居住スペースになっていて、右に少し広めのソファーがあります。
樽部屋のベットで寝るのに抵抗がある方は、こちらをベット代わりにできると思います。
左側には小さなテレビとクローゼット、テーブルや冷蔵庫があります。
そのさらに奥に一番広めのバススペースがあるのが、すべてです。
リューデスハイムの街に観光スポットがたくさんあるので、寝るのがメインの部屋としては充分なスペースでしょうか。
でも、翌朝、ゴキ〇リちゃんがトコトコ歩いている姿を見かけましたので…
正直なところ、話のネタ以外では積極的にお勧めする部屋ではありません。。。
私達にとっては、良い思い出となる珍しいホテルでした!!

ホテルを出て、街の散策開始です。
閉店前にまずはワイナリーへ向かいました。

◆ワイナリー10<ゲオルク・ブロイアー Georg Breuer>

ホテルから徒歩5分くらい、リューデスハイムの街なかワイナリーです。
この日は運転がありませんので、リースリングを5種テイスティングさせていただき、1本購入しました。
33haの畑の85%リースリング、その他ピノノワール、ピノグリなど。
リューデスハイムの街の西側斜面の上がリースリングの grand cru や premier cru などの良質畑だそうです。

左の時計塔の建物が醸造所となっており、観光ツアー客の方々が入って行きました。
それにしても観光地なだけあって、店員の方がそっけないです…
フレンドリーな人々ばかりだったプファルツとは大違いです。
毎日、多国籍な様々な観光客が訪れるのだろうから仕方ないのかなぁ、と。。。

◆ワイナリー11<カール・ユング Carl Jung>

リューデスハイムの街を駅方面へ歩いて行くと、大きな CARL JUNG の看板と畑、奥に古い塔を中心に建て増しされた、目立つ建物が目に入ります。
この建物が醸造所になっています。
ワイナリーの詳細情報が見つからないのですが、1868年創業の老舗のワイナリーのようです。


CARL JUNG の左隣にはブレムザー城があり、現在は中がワイン博物館になっています。
ワイン作りに必要な道具や各時代のワイングラスなどが展示されています。

ワインの販売やテイスティングも受付で行っていました。
3階からのライン川の眺めはキレイでしたが、
展示室の床には埃がかぶり、ほったらかしの様子でしたので…
時間がない方はスルーしてください。。。

さて、次はリューデスハイムで一番の観光スポット「つぐみ横丁」です。


細い坂の通り沿いに、ワイン酒場やお土産屋さん、レストランなどが所狭しと並び、いつ行っても賑わっている、楽しい雰囲気の通りです。
こちらでワインやドイツ定番のFEILERのハンカチなどをお土産に購入しました。

そろそろディナータイムです。
宿泊した Linderwirt 併設で、つぐみ横丁にも面しているレストランで食事しました。

ウィンナーやビーフステーキ、チキン、下にはベイクドポテト。
チーズパスタとサラダ。
ドイツらしい、がっつり料理です。

勿論、ラインガウ地方の白ワイン、リースリングを合わせました。
PETER OHLIG Alte Reben 2011
前半は石灰、ミネラルな香りとレモンやライムのニュアンス。
後半は黄桃のような香りに変化し、もう少しトロピカルな感じが加わり、ふっくらしてきました。
リューデスハイム近くのリースリング畑で、Alte Reben は古木の意味でした。
GOOD CHOICE なワインでした。

酔いもほど良く回って楽しい気分の頃、今回のドイツ旅行ではまだ美味しいデザートを食べていない、という話になり、デザートは場所を変えて探すことになりました。
楽しそうな音楽の聞こえてくるレストランに、美味しそうなチェリーとキルシュのワッフルの写真を見つけました!

店内に入ると、ステージ上には多国籍な音楽を奏でる女性と男性。
ステージ前では、初老のカップル達が入れ替わり立ち替わり、音楽に合わせてダンスを踊っていました。

そんな様子を眺めながら、チェリーとキルシュのワッフルをいただきました~
ん~、美味!
こうして、リューデスハイムの夜はふけていきました。


翌朝は朝一番で展望台ニーダーヴァルトまで登るゴンドラリフトに乗りました!
修学旅行らしき子供達の団体がいました。


リューデスハイムのぶどう畑の斜面の上を通過していきます。

頂上には1871年のドイツ統一を記念して、1883年に建てられたゲルマニアの女神の記念碑があります。
展望台からはライン川のパノラマを眺めることができます。
朝だったので、朝日が川に反射してキラキラとしていました。

帰り道のゴンドラからは、ちょうど手摘みのぶどう収穫作業中の様子をカメラに収めることができました。
なんだか、美しい光景!
こうやって丁寧に一房一房、収穫して、私達の手元に美味しいワインが届くのだわぁ、と感じます。
収穫作業はまだ体験したことがないので、いつか体験してみたいです。


今回は乗りませんでしたが、リューデスハイムの街中やおそらくぶどう畑を通るワイントレインが走っています。
フランスのサンテミリオンでは乗りました。
街の景色やぶどう畑を気軽に眺めることができるので、お勧めです。


◆ワイナリー12<ヨゼフ・ライツ Josef Leitz>
さて、街をあとにして、リューデスハイム郊外のワイナリーをもう一件ご紹介したいと思います。
民家が立ち並ぶ坂道沿いに普通の一軒家のように佇んでいました。
裏庭に醸造所らしき施設がありました。
第二次大戦でリューデスハイムのワイナリーは全壊したが、現オーナーの祖父ヨセフ・ライツが再建した。
孫である現オーナーヨハンヌ・ライツがワイン栽培を勉強した後、1985年に引き継ぎ、畑を3haから40haに拡大しドイツ国内でも国際的に評価の高いワイナリーへと発展させた。
99%リースリング、1%シュペートブルグンダー。
オフィスがあり人が常駐していた。
ショップはないがワイン販売は行っていたので、一本購入。

次回は最終回、
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊
でアスマンスハウゼンのワイナリーを巡り、ライン川沿いの古城を眺めながら、シェーンブルク城を目指します。

[pinomayu]


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