ドイツワイナリー巡り③ラインガウ地方


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

プファルツで1泊した後、レンタカーでラインガウを目指しました。
車で1時間半くらいと高速を使うと、わりと近いです。

◆ワイナリー1<ベッカーJ.B.BECKER>

13haの畑のうち75%リースリング。
その他、シュペートブルグンダー、ミュラートゥルガウも。
写真の建物がオフィスのようでしたが、留守のようでした。
目の前がライン川で散歩中のおじさま方が画になっていました。

◆ワイナリー2<ラングヴェルト・フォン・ジルメン Langwerth von Simmern>


門にも建物もワイナリーのロゴが隠れるくらいのつたが覆う。
ラングベルト・フォン・ジルメン家の歴史は1464年まで遡る。
広々とした庭があり、古い大きな圧搾機も置いてありました。
このつたの覆う建物がハッテンハイマー城なのかな?

◆ワイナリー3<コーグラー J.Koegler>

フォン・ジルメンワイナリーの道を挟んで、すぐ向かいに位置する。
グーテンベルクが1467年に世界初の聖書や辞書を印刷したことでも有名な建物があるワイナリー。
ラインガウ地域は Robert Weil も含めブルー系のワインラベルがとても多い。
併設のホテルも4つ星で評価が高い。

◆ワイナリー4<ロバート・ヴァイル Robert Weil>

門を入ると左手に近代的な醸造施設があり、右手には日当たりの良い丘の斜面が一面に広がっています。
90haの畑の100%がリースリングであり、世界的にもドイツリースリングの代表格です。

初代ロバート・ヴァイル氏の時代に建てられた歴史ある邸宅風ワイナリー。
左奥に見えるのはキードリッヒの街のゴシック建築の聖バレンタイン教会。
さすがの貫禄と美しさ!

モダンなインテリアのショップ。
ワインを購入すると、ロバート・ヴァイルのブルーカラーのトランプやシールをおまけにもらいました。
このブルーカラーは設立当時のドイツ皇帝ヴィルヘルム二世が好きな色だったからと、店員の方が教えてくれました。

◆ワイナリー5<クロスター・エバーバッハ Kloster Eberbach>

1136年に建築されたエバーバッハ修道院を所有するワイナリー。
ライン川沿いの観光名所でもあります。
ぶどう畑は247haで85%リースリング、10%シュペートブルグンダー。
VDPの創設メンバーのワイナリーでもあります。

一番右の古い圧搾機には1668年と書いてありました。
広い敷地の中の修道院や修道士達の宿舎だった部屋、病院、博物館などを有料で一周できるようになっています。
教会のステンドグラスもカラフルではなく質実剛健な雰囲気でした。

こちらの写真は修道士達の共同宿舎だった部屋で1250年頃建てられました。
初期ゴシック様式で74mのある大部屋は希少価値があるそうです。
ワイナリーショップやホテル、レストランなども併設しています。

◆ワイナリー6<シュロス・ラインハルツハイウゼン Schloss Reinhartshausen>

1337年からワイン作りが始まった老舗。
城部分は併設の五つ星ホテルとして使われています。
こちらの写真はショップの様子。
ここのラベルもブルーカラー。
ショップの方によると、初代がプロイセン出身なのでプロイセンブルーなのだろう、とのことでした。
ワイン以外のお土産もところ狭しと並んでいました。
10人以上のグループでのテイスティング、セラーツアーがあります。


洗練された雰囲気の豪華な五つ星城ホテル。
3つのレストラン、16の会議室があり、フランクフルトやヴィースバーデン、マインツからのアクセスも良い場所にあります。
テラスに面した日当たりの良いレストランで、そろそろランチタイムです。
テラスの外、左奥にはライン川を眺めることができます。
sandwichとポテト、チキンサラダという軽め、しかし高価で優雅なランチとなりました~

◆ワイアンリー7<シュロス・ヨハニスベルク Schloss Johannisberg>


車通り沿いから入ると正面に見える建物はヨハニスベルク城の裏側であり、表側は写真のような斜面となっていて丘の上に建っているのが分かります。
正面側がラベルに描かれています。
35haの畑は100%リースリングで、フルボディでコクとミネラルのあるワインを生産している。
1721年の樽セラーがあり、世界一古いリースリング生産ワイナリーだそうです。
ショップに置いてあった古い圧搾機には1777という文字が見えます。
1980年に買収した隣の G.H.vom Mumm のワインも販売していました。
レストランも併設しています。

◆ワイナリー8<フォン・ムム G.H.vun Mumm>

1980年から隣のヨハニスベルクの所有となっているが、生産はそれぞれ独立しています。
ショップ販売はヨハニスベルクで行っていて、こちらには見当たりませんでした。
65haの畑に84%リースリング、11%シュペートブルグンダー、5%ピノブラン。
「マム」と読むのが一般的だと思いますが、ドイツ語読みでは「ムム」のようです。
フランスシャンパーニュのMummとの関係は?
と感じると思いますが、こちらが本家でシャンパーニュが分家のようですね。

◆ワイナリー9<シュロス・フォルラーツ Schloss Vollrads>

ヨハニスベルクやムムから車で、さらに丘をトコトコ登ると畑と優美なフォルラーツ城の姿に目に入ってきます。
80haの畑でリースリング100%。
世界最古のワイナリーのひとつです。

左は城の母屋につながる門の部分。
右はワイナリーのランドマークとなる塔でローマの要塞塔として1330年頃作られました。
グループツアーの方々が説明を聞いていました。

ショップとテイスティングコーナーの様子です。
こちらでリースリングのチョコレートとリースリングジャムを買いました。
リースリングジャムはアルコール分も残っていて本格的な味でした。

さて、この日もワイナリーを精力的に周り、夕方にはリューデスハイムの街に到着です。
次は ④リューデスハイムに宿泊
で、樽部屋ホテルに泊まります!

[pinomayu]


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