ハワイでワイン


アロハー、winebuffです。この度はなんとハワイに行って参りました。ハワイといっても鳥取県の羽合町(もう無いですが)でも、福島県のスパリゾートハワイアンズでもありません。本当のハワイなんです!GWの休みを利用して念願のハワイ行き。今回は、ハワイからワイン紀行をお届けしたいと思います。

行きは、成田からANAの「フライングホヌ」1号機に乗ってオアフ島を目指します。このエアバスA380型機は、旅客機史上最大級の大きさを誇り、総二階建で座席数も520席。機内設備も最新式とあって、とても快適な空の旅であっという間にハワイに到着しました。

海外旅行は色々なローカルフードも楽しみの一つですよね。時差の関係であまり眠れず(というか殆ど寝ていない)ヘロヘロ状態だったのですが、最初の食事から飛ばして?いきます。まずは、アメリカの国民食と言っても良いハンバーガー。ワイキキのショッピングセンター「インターナショナルマーケットプレイス」にある「バンザイバーガー」で頂きました。肉厚のパティとカリカリベーコンに濃厚ソースがたっぷり乗ったバーガー。とても一人で一つは食べれません。というか、解体しないと口に入りません。でもとても美味しくあっという間に完食しました。

腹ごしらえをしてやってきたのが、「Aston At The Waikiki Banyan」。この旅行でステイするホテルです。いや、正確に言うとコンドミニアムですね。全室スイートルームで、リビングルームとベッドルームがあり、本格的なキッチンも付いています。

キッチンには、電子レンジや冷蔵庫、オーブン、コーヒーメーカーなどの家電に加え、まな板、包丁、食器やカトラリーなど一通り揃っており、外食に頼らずとも食事が可能です。昨今のアメリカの物価高や為替の円安で海外旅行も以前より厳しくなっている最中、こういった設備はとてもありがたいですね。因みに階下にあるバーベキュー場で食材持ち込みのバーベキューもできます。

ビルの陰になっていますが、プライベートバルコニーからダイヤモンドヘッドも一望できます。ビーチやカラカウア通りからも近く、様々なショップやレストランも徒歩圏内にあって絶好のロケーションです。

さて、部屋でしばし休憩してから再度街に繰り出します。お目当ては、もちろんワインとディナーのテイクアウトです。やってきたのはお馴染みの「ABCストア」。ハワイに50店舗以上ある、ハワイのコンビニエンスストアで、お土産や食料品から、コスメ、日用品まで何でも揃う使い勝手の良いお店です。店の規模にもよりますがどこもワインの種類が豊富で、アメリカ産のワインを中心に数十種類以上の品揃がありました。

winebuffがハワイで一番欲しかったのが、このハワイ産のワイン。ハワイ島にあるハワイ唯一のワイナリー「Volcano Winery」のVolcano Redです。Ruby Red Cabernetという珍しい品種が主体で、これはCabernet SauvignonとCarignanとAlicanteの交配品種とのこと。$26.99で購入しました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ボルケーノ・ワイナリーは、1986年にオアフ島の元獣医師、リン・マッキニーによって設立されました。溶岩に覆われたハワイ島の土地に20本のシンフォニー(マスカット・オブ・アレクサンドリアとグルナッシュの交配品種)を植樹したのが最初で、葡萄以外の様々なフルーツワインを作った後、1999年にデル・ボソフにワイナリーを売却。2024年現在もボソフ家の家族経営ワイナリーとして運営されています。

ワインを入手したら今度は、本日のディナーのテイクアウトです。向かったのは、クヒオ通りにある「Blue Ocean Seafood & Steak」です。ベトナム人がやっているハワイ料理のフードワゴンで、メニューも豊富でお手軽。ボリュームもたっぷりなので、一人一品でも厳しい感じです。

色々悩んで、結局ハワイアンピザとパンケーキを注文。ABCストアで購入したチキンサラダと一緒に頂きました。ワインは、かなり甘めだったのですが、これらの料理と思ったより良く合いました。

翌日は、早起きをして午前中にパールハーバーに行きました。太平洋戦争開戦時の真珠湾攻撃の地として日本人にも馴染みのある場所ですが、日本人は殆どいませんでした。ここには当時の攻撃で沈んだ戦艦アリゾナがそのままの状態で残されており、その真上に創られた記念館に船で行きました。その他、時間の都合で割愛しましたが日本が降伏文書に調印した戦艦ミズーリが退役艦として渓流されていたりと、戦争の始めと終わりを知ることが出来る貴重な史跡で、この日もボーイスカウトの団体が訪れていました。

左手に見えるのが戦艦ミズーリ、右手に見えるのが戦艦アリゾナの記念館です。日本人としては加害者側ということもあって少々緊張するところもあったのですが、日本人憎しの描き方ではなく、フラットな視点からの展示が多かったので意外に感じました。短い時間でしたが、行ってよかったと思える訪問でした。

午後は、ハワイ最大のショッピングモール「アラモアナセンター」へGO!こちらは打って変わって日本人も多数訪れ大いに賑わっていました。広大な敷地に約350の店舗が軒を並べ、ショッピング、エンターテイメント、ダイニングが全て楽しめる世界最大級のオープンエア・ショッピングセンターです。もちろん、ここでもワインを購入しますよー。

向かったのは、アラモアナセンターの西端、エヴァウィングの1Fにあるハワイ最大のスーパーマーケット「フードランド ファームズ」。2016年8月31日に高級志向のグルメスーパーマーケットとしてリニューアル・オープンしたお店で、ハワイの新鮮な食材やデリ、お土産アイテムも充実。店内におしゃれなバーもあります。

winebuffは、新鮮なフルーツや美味しそうなデリには目もくれず、ワイン売り場に直行です。ここでは、特価ワインが日替わりで出るのに加え、お店の会員になると更に割引がきくとあって、ハワイでワインを買うならば絶対に外せません!徒歩で来たくせに調子に乗ってに3本も購入し、帰宅時に腕が痺れたのはいうまでもありません。それはさておき、ここでもハワイ産のワインを購入。

2日目の夜のテイクアウトは、ロイヤルハワイアンセンターのフードコートにある「Champion’s Steak & Seafood」。ハワイの有名なローカルフードであるアメリカンステーキやガーリックシュリンプがお気軽な値段で食べられるありがたいお店で、割引クーポンを活用して更にリーズナブルに購入しました。

ステーキ以外は、お酒のおつまみセット状態ですな。この辺になってくると毎食アメリカンな感じで胃が疲れ始めているようです。しかし、ステーキにはやはり赤ワイン。本日購入したハワイの白ではなく、別途購入したアメリカの赤を一緒に頂きます。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

三日目は、念願のワイキキビーチへ。ハワイに来たからには、やっぱりビーチに行かねば!まだ4月ですが、昼間は海に入るのに十分な気候だったので迷わずトライ。海水はやや冷たく感じたものの、日本の海と違う波に揉まれてハワイの海を満喫しました。沖にはサーファー達が波乗りをしているというハワイの風景も新鮮でした。

この日のお昼は、カラカウア大通りにあるハワイ料理の「LULU’S WAIKIKI」。ハワイで一番美味しいと自称するロコモコを食べにやってきました。winebuffがハワイで食べたいNo.1の料理がロコモコだったので、期待に胸が高鳴ります。結果から言うと、割と普通のお味でした。それよりも一緒に頼んだモチパンケーキが壮絶美味かったです。食べきれなかったのですが、残さず部屋に持ち帰った位。なぜにあんなに美味しいか疑問。とにかく思いがけないな出会いでした。

まだまだワインを買い足りないwinebuff。この日もABCストアに行き、ワインを買い込みます。買うのは、全てアメリカのワイン。ハワイの白以外は全てフルボディの赤です。ハワイは物価が高いので食事も買物も出来るだけ安くあげて節約モード。今回は、前回のナパ旅行に比べワインの本数もぐっと抑えました。

さてさて、最終日のディナーも引き続きテイクアウトなのですが、ハワイで食べるべきローカルフードの最後が「ポケ」です。ポケはハワイ語で「切身」を意味する言葉で、一般には、魚介類の切身に塩やしょうゆなどの調味料を混ぜてマリネにしたものをご飯に乗せて食べます。ロコモコと並ぶハワイの伝統的なローカルフードです。今晩は、屋台のポケをテイクアウト。一番ポピュラーなのは、マグロのポケ。要は、漬け丼みたいなものですね。

同じ場所にあった違う屋台では、照り焼きサーモンも購入。今晩は、打って変わってヘルシーなシーフードです。ワイキキの小さなフードトラック村にあるのですが、結構有名店らしく三々五々とお客さんが訪れていました。


 
ABCストアで購入したサラダなどの惣菜と一緒に頂きましたが、やはり完食出来ず一部翌日の朝食にスライドです・・・。

一緒に飲んだこのマウイ・ブランですが、普通にワイン売り場に置いてあったのでてっきり地品種の葡萄か何かを使っているのかと思いきや、なんとハワイ産パイナップルのワインでした。とは言え、アルコール11.5%でスッキリ爽やかな飲み口。ただの甘いフルーツジュースではありません。魚料理にも相性バッチリであっという間に空になりました。

帰りは、「フライングホヌ」3号機で帰国。あっという間のハワイ旅行でしたが、ハワイ産ワインを飲むというミッション以外にもワイン好きには特筆すべき点が一点ありました。それは税金で、日本ですと消費税が10%なのですが、ハワイでは同様の税金が4.712%。その差もあって、ワイン売り場でアメリカの特売ワインをまとめ買いすると日本よりもある程度安価に購入できます。この物価高で何もかもが高いハワイですが、ワインに関しては日本より安く手に入れられました。これはwinebuff的には旅行の最大のメリットでした。

ただ、残念に感じた点もありました。ワインとは関係無いのですがハワイの光と陰を感じたという点です。憧れのハワイはのどかな楽園ではなく、全ては金次第の観光地という印象でした。お金を払えば嫌な部分は目にせず済みますが、お金をケチると道路に寝そべる浮浪者や治安の悪い汚い街角、憎々しげに睨みつけてくる素行の悪いドライバーなどに遭遇します。ハワイに限った光景では無いのかもしれませんが、子供の頃から”永遠の楽園ハワイ”などと刷り込まれてきた世代のwinebuffからすると少しショックに感じたところもありました。多分、二度と訪れることは無いと思いますが、この先ハワイはどうなっていくのでしょうね。

ともあれワイン紀行はこれからも続きます。今度は、どこのワイナリーに行きましょうか。夏辺りにまたお会いしましょう。それでは!

[winebuff]

オーストラリアのワイン事情 – Hunter Valley編その3


翌朝、家族と別行動をとったwinebuffは、車で一路ワイナリーに向かいます。最初、徒歩圏内の「マクギガン」に行こうかと思っていたのですが、セラードアが開く時間の早いところがあったので、時間の節約を考え、遠方から攻める事にしました。

Tyrrell’s Wines
1838 Broke Road Pokolbin NSW 2320 Australia

まず最初にやって来たのがここ「ティレルズ・ワインズ」です。1858年に設立された、オーストラリアでも有数の家族経営ワイナリーです。国際的な賞を多数受賞しており、ビジターセンターのお兄さんにもぜひ行くようにと勧められました。セミヨンやシラーはもちろんの事、シャルドネやピノ・ノアールの先駆者でもあるようです。

ここには、写っていませんが、若いお兄さん二人がセラードアで迎えてくれました。しきりにテイスティングを勧めてくれるのですが、ドライバーだからと固辞。すると、「えっ。日本って全くアルコール摂取しちゃダメなの?」とお兄さんは驚きます。もちろん全くダメではないのですが、面倒くさいので、「日本では0だ!」と主張しておきました。後から調べると、オーストラリアでは、血中アルコール濃度が0.05%までは、OKなのですね。日本では、道交法的に血中アルコール濃度換算で0.03%で酒気帯びになるそうな。国によって色々なんですねえ。

ティレルズのフラッグシップは「VATシリーズ」で知られるワインメーカーズ・セレクションなのですが、winebuffの欲しかったのは、年間生産量が僅か6,000本のHunter Valley屈指のシラー、Vat 9 Hunter Shirazと、オーストラリア最良の白と謳われるVat 1 Semillon。

どちらも運良くゲット!幸先の良いスタートです。このワイナリーは、眺望も素晴らしく、思わずカメラを向けたくなります。何故かフレームに汚い掘っ建て小屋が映るので、それを外して何枚かシャッターを押しました。が、実は、その小屋は、初代エドワード・ティレルが、ワイン造りを始めた由緒ある建物だったらしく・・・。下調べはちゃんとしておくものですね。

さあ、気を取り直して次のワイナリーへ。

OAKVALE
1596 Broke Road, Pokolbin NSW 2320

「オークベール」は、1893年創業と、ここもかなり歴史あるワイナリーです。歴史がある割には、日本で見かける事が殆ど無いレアなワイナリーなので、どんなお宝ワインが眠っているのか、と期待しましたが、建物も普通に小綺麗で、ワインのワインナップも至って普通。トップレンジも数十ドルとリーズナブルでした。何だかちょっと肩透かしを食らったような気分です。

とはいえ、せっかく訪れたのですから、ワインを購入!ここは、シャルドネ等白ワインが有名らしいのですが、winebuff的にはやはり赤。こちらでは割とポピュラーなCS&Shirazのブレンドワインをゲット!

ワインダイアリーのテイスティングメモ

帰り道に放し飼いの鴨?の一団に遭遇。せっせと車から逃げていきます。このワイナリーも全体的に清潔でとても眺望が良い、素晴らしいワイナリーでした。良いワインは良い環境から。そんなセオリーが納得できる環境ですな。

ホテルに戻って車を置き、今度は徒歩でやっと「マクギガン」へ。このワイナリーは2700ヘクタールもの畑を有する大手の有名ワイナリーで、ハンターバレーとバロッサバレーに畑があります。日本では、他にもっと有名なオージーの大手ワイナリーがあるので、あまり知られていませんが、国際的な評価も高く、バラエティも豊かです。

McGuigan Wines
51 Darling St, Balmain East NSW 2041

セラードアには、シラーやセミヨン、シャルドネ以外にもピノグリやリースリング、カベルネ、メルローなど様々な品種のワインが陳列されています。赤のスパークリングという珍しい一品も。セラードアは、大手だけあって広くて効率的です。winebuffが行った時は、ガラガラでしたが、かなりの人数を捌ける位の規模でした。隣にチーズ工場が併設されていたりと、手広く商売されている様子が伺えました。

ここでは、McGuigan Personal Reserve Shirazを2本購入。$100とかなりお高かったのですが、ハンターバレーのトップシラーを試してみたく、ビンテージ違いを2本購入。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

さあ、そうこうしているうちに時間が尽きてしまいました。そろそろ家族の元に戻らねば。とはいえ、オーストラリアのワイン紀行はこれで終わりではなく、まだちょっと続きます。

 
1泊滞在したポーコルビン地区を出立し、最後に家族と共に向かったのは、ブローク地区にある「マーガン」です。30km弱の道のりを車でのんびりドライブ。その間、殆ど畑や牧場しか見えないというのどかな雰囲気です。30分も走ると小さな町に行き着き、その町の外れにワイナリーがありました。


Margan Wines
1238 Milbrodale Rd, Broke NSW 2330

何故ここなのかというと、お目当はワインよりもむしろレストランなのです!(いや、決してワインが美味しく無いと言ってるわけではなく、あくまで料理がより一層素晴らしいと褒めているわけで・・・。)旬の食材を使った本格的な料理が評判で、なんと食材のおよそ9割が厨房の庭と果樹園で栽培された野菜と果物で賄われているそうです。そういえば、お隣のニュージーランドでもワイナリーの美味しいランチを頂きましたが、そこもワイナリーのカテゴリーを超えて、ニュージー全体でもトップクラスのレストランでした。

モダンで落ち着いた雰囲気、清潔で内装も素晴らしく、料理に対する期待が高まります。ワクワクしながら待っていたその時、またまた問題が発生。ウチの子供のイヤイヤ病が再発し、暴れ始めたのです。(泣)どうやら待っていたジュースが中々来なかったためらしいのですが、どんなになだめすかしてもダメで、とうとうレストランを(父によって)退去されられる事に。しかし屋外に連れ出しても泣き止まず、父母交代でほとほと手を焼きました。レストランの方は、そんな子にもやさしく接して下さったのですが、親はとても恥ずかしい思いをしました。もう少し分別を付けてくれればと思ったのですが、親の都合であっちこっち引き摺り回される子供も大変でしょうし、まあこれは時間が解決してくれるのを待つしかありませんね。


ワインマリアージュのランチメモ1
ワインマリアージュのランチメモ2

途中から機嫌を直した子供と一緒に素晴らしいランチを頂きましたが、正直味わって食べる余裕はありませんでした。とほほ。

当たり前の話ですが、ここはワイナリーですので、もちろんワインもあります!ランチにワインが飲めなかったので、1本割引価格で購入しました。2018年の出来立てホヤホヤ、WHITE LABEL BC4 SHIRAZです。早飲み用の軽いワインと書いてありましたが、いえいえ中々しっかりしており、お値段を考えると優秀なワインでした。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

これにてオーストラリアのワイン事情はおしまいです。総括、というのもなんですが、ハンターバレーのワイナリーにはとても好印象を持ちました。他国の有名なワイン地区では、あまりに観光客ずれしていてぞんざいな扱いを受ける事もあるのですが、ここはちょっと田舎でフレンドリー。そして美味しい食べ物もあり、ワインも物価の高いオーストラリアにしてはリーズナブル。ワイン自体のレベルは、正直もの凄く高いとは言えませんが、トータルで考えるととてもオススメです。次にこの国に来る機会があれば、オーストラリアのナパバレーと言われるバロッサバレーにもぜひ行ってみたいです。

それでは。See you!

[winebuff]

オーストラリアのワイン事情 – Hunter Valley編その2


winebuff達は、シドニーでは、キッチン付きのアパートに宿泊していました。何故かというと小さい子供を連れていたからで、夜の外食も難しいだろうとソファーやダイニングテーブルもある中心地のアパートメントを選択したのですが、結果的には大正解。

ディナーはおろかランチすら難しい状況で、殆どスーパーやコンビニ、一部テイクアウトで食材を調達するという体たらく。本当は、たまにはお洒落なランチやディナーをと我々夫婦は考えていたのですが、子供様の強力なイヤイヤ攻撃に屈してしまい、シドニーでは一度もまともに外食出来ず・・・。とほほ。

でもここハンターバレーの宿泊は、普通のホテルでキッチンも何もありません。イヤイヤ攻撃を封じ込め、今度こそまともな外食をとやってきたのがここRoche Estateです。

ここは、レストランだけでなく、いくつかのワイナリーのセラードアも併設されています。レストランは、日本食と地中海料理の2つのレストランがあり、私達は、地中海料理のGoldfishに行きました。

Goldfish
Corner of Broke & McDonald Roads Hunter Valley

美味しそうなピザ(実際、美味しかった)にサーモン(さすが本場のサーモンは違う)。久しぶりの外食で気分も上がります。fishと店名にありますが、魚以外に肉やチーズ等のメニューもあり、結構間口が広いお店です。

そして日本が誇る巻き寿司、あれっ。なぜ地中海料理にお寿司が?

実は、子供が食べるものが無いといけないと思い、隣の日本食レストランでテイクアウトした寿司を勝手に持ち込みました。結局、お店の人に見つかり、注意されてしまったのですが、小さい子のためという理由で許してもらいました。スミマセン・・・。

ワインは、お隣にセラードアがあるTempus Twoのシラーを頼みました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

ちょっと厳しい事を書いてしまったのですが、それでも美味しい食事と共にワインを楽しむのは至福のひと時。残したワインは、栓を貰って部屋に持ち帰りました。

その3に続く・・・。

[winebuff]

オーストラリアのワイン事情 – Hunter Valley編その1


シドニーからはるばるハンターバレーへとやって来たwinebuff御一行。ここは、シドニーの北部、約160kmに位置する、シドニー市民の週末リゾートでもあります。車で約3時間のお手軽ショートトリップ、のはずだったのですが、これがなぜか一苦労。まず、レンタカーを借りるところから一悶着あり、オーダーしていたはずのチャイルドシードが用意されていないトラブルが発生。winebuffのへっぽこ英語も悪いのですが、係の人と意思疎通に時間が掛かり、ここで小一時間浪費。

何とか車に乗り、気を取り直して出発したのですが、今度は、高速道路が工事中で一部不通。仕方がないので下道を迂回して行ったのですが、これがまた日本と勝手が違って走りにくい。日本ならどこでもありそうなサービスエリアも高速にあまりなく、昼過ぎについて優雅にランチの予定が、途中のマックでハンバーガーをかぶりつき、ようやくハンターバレーに着いたのが4時前。

これは、やばい。大抵のセラードアは5時で閉まってしまうではないか。下調べは一応してきたものの、その情報だけでは心もとない。こういう時は、よく知ってる人に聞くのが一番。という事で、ビジターセンターにて途中下車。

Hunter Valley Visitor Information Centre
455 Wine Country Dr, Pokolbin NSW 2320

結構新しい、クールな建物ですな。どこの国のワイナリー地区も同じなのですが、ワインで潤っているところは、街も小綺麗で人も親切です。このセンターでもオージーのお兄さんに、マップを見ながら色々教えてもらいました。

「グレイトなワイナリーを紹介しろだって?」
「なら、こことここのワイナリーは外せないな。」
「幸運を祈る。良い航海を!」

一部脚色しておりますが、ざっとこんな感じのやりとりがあり、ワイナリーマップを頂いてセンターを後にしました。

元々、今回のワイナリートリップは、子連れで大変だから現地ツアーにしようと奥さんと話をしていました。実際、事前にここだ、という電車の1泊2日ツアーを見つけて予約をしようとしたのですが、予約した瞬間からキャンセル料100%という条件もあり、直前でも良いかと言って放置していました。出発の10日程前になって、そろそろ予約しようかとwebにて手続きを始めたのですが、なんとまさかの満席御礼!

「ええっ〜、そんなあ。」と呻いても後の祭り。エージェントに散々粘って交渉したものの結局NG。ならば伝家の宝刀、レンタカーじゃ、といつも海外でお世話になっているハーツで車を予約したり、オーストラリアの車事情を研究したりと、ただでさえバタバタする旅行前に仕事の締めも重なって究極に錯綜、迷走しておりました、はい。

まあ、お恥ずかしい内部事情はさておき、やっとの事で本日宿泊するメルキュールに到着。


ここは、車で部屋の前まで直接乗り付けられるモーテルのようなところなのですが、設備もしっかりしており部屋も広く快適。お値段もシドニーと比較するとリーズナブルです。しかし、ここの最大の魅力は、お値段などではなく、何と言ってもハンターバレーの中心に位置することで、歩いていける距離にセラードア(しかも有名な)が何件もあり、観光名所のハンターバレーガーデンや各種ショップ等にも歩いていけます。奥さんや子供を放置して、ワインの試飲と称して呑んだくれていても大丈夫です。

さあ、まずどこから行くかな。

ホテルから歩いていけるワイナリーの中で外せないのは、やはり「マクギガン」と「ブロークンウッド」。しかし本日は、時間が押していた事もあり二つは無理です。どちらを選ぶかちょっと迷いましたが、迷わずブロークンウッドへ(おいおい)。

Brokenwood Wines
401-427 McDonalds Rd, Pokolbin NSW 2320

1970年に設立されたここハンターバレーでも有数のワイナリー、ブロークンウッドは、最初、クリケット場として予定された土地に葡萄を植えて始められたそうです。今回訪問した際には、ピッカピッカの新しいセラードアが稼働し始めており、とても快適な空間でワインを試飲させて頂きました。

ワインテイスティングには2種類あり、スタンダードなワインを飲ませてくれるものとプレミアムなワインも試飲させてくれるものがあり、winebuffは迷わず後者を選択。テイスティングの後、ワインを購入すればその分値引きしてくれるという事ですから、最初から買う気満々の私には、何の不都合もありません。

このハンターバレーは、赤のシラーと白のドライセミヨンが有名とのこと。ただし、ここは冷涼な気候らしく、バロッサ等の濃厚なシラーではなく、どちらかと言うと繊細なピノの様な味わいでした。価格もプレミアムと言いながら、日本円で1万円台まで。5万も6万もする他の地域に比べると控えめです。

正直、シラーよりもむしろ、ドライセミヨンの方がこの地では有名でしょう。普通、セミヨンと言えば甘い品種のイメージがありますが、ここではドライの100%セミヨンがあります。アルコール度数は、10〜11度と軽いのですが、複雑な味わいで個性的です。スッキリごくごく飲むタイプではないのですが、しっかり味わって飲むタイプでもなく、あえて言うとその中間でしょうか。最近、世界市場を念頭に置たワイン作りが盛んで、その分昔の様な個性が無くなってきている感じがするのですが、このドライセミヨンは久しぶりに飲んだ個性派ワインでした。

そうそう、白ワインでは、近年シャルドネの栽培も盛んだそうです。シャルドネは、世界共通というか、世界で一番ポピュラーな品種と言っても過言ではありません。すっきりごくごく、夏の暑い日に喉を潤すには最適なワインでしょう。でもその分個性には欠けます。いつどこで飲んでもシャルドネはシャルドネ。良くも悪くも安定の品質でした。

ブティックワイナリーが多いハンターバレーですが、このブロークンウッドは、その中でも手広くワイン作っており、この地域以外にも畑を持っています。今回の試飲でもハンターバレーシラーだけでなく、キャンベラやマクラーレンヴェイルのシラーも比較試飲させて頂きました。

やはり、ハンターバレーシラーは、いわゆる流行りのワインの味ではありませんでした。繊細さや複雑さなどが特徴で、濃甘ワインを期待されている諸氏には、多分口に合わないのではと思いました。でも一口飲めば、このワインがどれだけ手をかけて真摯に作られているか分かります。流行りに流されず、自分達の理想のワインを作り出そうと努力されているこの素晴らしいワインを、機会があればぜひ飲んで見て欲しいと思いました。

係の人に色々話を聞きながら飲んだいたら、あっという間に5時の閉店時間。今日は、出鼻を挫かれて残念でしたが、明日は、本格的にワイナリーを巡ろうと思います。おっと、その前にようやくオーストラリア初ディナーにありつけたの話もあるのですが、それはまた次回に。

[winebuff]

オーストラリアのワイン事情 – シドニー編


お久しぶりのwinebuffです。

今回は、オーストラリアのワイン事情と題してお送りしたいと思います。

オーストラリアワインは、日本でもメジャーですよね。コンビニやスーパーに置いてあるカンガルーラベルのワイン、「イエローテイル」を見た事ある人も多いと思います。あれもオーストラリアワインなんですよね。それ以外にもペンフォールズやジェイコブス・クリーク、デ・ボルトリ(DB)なんかも良く目にします。

実は、オーストラリアは、イタリア、フランス、スペイン、アメリカに次いで生産量が世界第5位のワイン大国なんです!でもオーストラリアの人口は、2400万人台。オーストラリア人は、どれだけワインを飲んでいるんだろうと思ったのですが、ワインの約6割は、輸出とのこと。近年では、アメリカ以外に中国への輸出も増えているようです。

winebuffは、普段は、フランス、イタリア、スペイン、アメリカのワインを飲むことが多いのですが、近年成長目覚ましいオーストラリアワインも、もはや無視出来ません。早速、シドニーでオージーワインの調査(というか飲んだだけ?)を行なって参りました!

ワイン大国なんだから、日本の様にコンビニやスーパー、土産物屋に山ほど置いてあるだろうと、たかをくくっていたのですが・・・、ありません。

シドニーのセントラル・ビジネス・ディストリクトに宿を取り、ビジネスマンが行き交う街中を散策したのですが、全然ありません。少し歩いて、ショッピングセンターのあるストリートに行きましたが、やはりありません・・・。

少々焦り始めたところ、ようやく小さなショップを見つけました。ボトルショップと看板にありましたが、どうやらこの種のお店が町のあちこちにあるようです。小さい酒屋という意味で、因みに、もう少し規模の大きい店は、リカーショップと呼ばれています。


Bottle Shop
Address: 5-7 Park St, Sydney NSW 2000
 
 
本当に狭いお店で、お客さんが何人か入ると、もう混雑状態。立地も良いため盛況なようで、次々にワインが売れていきます。winebuffも負けじと50豪ドル程度のカベルネを購入。その夜、ホテルの部屋でテイスティングしました。テイスティング結果については、別途ワインダイアリーにアップします。

お店自体は、カジュアルな雰囲気で、10ドル台のワインが多く、高くとも50ドル台まで。あまり高級ワインは無く、種類も少なめでした。デイリーワインを気軽に購入するような感じです。

翌日は、また別の地域にあるワインショップに行きました。ここは、先日のボトルショップよりは規模が大きいのですが、外見があまりにシンプル。というか、ほとんど倉庫の様な雰囲気。winebuffが恐る恐る中に入ったところ・・・、誰も居ません。これは、やはりバックヤードの倉庫かなと思い始めたところ、ようやく店員さんが現れました。と言っても、接客やセールスをするでもなく、じっとレジで気配を消して立ってるだけです。


Vintage Blue Wine
Address: 414-418 Kent St, Sydney NSW 2000
 
 
気にしたら負け、という座右の銘?を実践して、色々と物色していきます。ここは、前日のボトルショップより種類も豊富で、ワインloverが喜びそうです。でもやはりメインは、10、20ドル台のワインで、50ドルを超えるような高級ワインは、マイナーな存在です。もちろんオーストラリアが主流ですが、それ以外にフランス産もある程度ありました。結局、ここでも50ドル台のシラーズを購入。思ったよりもコンディションが良く、ワイン自体もレアものでとても満足しました。

そのまた翌日、今度は、更に本格的なワインショップを訪ねました。その名も、オーストラリアン・ワイン・センター。約1400種類ものワインを取り扱い、ソムリエも常駐しているシドニーを代表するショップです。


Australian Wine Centre
Address: 42 Pitt St, Sydney NSW 2000
 
 
名前と違い、オージーオンリーではなく、ニュージーやフランスのワインも置いていますが、オージー産は、産地毎に豊富なラインナップ。これは、目移りして困ります。winebuffは、執事のようなダンディなソムリエさんにリコメンドして貰い、ヤラバレーのピノを60ドル台で購入。これもピノらしさと個性を併せ持った良いワインでした。ここでは、オーストラリアを代表する銘酒、ペンフォールズのグランジ等の高級ワインも鎮座ましましておりました。お土産用ワインを買うならここが一番かも知れません。

シドニーにて1晩に1本ずつ、それぞれ違うお店でオージーワインを買って飲みましたが、価格やコンディション含め、中々レベルが高いなと感じました。(接客は、それほどでもないけど。)結論としては、もっとこの国のワインを知りたい、と思いました!それならば、やはりワイン作りの現場に行かねば。

ということで、次回は、シドニーから車で3時間のハンターバレーより、オーストラリアワインの今をレポートします。お楽しみに。

[winebuff]


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