四国と淡路島のワイナリー
なんがでっきょんな(讃岐弁のあいさつだそうです)、winebuffです。今回は徳島と香川、それから淡路島のワイナリーに行って参りました。香川のワイナリーは以前足を運んだことがあったのですが、徳島と淡路島(兵庫)は初めての訪問です。瀬戸内はオリーブの産地として有名な小豆島もあるので、ワイン用の葡萄のクオリティも期待できるのではと。
先ずは、空路で徳島に向かいます。いつも7時台の便に眠い目を擦りつつ乗ったりするのですが、この旅は一便が9時発だったので比較的楽に移動出来ました。
空港に着くと阿波踊りの皆さんがお出迎え。阿波踊り空港と銘打っているだけあって、阿波踊りの巨大なステンドグラスが飾ってあったり阿波踊り推し満載。ガラス張りと吹き抜け構造で自然光がたっぷり差し込んでくる明るい空港です。
空港から歩いて200mのところにあるトヨタレンタカーで今回の足であるヴィッツ改めヤリスを借ります。余談ですが通常は空港から送迎バスで移動するのですが、空港カウンターのスタッフに「車も来ますが歩いても行けますよ」と言われ徒歩移動しました。
空港から三好市まで車で1時間少々。最初の訪問は徳島初のワイナリーである「Natan葡萄酒醸造所」です。2018年設立、2021年ファーストヴィンテージの小規模ワイナリーですが、かなり拘りのあるワインを作られているという印象です。意外だったのですが、この地はそもそも生食用の葡萄の栽培も無かったところらしく、なぜこの土地を選んだのかとても興味がありますね。
醸造所に併設のショップがあるとのことで、早速行ってみましょう。ところでワイナリー名の「Natan」は、女性オーナーのあだ名から取ったそうで、ワイナリーのシンボルに魔女の絵が使われているのはワインを「魔女の媚薬」と模しているからだそうです。
さて何のワインを買おうかなと思いつつドアを開けて、と。ええ〜!!「ただいま外出中」ですかあ。がーん。・・・ええ、そうです。事前に確認しておかなかった私が悪かったんです。オーナーがほぼ独力で立ち上げられたワイナリーですからこういう事態も予想すべきだったんです。
しかし転んでもただでは起きない?winebuff。いくら小規模といっても通販もされているし、地場の酒屋なんかにも卸しているはず。ということで取り扱いのある付近のお店をさがしましょう。Google先生にご教授願い、近隣の酒屋を検索。すると歩いてすぐのところに土地の名産品を扱うアンテナショップを発見。
店内は名産品のショップに軽食が取れる食堂が併設されており、お昼時ということもあって食事を取っている人もちらほら。その一角に小型のワインセラーが。ありました、やはりNatanのワインを販売しています。
ほほう、これはオーナーからのメッセージですな。ナチュラルワインを志向されており、優しく少し小粋な日常に溶け込むようなワインのイメージです。ワインセラーから取り出して下さいとあるので、それでは開けてみましょう。
結構人気なのでしょうか、あまりセラー内にワインが残っていないようです。あったのは山形県産の各種葡萄を使用した「ばいばい」や広島県福山市産マスカットベーリーAを使用した「comme」、徳島県立池田高等学校三好校の生徒たちが手掛けたいちごのワイン「高原の煌」など。
そして私が購入したのが長野県産コンコードと徳島県産マスカットベーリーAをブレンドした「No pasa nada」。せっかく徳島のワイナリーに来たのですから、地場の葡萄を使ったワインが飲みたいですよね。これはロゼよりの赤でアルコール8%とかなり軽めなワインです。夏場に冷やして飲むのが良いかも知れません。兎に角、ワインが入手できてホッとしました。
さてお次は徳島の三好から香川のさぬき市に移動。瀬戸内海を見渡す大串岬の丘の上に建つ「さぬきワイナリー」は二度目の再訪です。
1988年に香川県、いや四国初として設立されたワイナリーで、大串自然公園内に醸造施設を持ち、香川県産の葡萄にこだわったワイン造りを志向している老舗です。近年では香川大学農学部が開発したワイン専用品種「香大農R-1」を使用した赤ワインの醸造を行うなど意欲的な活動を行っています。
9:00から17:00まで醸造施設内が自由見学可となっていますので、ちょっとお邪魔させて頂きましょうか。
エントランス入ってすぐのところがここ。瓶詰め工程や精密シートフィルター(液体や気体から微粒子や微生物を高い精度で捕捉・除去するために用いられるシート状のろ過材)と説明しているので工程的には終わりの部分です。こちらからは醸造作業を逆向きに見ていく感じですね。
ワイン醸造の工程を分かりやすく説明してくれている図もあります。ふむふむ、一般的な作業工程ですね。
この写真に写っているGAI1000はイタリアの有名な機械メーカーであるGAI社が製造する、1時間あたり最大1,000本のボトル充填能力を持つワイン用自動充填機です。
貯蔵用タンクは主にステンレスタンクを使用しており、新酒のワインは数日から数週間、年代物のワインは何年間も貯蔵します。品質管理面に於いて重要で常に分析実験等を行なっているそうです。
工場見学の後は醸造施設に隣接する「さぬきワイナリー物産センター」でワインを買いましょう。ここでは各種ワインの他にも地元名産品やお土産等いろいろ取り揃えてあります。
店内はこんな感じ。香川大学が開発したオリジナル品種、香大農R-1を100%使用した「さぬき赤ワイン」以外にも、デラウェアやキャンベルなどを使いフルーティーで飲みやすく仕上げられた定番の「さぬきワイン 白・ロゼ」、受賞歴も誇らしいフラッグシップの「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」、香川県産のすももを使用した「すももワイン」など沢山のワインが所狭しと並べられています。
奥には、無料試飲できるワインやジュースが樽の上に鎮座ましましています。しかし、ソロドライバーのwinebuffは断腸の思いで諦めるほか無いのでした・・・。
変わり種では沖縄の海底20m、水温24度の海で長期熟成されたワイン(何と1.5万円!)や、香川県産のみかんを使用した「みかんワイン」も。
とは言ってもやはり買うならこのワインでしょう。香川大学農学部(望岡教授)が開発し2007年に種苗登録された、沖縄の野生ぶどう「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ゙・アレキサンドリア」の交配種である「香大農R-1」から作られた「さぬきRED R-1」。アントシアニンがカベルネ等の2~3倍多く含まれ、抗酸化作用が高く紫色に近い濃い色が特徴だそうです。
徳島と香川のワインも無事入手し向かったのが今回のお宿「グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ」。鳴門海峡を一望する絶景が広がるオールインクルーシブホテルで総客室数326と中々の規模です。カップル向けのハイダウェイではなくファミリー向けのリゾートホテルで、宿泊時も家族連れが圧倒的に多かったです。
お部屋はこんな感じ、35平米のツインルームです。1993年に開業した「ホテル&リゾーツ南淡路」を2024年に居抜きでリブランドしたホテルなので全体的に古さを感じますが、ホスピタリティは良く清潔で特に不満はありませんでした。
宿に着いたら早速ディナータイム。そういえば去年のこの時期の旅行も宮城蔵王のグランドメルキュールでしたね。そしてオールインクルーシブとくればそう、色々な種類のお酒にワインも含まれているのです。
人混みを掻き分けワインはどこだとキョロキョロ物色していると隅の方にワインセラーがありました。中には六種類のワインとグラスが。
赤は以下の2種類
1.MontGras MG Estate Pinot Noir (Chile)
2.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Tinto (Spain)
白は以下の2種類
3.Bodegas Lahoz Sol de Lahoz Blanco (Spain)
4.Santadi Sulki Bianco (Italy)
泡は以下の2種類
5.Bienvenido Cavas Cava Brut (Spain)
6.Il Poggio Spumante Brut (Italy)
どれも1,000円台のお手軽ワインですが、冷やしてそこそこ飲めるくらいのクオリティはありましたし、基本料理の邪魔をしない主張しすぎない様なセレクションでした。
ビュッフェ料理はこんな感じ。淡路島は玉ねぎの産地としても有名で、メニューにも玉ねぎバーガーや玉ねぎカレーなど。野菜の中で玉ねぎが一番好きなwinebuffにとっては天国のような場所でした。
そうそう、15時から18時の間に開催される「イブニングソーシャル」では樽ワインも供されます。これは「株式会社ドラフトワイン・システム」が提供している樽生ワインで、中身はイタリアワインの産地として著名なヴェネト州トレヴィーゾ県・ヴェネガッツにあるモンテルヴィーニ社が作っているワインです。樽に入っていますがよく冷えていて、ちょっと渋味が気になるけれど纏まりのある味わいでした。
翌日、今回のメインイベントである淡路島のワイナリーへと向かいます。2024年設立の「AWAJISHIMA WINERY COMPLEX」で優雅にランチと洒落込みましょう。ホテルから車で小一時間。強風と雨が吹き荒れる最悪のお天気ですが、何とか12:30の予約時間前に到着。
神戸市出身の葡萄農家、小谷雄介さんと兵庫県淡路市の仁井地区出身の料理人、井壷幸徳さんが2019年にこの地で葡萄栽培を開始。地域資源を生かした農林水産物加工・販売施設等の整備を支援する「農山漁村発イノベーション整備事業」を活用して淡路島初のワイナリーを開業しました。この地域は標高約200mと海岸部より冷涼で朝晩の寒暖差もあり降水量も比較的少なく、また秋雨時期前に葡萄の収穫ができることから病害のリスクも低く、ぶどうの生産に適した地域だそうです。
このワイナリーの売りは淡路産のワインだけでなく、地産地消の食材を生かしたランチとのマリアージュにあります。(と言ってもドライバーのwinebuffはワインとのマリアージュは楽しめないのですが・・・。)あまり時間的な余裕が無いのでフルコースは避け、パスタランチか単品メニューで手を打ちましょう。
入り口付近はこんな感じ。真新しい店内は小洒落た内装だったので若いカップルが多いのかと思いきや、年配のグループがメインで落ち着いた雰囲気でした。
ワインマリアージュの投稿その1
ワインマリアージュの投稿その2
レストランの隣にラウンジの様なショップが併設されており、そこで淡路島ワイナリーのワインをゲット。
ラインナップは、淡路市野島常盤地の葡萄を使用した「淡路島マスカットベリーA」や︓淡路市小田地区の葡萄を使用した「淡路島モンドブリエ」、兵庫県産と淡路市野島常盤産のベーリーAをブレンドした「マスカットベリーA・ロゼ」などなど。
winebuffが購入したのはこれ「2025淡路島ワイナリー マスカットベリーAヌーボー」です。その年に収穫された淡路島産マスカットベリーAを100%使用したフレッシュでフルーティなワインです。
ショップのそのまた隣が醸造施設になっており、winebuff達のランチ中にもスタッフの方が作業されていました。余談ですが、この淡路島ワイナリーが淡路初のワイナリーなのですが、他に酒造免許を取得したところが2件あり、その内の一つがパソナで現在ワイナリーの設立準備中だそうです。既に日本のワイナリーが大小合わせて500件を突破したとのニュースもあり、流石にピークを超えた感もあるのですが、それらを踏まえてこの後淡路島のワイナリーがどう発展していくのか興味深く見守っていきたいと思います。それでは次のブログでお会いしましょう!
[winebuff]










































