ブルゴーニュ大使館
先日渡欧した際、パリのサンジェルマン・デ・プレにあるブルゴーニュ専門店へ行ってきました。その名もなんと、「Ambassade de Bourgogne(ブルゴーニュ大使館)」!気合いの入りようがヒシヒシと伝わってくる店名です。何でもパリでブルゴーニュ専門店はここだけとのことで、600種類を超える銘柄を一階と地下のカーブに保管してあるとか。オーナーはフランス人と聞いていたので、英語が通じるかなとちょっと心配してお店のドアを開けたら、いきなり「いらっしゃいませ」と聞き慣れた?(当たり前だ)日本語が。実は、奥様が日本の方で、ちょうどお客さんらしき日本人の団体が帰るところに出くわしました。さすが奥様、ブルゴーニュ好きが高じてお店を開かれたのかと思いきや、旦那様の方が「ブルおたく」らしく、私が色々と小難しいことを言い出したらあっさり旦那様とバトンタッチ。幸い、英語が堪能な方だったので、地下のカーブでああでもない、こうでもないと30分ほどブル談義も兼ねてワイン選びを敢行しました。最初の感想は、申し訳ありませんが ”安い!”という事。具体的なお値段はここでは言いませんが、日本で買うより数割安い感じです。そしてそれより凄いのは、日本では滅多にお目にかかれない良年のビンテージが揃っている事。さすが本場のブルおたくは違う。また、知識も豊富なだけでなくお人柄でしょうか、こちらの質問に歯に衣着せずはっきりと答えてくれます。例えば、「○○と××(ここは生産者の名誉の為伏せさせて頂きますが)どちらが美味しいの?」という質問をした時、自分が扱っている銘柄なのでどちらも美味しいですという模範解答が来るかなと予想していたのですが、彼は、「格が違う。」とバッサリ一言。聞いていて清々しいくらいの受け答えはとても好感が持てました。最終的に特別な日用に一本を購入。その味については、いずれワインダイアリーにて報告させて頂きます(笑)。中々、パリまで行く機会は無いかも知れませんが、ブル好きの方には、一度来訪して欲しいお店です。きっと感動する事と思います。[winebuff]