11月中旬の紅葉のキレイな時期に夫winebuffと共に、ランス・シャンパーニュへパリから日帰りしました。
シャンパーニュメゾン巡りの様子はWINE MAPにアップしましたので、こちらでは、ランスの街の様子などをご紹介したいと思います。
パリ東駅8:58→ランス駅9:44とパリからTGVでたった46分と近いので充分日帰り可能です。
ランスのシャンパーニュメゾンは大聖堂の北東地域と南東地域の2箇所に固まっています。北東地域にあるKRUG、MUMM、LANSONの方面に歩く途中に年季の入った大きな門に遭遇します。
「マルス門」です。
ランスの街は3,4世紀のローマ時代に地下から掘り出した石材で町造りが行われました。その時にできた地下の空洞部分が年間を通して10℃前後に保たれており、シャンパーニュの保存に最適というわけです。多くのローマ時代の建物は第一次世界大戦の激戦地であった為、残念ながら失われてしまいました。その中で残ったのがこの「マルス門」であり、現在のVEUVE CLICQUOTの地下石材が使われているそうです。
北東地域のメゾンMUMMというとシャンパーニュの他に「チャペル・フジタ」も外せません。
戦前戦後にパリで活躍した藤田嗣治のフレスコ画が残るチャペルです。当時のマムの社長がフジタの洗礼時の名付け親だったことから構想が持ち上がり、MUMMの道の向かいに位置しています。
思ったより小さなピンクとベージュの石のかわいらしいチャペルでした。一般開放は5月~10月で、11月に訪問したので残念ながら中を見ることができなかったのが心残りです…
北東地域のメゾン巡りを終えて大聖堂へ向かう途中に「本ののみの市」を開催していました。
本、絵本や画集、はたまた日本の戦時中の漫画新聞?風刺新聞?まで売っていました。戦時中の新聞を買ってきて日本でマニア向けに売ったら、けっこういい値がついたかも…と、あとから夫と少し後悔。。。
画家のおじさまが自作の絵をハガキに仕立てたコーナーもあり、ドンペリニヨンさんやぶどう畑のハガキを4枚ほど購入。こういう予定外の出会いが旅の醍醐味である![pinomayu]
「買うべきか、買わざるべきか、それが問題だ」なんちて。今、ワイン関係で我が家の最も大きな検討課題?と言えばワインセラー。もちろん、持っていない訳ではなく二台目購入ということなんですが、実は元々家には二台あったのです。ところが数年前に故障であえなくお亡くなりに・・・。その後現在に至るまでもう一台のセラーにワインを集約して何とか我慢をしているのですが、やはり一台では収容本数に限界があります。ギチギチに詰め込んで40数本。それでも買いたいワインは色々とあり不満も募る一方。ええ、そうですね、普通の方からすればそんなに溜め込んでどうするんだと言いたいですよね。それだけあればかなりもつだろうと。それはごもっともなのですが、そこがワインおたくの悲しいところで、スペースがあればあるだけ買ってしまうという次第でして・・・。今、色々カタログを見たりしているのですが、流石にユーロカーブやフォルスターなんかは(一応、庶民ですので)高価すぎて手が出ません。となれば、もっと安価なモノをと見てみれば、ワインセラーというよりはワインクーラー(細かい温度調節が無いか、あっても冷却のみ)が大半。そもそも冷蔵庫ですので、ガタイもそれなりに大きく、設置スペースの事を考える必要もあります。いやあ、ワインセラーも奥が深いですね。多分、引越しをした後に購入する事になると思いますが、それまでああでもない、こうでもないと悩み続けることと思います。[winebuff]
シンプルでコンパクトなモデルです
私は、よく旅先でその土地のワインを購入し、(宅急便等利用せず)手持ちで持って帰ってくるのですが、一本、二本ならともかく五本、六本と増えてくるとさすがに有る程度の梱包をする必要が生じます。特に海外でワインを大量に買い込んだ場合は、帰りの空港での厳しい(というか酷い)取り扱いに備えねばなりません。これを怠ると帰国後の荷物引き取りの際に、とても悲しい出来事に遭遇します。私自身はそのような経験はありませんが、一度成田で他の人の不幸な事故を目撃した事があります。その人は、使い込まれたリモワのジェラルミンケースを持っていて、とても旅慣れた様子の人でした。周りにいた知人との会話からイタリアに駐在していた人だと推測したのですが、その人が角を曲がって流れてくるベルトコンベアの荷物を見つけた瞬間から周囲に漂う慣れ親しんだ香りが・・・。その人も気づいたのでしょう、慌てて荷物を取り上げると下の方から赤い液体がポタポタ(というかドボドボ)と滴り始め・・・。プライオリティバゲージ(受託手荷物の優先取り扱い)だからといって油断出来ません、その荷物にもしっかりプライオリティ・タグが付いていましたので。一般的にはワインショップで付けてくれる緩衝材(あのビニールのプチプチやダンボールの蛇腹みたいな奴)で十分かと思うのですが、私は更にビニール袋に二重に詰めた上に旅先で着た下着などでくるみます。そして、出来るだけ周囲に固いモノが当たらないよう、ワインの瓶が動かないよう気を付けながら荷物を詰め込みます。そうそう、先ほどワインの瓶を割った事が無いと言いましたが、ワインの瓶での失敗は他にあります。ワインの大量購入をもくろんで大きなスーツケースを買ったは良いのですが、初使用の旅行であまりに詰め込み過ぎ、空港で計測すると何と33kg超。当然、空港カウンターで注意され慌てて荷物の再分配をするハメに。最高で20本近く購入した事もありますが、何事にも限度というものがありますね、トホホ・・・。[winebuff]
先日渡欧した際、パリのサンジェルマン・デ・プレにあるブルゴーニュ専門店へ行ってきました。その名もなんと、「Ambassade de Bourgogne(ブルゴーニュ大使館)」!気合いの入りようがヒシヒシと伝わってくる店名です。何でもパリでブルゴーニュ専門店はここだけとのことで、600種類を超える銘柄を一階と地下のカーブに保管してあるとか。オーナーはフランス人と聞いていたので、英語が通じるかなとちょっと心配してお店のドアを開けたら、いきなり「いらっしゃいませ」と聞き慣れた?(当たり前だ)日本語が。実は、奥様が日本の方で、ちょうどお客さんらしき日本人の団体が帰るところに出くわしました。さすが奥様、ブルゴーニュ好きが高じてお店を開かれたのかと思いきや、旦那様の方が「ブルおたく」らしく、私が色々と小難しいことを言い出したらあっさり旦那様とバトンタッチ。幸い、英語が堪能な方だったので、地下のカーブでああでもない、こうでもないと30分ほどブル談義も兼ねてワイン選びを敢行しました。最初の感想は、申し訳ありませんが ”安い!”という事。具体的なお値段はここでは言いませんが、日本で買うより数割安い感じです。そしてそれより凄いのは、日本では滅多にお目にかかれない良年のビンテージが揃っている事。さすが本場のブルおたくは違う。また、知識も豊富なだけでなくお人柄でしょうか、こちらの質問に歯に衣着せずはっきりと答えてくれます。例えば、「○○と××(ここは生産者の名誉の為伏せさせて頂きますが)どちらが美味しいの?」という質問をした時、自分が扱っている銘柄なのでどちらも美味しいですという模範解答が来るかなと予想していたのですが、彼は、「格が違う。」とバッサリ一言。聞いていて清々しいくらいの受け答えはとても好感が持てました。最終的に特別な日用に一本を購入。その味については、いずれワインダイアリーにて報告させて頂きます(笑)。中々、パリまで行く機会は無いかも知れませんが、ブル好きの方には、一度来訪して欲しいお店です。きっと感動する事と思います。[winebuff]