北海道 余市ワイナリー巡り


余市のワイナリー巡りは4年前にも一度行ったのですが、
その頃にはなかった新しいワイナリーが誕生しているので再訪問してきました!
11ヶ月の娘を連れての旅だったので、無理せずに宿泊は札幌市内に2泊して中日にレンタカーで余市へ日帰りしました。
余市へは車で約1時間半とわりと近いです、しかも現在は途中の小樽までしか開通していない高速が余市まで延伸工事中なので、ますます訪れやすくなりそうです。

今回訪問したのは
リタファーム&ワイナリー
②ベリーベリーファーム&ワイナリー
③キャメルファーム → 建設中
OcciGabi(オチガビ)
八剣山ワイナリー → 札幌市郊外

です。

①リタファーム&ワイナリー

特筆すべきは、なんといっても、ご夫婦のお人柄の良さとぶどう畑の美しさです!

事前に電話で訪問の日時をお伝えして向かいましたので、菅原ご夫妻がお二人で出迎えてくださいました。
きさくでお話好きな方々で楽しいひとときを過ごせました!
奥様が余市のご出身で、農家は4代目になるそうなので、大きなとまどいはなく余市でのワイナリー経営をスタートできたそうです。
娘さんが3人いらして、どなたかが継いでくださるのを期待されている様子でした。

ぶどう畑は 3ha。
栽培しているぶどうは、シャルドネ、ソービニヨンブラン、メルロー、ピノノワールだそうです。
現在はこの広さをお二人で管理されていて、ホームページでお手伝いしてくださる方を募集しています。(2016年6月現在)
北海道では 3ha をご夫婦二人で管理するのは珍しいことではないようですが…
3ha って、かなり広いです!
( 1ha が100m × 100m )

この写真では美しさが伝わらないのですが…
「わぁ!」と息をのむようなキレイなぶどう畑がなだらかな斜面に広がっていました!
余市はほとんど雨は降らないそうですが、この日は梅雨のようなお天気で雨上がりの訪問でしたが、それでも美しい。
このぶどう畑を眺めながらのランチなどは、さぞ心地よく過ごせるのだろうなぁ、と感じました。

と思っていたら、醸造施設の建物とショップの建物の間に新しい建物を建設中で、
こちらは台所つきの宿泊施設になるそうで、自炊して宿泊できるようになるそうです。

こちらは味のあるショップの建物です。
ちなみに、こちらの2階の窓から眺めるぶどう畑も素敵でした!

ショップの中の様子です。
こちらで主に話をしていたのですが…
あちこちのワイナリーを巡っていますが、なんと初めて勧誘を受けました!
ぶどう作りやワイナリー経営に多少の興味はある我々夫婦
(興味があることと、実際に始めることはまったく違うので、今のところ現実的に始める予定はありません…)
話をしているなかで、お隣の方がぶどう畑を売りに出したがっている、興味があるのであれば是非検討してみてください、と!
醸造施設を持たなくても、委託醸造も可能なので、ぶどう農家としてだけスタートするという方法もある、
最初の7年間は年間200万以上の利益が出なければ、市から年間225万の補助金が出る、
農地にかかる税金もあってないような金額なので心配ない、
北海道は新参者にも優しい土地柄なので、様々な方が手伝ってくれるから安心、
今は小樽までしか通っていない高速が、余市まで延びるので札幌にも出やすくなる、
保育園にもすぐに入園可能なので、子育てもしやすい等々、
一瞬その気になってしまうような具体的なお話をたくさん伺いました!

それから、新しいワイナリーが増えている余市周辺で、ワイナリー街道になりつつある小道があるので、是非見て行ってください、とのことで、ランチの後レンタカーで見学してきました~
ドメーヌタカヒコやドメーヌアツシスズキが並ぶ通りで、カルディが「キャメルファーム」というぶどう畑を管理していて、ワイナリーホテルとレストランを建設中でした。
その様子はのちほど。

長くなりましたので…そろそろ、おいたましてランチに向かいたいと思います。

②ベリーベリーファーム&ワイナリー
こちらにはランチにお邪魔しました。

原材料をすべて自社農園の有機認定作物から作っていて、各種フルーツ系のワインとやまぶどうやナイアガラなどのぶどうのオーガニックワインも生産しています。

レストランにワイン販売コーナーがありました。

ランチはマルゲリータピザとハンバーグをいただきましたが、特にこのピザがチーズたっぷりで美味しくて、今すぐにまた食べたいくらいです。
注文が入ってから生地をこねて焼くので、生地もフワフワでした。

平日の12時過ぎにお邪魔しましたが、ほとんどの席が埋まっていました。
気軽に美味しいランチをいただけるお勧めのお店です。

③キャメルファーム

リタファームの菅原ご夫妻に紹介された、建設中のカルディが経営するキャメルファームのホテルです。
ブルーシートの部分がホテルの建物になるようです。
ブルーシートの奥がぶどう畑なので、きっとホテル部屋のテラスからぶどう畑を眺めることができる素敵なホテルが完成することでしょう!
完成したら是非、泊まってみたいです。
ご夫妻の話によると、もともと 12ha もの広さの畑を72歳の男性がお一人で管理されていて、いつ行っても草が5cm以上生えているのを見たことがないという、すごく手の行き届いた畑だったそうです。
さすが高齢になられたことと後継者もいなかったのでしょう、カルディがその 12ha を買収してぶどう畑にしたそうです。

④OcciGabi(オチガビ)
新潟のカーブドッチの創業者の落希一郎さんが独立し、佐沢雅美さんと一緒に余市に設立したワイナリーです。
OcciGabi のオチは落さんの名前から、ガビは雅美さんの名前から取られたようです。
本当はこちらでランチをいただきたかったのですが、赤ちゃん連れはお断りと電話でビシっと言われました…


ホームページに「日本一美しいワイナリー作りが始まりました」と謳っている通り、キレイな絵になるワイナリーです。

しかし…
赤ちゃん連れの我々夫婦にとってはビックリするようなことが入り口に書いてありました。
「小学生以下のお子様の入室お断り」
あとで確認したところ、ホームページの一番下にも書いてありました。
「大人の静かな空間作りを目指しているので、申し訳ございませんが、小学生以下のお子様のご入場は遠慮願います。」
仕方なく、娘を車で遊ばせながら、夫と妻は別々に中を見学いたしました、とさ。
コンセプトは勿論、理解はできるものの、なにか釈然としない気持ちが残りました。

「余市町が日本一のワインの町になる日」
と題して余市へのワイナリー誘致の大きな看板が中にありました!
我々もリタファームで勧誘されましたし、どうやら余市は町をあげて、ぶどう畑や新ワイナリーのオーナーを募集しているようです。
どこかに余市も「ナパ」のようになる日が来るかも、と書いてありました。
そんな日が来るかも、と思うと楽しみです!

さて、平日のお昼過ぎの時間帯は広々としたレストランにお客様はおらず、シェフの方も外で煙草を吸っておられました。
特に迷惑をかける他のお客様もいらっしゃらないのであれば、赤ちゃん連れでも食事させてくれても良いのに…と、またここで思ってしまいました。
オチガビに関しては、少しスノッブな印象が残ってしまいました。。。

⑤八剣山ワイナリー


余市から札幌へレンタカーで戻る途中に立ち寄りました。
6.5ha のワイナリー敷地の裏手に雄美な姿の八剣山がそびえ立つ土地にあります。
春にはヤマザクラが咲き、6月末~7月にはホタルが飛び交うそうです。

カベルネフランやツバイゲルトレーべなど欧州系を中心に約20種類の品種を栽培しています。

店内の様子です。
ワインの他にお土産品も販売しており、ジャムを購入しました。
2階に上がれるのですが、テラスから眺める八剣山がこれがまた迫力があって素敵でした。

北海道開発局と連携してダムの作業用トンネルの中でワインを貯蔵・熟成させるという面白い取り組みをされていました。
内部温度が7.8度、夏場でも13度と一定で湿度も85%前後で普段は真っ暗で光はなしと、ワインの保管場所に適しており、最長5年間貯蔵して味の変化を確かめるそうです。
平成27年4月28日から始めた取り組みで、ワイナリーを訪問した28年6月時点で、トンネル内に1年保存した「K-Rouge♯2 2014」を販売していたので一本購入してきました!
一本だけでは味の違いは分かりませんが…まぁ、話のネタに。

我々夫婦、子持ちになっても懲りずにワイナリー巡りを続けており、今回も新しい発見がある充実した旅となりました!
余市にはまた数年後に訪れることになりそうな気がしています。

[pinomayu]

コメントは受け付けていません。


ブログTOPへ