ドイツワイナリー巡り②プファルツ地方午後編と宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

バッサーマン・ヨルダンでランチ後は②プファルツ地方午後編と宿泊です。

◆ワイナリー8<フォン・ウィニング von Winning>

とても印象に残るこのWの文字のロゴはドイツ最高峰の品質集団VDP設立の立役者であったレオポルト・フォン・ウィニング氏が活躍した1900年頃の芸術家の文字を使用している。
1848年設立後、分割相続や売却、統合を経てDr.DeinhardからVon Winningへワイナリー名が戻った。
現在はDr.Deinhardはステンレスタンク醸造のワイン、Von Winningは樽醸造と二つのシリーズを持つ。
ワイナリーの裏手はぶどう畑となっていて、育ち盛りのぶどうの木を眺めながら散策しました。

◆ワイナリー9<ミュラー・カトワール Muller-Catoir>

祖先はフランスからの移民というカトワール家が1744年に設立。
現在は9代目フィリップ・カトワール氏が継いでいる。
ロゴや建物も伝統や風格を感じる。
21haの畑ではリースリング、リースラーナー、ショイレーベ、ヴァイスブルグンダー、シュペートブルグンダーなどを栽培している。
リースラーナーはリースリングとシルヴァーナーの交配品種で貴腐ワインを生産している。

◆ワイナリー10<クリストマン A.Christmann>

1845年設立、現在は写真の7代目ステファン・クリストマン氏がオーナーを務める。
始めにクリストマン氏のお父様が出てきたのだけど、英語は苦手なようで、電話で息子を呼びステファン氏がやってきました!
VDPの代表も務める方です。
ワインを購入したいけど、運転があるからテイスティングはできない、と伝えると…
「買うのにテイスティングしないのかい?ドイツは0.5まで飲酒運転OKなんだよ。」
とテイスティングを強く勧められたので、主にwinebuffが味わって吐き出す形でテイスティング。
(日本人気質ですね。。。)
ちなみに「0.5」の単位が分からなかったのですが、おそらく500mlなのでしょうね?
こちらでもシュペートブルグンダーを3種テイスティングし、単一畑のものを一本購入。

ワインのラベルもショップのインテリアもシンプルモダン。
21haの畑のうち70%がリースリング、14%がシュペートブルグンダー。
その他サンローラン、ゲヴェルツトラミネールなど。

◆ワイナリー11<カール・シェーファー Karl Shafer>

二匹のキツネがトレードマーク。
1843年設立で現オーナー夫妻は6代目。
有機栽培を行っていて、ナチュラルで優しいワイン作りをしている。
17haの畑に85%リースリング、他にシュペートブルグンダーなどを栽培。

◆ワイナリー12<フィッツ・リッター Fitz-Rotter>

1785年からフィッツ家が運営し、2007年からカリフォルニアの大学で学んだヨハン・フィッツ氏が9代目を継いでいる。
木組みのドイツらしい建物も年季を感じる。
ワイン樽の小屋に住む二匹の犬がいました~
始め、大きくて怖いと思ったけど、近づいてもおとなしく人懐っこいワンコだった。
ドイツでたくさんの犬や猫にも逢ったけど、猫さえも人懐っこくて、びっくりだけど楽しかったです。


フィッツ・リッターの道の向かいにはバードデュルクハイムの街の世界一大きな樽があり観光名所になっています。
樽職人が作った本物の樽だそうです。
大樽の中がレストランになっています。

◆ワイナリー13<プフェフィンゲン Pfeffingen>

ユニコーンがトレードマーク。
1985年からVDP(※)に加盟している。
建物の周りには15haのぶどう畑が広がり、60%がリースリング。
10%はショイレーベで糖度が高く評価が高い。
ショイレーベはリースリングとシルヴァーナの交配品種。

※ブログ中にも時々出てくる「VDP」とは?
ドイツ高品質ワイン醸造家協会。
1910年創立、100年以上の歴史のある全国組織の民間団体で、ドイツの200ほどの優良ワイナリーが加盟している。
ラベルには鷹のロゴマークが付けられる。
・協会会員は自社所有畑のぶどうでワイン醸造を行う醸造家
・それぞれのワイン産地に適した伝統的なぶどうを栽培
・代表的な畑を所有
・反あたりの収穫量の制限
・ぶどう栽培、醸造過程において最高の品質を追及する
・1991年より審査基準がさらに厳格になった
(K’s CELLAR online Wine shop のHPから抜粋)

◆ワイナリー14<ケーラー・ループレヒト Koehler Ruprecht>

夕方到着。
併設ホテルに宿泊なので、レンタカーを停めて心おきなくテイスティングできます!
テイスティングをして下さったのは、写真のオーナーのドミニク・ゾナ氏。
前オーナーのベルント・フィリッピ氏に子供がいない為、2005年にアメリカの投資家にワイナリーを売却。
そして責任者に任命されたのがゾナ氏だった。
ゾナ氏はナパやソノマ、フランスのワイナリーでも経験を積み、プファルツ出身なので、戻って来れてうれしい、とのこと。
アメリカの投資家の方も良い方達で関係も良好だそう。

収穫の忙しい時期だったにも関わらず、事前にメールで予約しておいて、8種類もテイスティングさせていださきました。
リースリング4種とシュペートブルグンダー4種類。
写真の上位シリーズの「PHILIPPI」は前オーナーの名前。
左端のラベルが2枚貼ってあるのは、テイスティング用だからラベルを貼る機会が調子悪かったのを、そのままにしたそう(笑)
PHILLPI シリーズのシュペートブルグンダーを一本購入。

11haの畑に54%リースリング、20%シュペートブルグンダー、他シャルドネ、ヴァイスブルグンダーなど。
プファルツの中ではリースリング比率が少ないかな。

宿泊はワイナリー併設の Weinkastell Zum Weissen Rossです。
部屋に青りんごが置いてあり、青りんごと同じグリーンがさし色のキレイなインテリアです。
部屋の窓からはワイナリーの施設を眺めることができて、夜7時前くらいまで作業されている方がいました。
ワイナリーの併設ホテルは 今回泊まった Winekastell と道の反対側にも Weinhaus Henningerと2ホテルあります。
Henninger のほうが少し高級でレセプションや駐車場は Henninger 側にありますので、Winekastell に泊まる場合は駐車場から道を渡ってゴロゴロとスーツケースを転がしていかなければなりませんので、ご注意ください。。。


さて、お待ちかねのドイツ料理ディナーです。
ワイナリーのある Karlstadt(カールシュタット)の街に人気のレストランが何軒かあるのですが、そのうち2軒が、なんと平日なのに満席でした…
なので、ホテル併設の Henninnger で食事しました。
Henninger も評価の高いレストランです。
木作りのドイツらしい店内、お客様のいない方向を写真で撮りましたが、ここも満席近く料理提供の待ち時間が長かったです。
メニューがすべてドイツ語でよく分からなかったので、プファルツ地方のお勧めを注文したのですが、写真の奥の大きなソーセージの輪切り、とっても美味しかったです。
ソーセージの下にはザワークラウトの白ワイン煮、マッシュポテトとドイツらしいディナーに大満足でした。

③ラインガウ地方に続く。。。

[pinomayu]


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