ドイツワイナリー巡り⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊


9月下旬に4泊6日でドイツのプファルツ地方(Pfalz)とラインガウ地方(Rheingau)のワイナリーをレンタカーで巡りました!
その様子を5回に分けてご紹介しています。
①プファルツ地方午前編
②プファルツ地方午後編と宿泊
③ラインガウ地方
④リューデスハイムに宿泊
⑤古城ホテルシェーンブルク宿泊

さて、ドイツワイナリー巡りの最終回はアスマンスハウゼンのワイナリー巡りからスタートです。
リューデスハイム方面からライン川沿いの道をアスマンスハウゼンへ向かっていると、1541年創業という老舗の Krone Hotel (クローネホテル) の姿が目に入ってきます。

ホテルでお手洗いを借りましたが、重厚でクラシック、というか古めかしい印象のホテルでした。
クローネ・アスマンスハウゼンのワイナリーは、このホテルの系列となります。

◆ワイナリー13<クローネ・アスマンスハウゼン Krone Assmannshausen>

ホテルから徒歩数100m、ワイナリーがあります。
この日はオフィスは閉まっていたので、ホテルのレセプションでピノノワールを一本購入しました。
帰国後にのみましたが、ライトボディで赤というよりはロゼに近い味わいでした。
1814年のゲーテの旅行記にアスマンスハウゼンピノノワールに夢中になった、との記述がありワイン作りの歴史は長い地域です。

◆ワイナリー14<アウグスト・ケッセラー August Kesseler>

アスマンスハウゼンの街の Krone Hotel の裏に位置する。
シュペートブルグンダーが評価が高いので一本、購入したかったが、オフィスやショップが開いていない様子だった。
1977年、アウグスト・ケッセラーが19歳で2haの畑を引き継ぎ、20haに拡大してラインガウでも有数のワイナリーへ発展させた。
65%リースリング、30%シュペートブルグンダー、5%シルヴァーナー。

ちょうど、収穫したてのぶどうの作業中でした!
作業中のおじさまに聞くと、シュペートブルグンダーとのこと。
ぶどうさん達、美しい!
おそらく皆総出でぶどうの収穫時期だったのか、アスマンスハウゼンの街のワインショップもほとんど閉まっていて、街が閑散としていました。

◆ワイナリー15<ロバート・ケーニッヒ Robert Konig>

アスマンスハウゼンの街から車で山を10分程登ると到着。
1704年から続くケーニッヒ家の家族経営のワイナリー。
6.5haの畑のうち90%シュペートブルグンダー、ほぼ赤ワイン生産というドイツでは珍しいワイナリー。
樽製の犬小屋と犬注意の看板があるのに、ワンコも留守でした…
収穫に連れて行かれたに違いない。
ワイナリー犬に会えなくて残念でした。
ドイツのワイナリー巡りは、これにて終了です。

これから旅の最後の宿、古城ホテルシェーンブルクを目指しながら、ライン川沿いの古城を眺めます。
アスマンスハウゼンからライン川の東河岸をずっとコブレンツまで北上し、西河岸をシェーンブルクまで南下しました。
写真のキレイに撮れた古城をご紹介します。

★stahleck城 Burg Stahleck
1100年頃建設され、1689年にフランス軍に爆破され廃墟となった。
1927年にユースホステルに改装された。


★pfalzgrafenstein城 Pfalzgrafenstein Burg Nollig
ライン川の流れの真ん中に岩礁の上に立っている。
かつて税関として使われていた城塞にはフェリーで渡ることができる。


★gutenfels城 Burg Gutenfels
1200年過ぎに建設された。
現在は私有物でホテルとなっていて、宿泊客のみが城を見学できる。


★ラインフェルス城と要塞 Burg Rheinfels
765年頃、小さな教会が寄進されたのが始まり。
1794年にフランス軍に明け渡され、1797年に破壊された。
1812年に私有化され、城跡を見学できる。
ホテルやレストラン、城塞博物館がある。


★marksburg城 Marksburg
周辺に鉱脈があり、青銅器時代と古代ローマ時代以前の鉄器時代という早期に人間が定住していた。
1117年に貴族が定住し、それ以前に建物が建設された。
毎日ガイドツアーが行われていて、広い駐車場とレストランがある。


★カッツ(猫)城 Burg Katz
1371年頃、建設された。
現在は私有物で見学はできない。
ホテルの利用は招待客のみに限られている。


★ローレライ Loreley
ライン川下りのの観光名所。
ライン川の中で一番狭いところにある為、流れが速く、水面下に多くの岩が潜んでいることから、かつては航行中の多くの舟が事故を起こした。
現在は大型船が航行できるように川幅が広げられている。
岩山に向かって叫ぶと木霊が返ってくる為、舟人達の楽しみにもなっていた場所。


★★シェーンブルク城 Schonburg
旅の最後の宿泊となるシェーンブルク城に到着です。
建設開始は966年から1141年頃とされています。
1900年代に地元オーバーヴェーゼルの街に買い取られた後、段階的に再建・拡張され、現在はホテル・レストラン・国際ユースホステルになっています。
この写真は駐車場側から撮ったものですが、中は複雑な作りとなっており、探検のし甲斐があり興味深かったです!

赤い煉瓦の部分は1900年代に再建された部分でしょうね。




泊まった部屋の様子です。
わりと直前に予約したので選択肢があまり残っていなかったのですが、こじんまりとした、でも古城の雰囲気のある部屋です。
こちらの部屋からはライン川は見えません。
ライン川が見える部屋は数が限られていて大人気です。

部屋の小物も凝っています。
高さ10cmの騎士の形をしたのが部屋の鍵です。持ち歩くには重いです。。。
ご自由にどうぞ、のシェリー酒が置いてあったり、電話も年代物でした。


暗くなる前に城内の探検です!
こちらの丸い塔の中は有料の博物館となっていて、細い窓の隙間から敵を狙って弓を射る様子などが再現されていました。

高さ25mの門櫓(もんやぐら)があるのですが、上から眺めると門櫓の上を散策している観光客がいました。
この門櫓に登る方法がなかなか見つからなくてウロウロしたのですが…
最後はホテルの方に教えていただいて登ることができました。
ここから敵の来襲を監視していたのかなぁ、と思いを馳せながら散策するのは楽しかったです!

レストランやカフェスペースとなっているテラスから眺めるライン川です。
赤い花がアクセントとなって優雅な流れを堪能できます。

ホテルのあちらこちらに年代物のタペストリーが飾ってあって、布好きな私にとっては目の保養になりました。
その他、宿泊客専用の鍵でしか開かない扉を通って、中庭も散策しました。



城内探検後は部屋で休憩して、ディナータイムです。
ホテル代に込みのコースディナーです。
①アミューズ、小エビのマリネサラダ
②前菜、子牛のテリーヌポートぶどうソース
③エビクリームスープ
④牛フィレ肉いんげんとマッシュポテト添え
⑤デザート、アーモンドリーフパイとパッションフルーツアイスクリーム
⑥SPREITZER ORSTRICHER LENCHEN Kabinett Trocken 2012
ワインは勿論、ラインガウリースリングを選びました。
アルコール度数は11.5%と軽めでクピクピのめる一本でした。
お食事は味はまぁまぁ、といったところでしょうか。
ボリュームは充分でお腹いっぱいでした。。。
部屋に戻り、ご自由にどうぞシェリー酒をいただきながら、今回も充実した旅だったね、と語ったかな、多分。。。


今回の4泊6日の旅ではプファルツで14件、ラインガウで15件のワイナリーを巡り、プファルツで6本、ラインガウで5本と1/2本、計11本と1/2本のワインを購入しました。
どれも思い出深いワイン達です!

[pinomayu]


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