フルーツパーク in 山梨 その2


このホテルは小高い丘の上に立っており、部屋の窓からは甲府盆地の街並みが一望できます。夜には、新日本三大夜景に選ばれた美しい夜景が、そして、朝には(幸運にも?)幻想的な雲海も堪能出来ました。標高560mに位置していることもあり、山の変わりやすい天気の様に、短い滞在中も目まぐるしく天候が変化していきました。

今日は、曇天ですが雨も上がり、何とか屋外活動も可能なようです。winebuffのみ2度目の来訪ですが、駆け足で通り過ぎたため、ほとんど初見と言ってもいいくらい。まずは、フルーツパークの地図をよく見て園内の把握に努めます。ここには特産ショップやカフェ、レストラン、BBQ場、果樹農園、芝生広場、屋内・屋外遊具等があり、様々なフルーツに因んだ(一部因んでいない)アクティビティやイベントも開催されています。斜面に広がる公園には、ロードトレインも走っており、温泉だ、サーキットだと家族連れで一日中遊べる近隣では屈指のテーマパークです。

園内には、パークのランドマークとも言える半円球のガラスドームが三つあり、これは売店やワークショップ教室、レストラン等が入る「くだもの工房」です。この三階には、夜景を眺めながら食事が楽しめる展望レストラン「ガイア」があり、この日の夜にwinebuff一行も訪れました。一階には、例のワインを購入したショップがあり、いつも多くのお客さんで賑わっていました。

貝のような形をしたこちらは、「わんぱくドーム」。ドーム中には人工芝が敷き詰められており、大型のネット遊具とすべり台が常設されています。屋外にも色々と遊具はありますが、ドーム内では雨が降っても大丈夫なので、天候が優れない本日は子供達で大盛況!winebuff娘ももっぱらここのネット遊具で長時間遊んでいました。

・・・おや、これはなんでしょう?わんぱくドームの中央に何やら地下に降りる螺旋階段があります。実は、わんぱくドームの地下には「くだもの館」という展示室があります。山梨の代表的な名産品である、葡萄や桃等の果物の歴史を多面的に説明してくれる展示空間です。 フルーツクイズやフルーツ占い、フルーツピアノなど、楽しみながら学べる施設も充実していました。そしてここでは、ワインの歴史に付いても学ぶ事が出来ます。

流石に、山梨ではアンフォラ(昔、ワインの運搬や貯蔵に使用された素焼きの瓶)は使われなかったと思いますが、数千年以上の歴史を持つワイン作りの変遷を知る事ができ、とても興味深かったです。右の写真は、古い葡萄の絞り機ですが、とても大きく存在感がありました。これは既に引退したものですが、未だにこの種の絞り機を使っているワイナリーもあるとか。すごいですねえ・・・。

さて、ワインの歴史を学んだ後は、三つのガラスドームの下手にあるワインぶどう園にやってきました。ここは、そんなにすごい施設というわけではなく、基本放置系の普通のぶどう畑なのですが、10種類以上ものワイン用葡萄が栽培されています。winebuffが訪れた時には既にぶどうは収穫された後だったのですが、白いボルドー液(農薬の一種)の痕跡が葉っぱにあり、きちんと栽培されているんだという印象を持ちました。しかし、ここで収穫した葡萄はどうなったのでしょう。売店でも販売しているようにも見えませんでしたが。謎です。

今回、山梨に来訪して、色々な場所に行きましたが、唯一ワイナリーには足を運んでいませんでした。新型コロナウィルスで一般客の受入れ制限をしているところも多く、また旅程的に厳しいということもあったのですが、流石に全く行かないわけにもいかないだろうと思い悩んでおりました。そんな時、昨晩飲んだワインが美味しかったのを思い出し、調べてみると近隣にあるじゃないですか!

フルーツ公園から10km弱、車で10数分。やってきたのが、ここ「マルスワイン」です。鹿児島が本社の本坊酒造が、1960年に洋酒生産の拠点として「マルス山梨ワイナリー」を設立。外見は、ワイナリーらしいシャトーを模した建物ですが、老朽化も進んでおり、色々な意味で歴史を感じます。

入場無料で、毎年9万人もの来訪者があるとのことですが、残念ながら、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため工場見学・ゲストルームは現在休止となっていました。通常であれば、葡萄やワインの歴史が学べる壁画を備えた地下樽貯蔵庫やワインの香り漂う低温貯蔵庫、ワインの瓶詰ライン等が見れたのですが・・・。

瓶詰ラインは、窓の外から覗くことが出来ました。ラインは停止しており、曇天も相まって全体的にもの寂しい雰囲気です。

とはいえ、ショップは、普通に営業していました。小綺麗な店内には、レアものを含むマルスワインが一同に会しており、ワインショップ大好きwinebuff的には、とてもテンションが上がります。屋外のもの寂しさとはうって変わって、店内は活気があり、入店した際には、団体さんががやがやワインの試飲を楽しんでいました。winwbuffはいつも通りドライバーなので試飲を勧められましたが、泣く泣く断念・・・。

ここの試飲は、ちょっと変わっていて、壁に設置された蛇口!から、ワインを直接注ぐ形式です。このような壁に埋め込んだ?ように見える樽がいくつも並んでおり、お客さんは自由に試飲を繰り返していました。昨今の事情で現在休止中ですが、予約制の地下ゲストルームもあり、ワイナリースタッフによる説明を受けながら、コンクール受賞ワインなどを有料で試飲できるそうです。

前日は、マルスワインのマスカット・ベーリーAを飲んだのですが、今日は、さらにグレードアップし、プレステージのカベルネ&メルローを購入!購入した際、ショップスタッフから色々お土産もいただきました。

ワインダイアリーのテイスティングメモ

写真は、おまけの、やまなしフルーツ温泉ぷくぷくから見た夜景です。余談ですが、最近のiPhoneの写真機能は素晴らしいですね。素人が適当に撮っても、手ブレも無く綺麗に写してくれます。

この旅は、ワインというよりフルーツがメインテーマだったのですが、もちろんワインもぶどうですからフルーツに大いに関係があります。そして、ここ山梨笛吹フルーツ公園は、基本ファミリー向けの施設ですが、大人の楽しみとしてワインは相応の存在感を持っていました。ショップでは沢山の山梨ワインが揃っており、試飲も出来ます。公園内の富士屋ホテルでももちろんワインが充実しており、様々なマリアージュが提案されています。近隣には、いくつものワイナリーがあり、少し足を伸ばせばほぼ全ての山梨ワイナリーに訪問可能です。
ワイン好きの方であれば、フルーツパークの行楽で家族を楽しませつつ、自分もワインを堪能する、といった使い方も可能です。またいつか、コロナ騒動が収まった後に再訪しても良いかなと思ったwinebuffでした。

[winebuff]

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