みんなのワインダイアリー
Providence Private Reserve プロヴィデンス プライベート リザーブ2008
国名 : New Zealand地域 : Matakana種類 : 赤年度 : 2008価格 : 9282円色 : 5 香 : 5 味 : 5 総合 : 5推薦 : する推薦数 : 1日付 : 0025/08/23場所 : 自宅
ニュージーランド、オークランド北、約60km、マタカナ地方プロヴィデンス畑。南半球のニュージーランドは北半球のフランスと経緯がほぼ同じで非常によく似た海洋性気候。ニュージーランドのワインは1800年頃の移民時代に始まる。気候は世界各国の優れたワインの母体である『葡萄』を栽培するのに適している云われ、良い品質の葡萄・ワイン生産技術の向上と相まってフランス・イタリアに匹敵するワインを生産する。葡萄品種はメルロ45%、カベルネ・フラン44%、マルベック11%、深いチェリーレッドのガーネット色、エッジはレンガ色。土壌は水はけの良い火山灰の層とミネラル・鉄分を含む粘土質の赤土。畑は僅か2ha、年間生産800ケース(ボトル9600本)。全てにこだわりの有機栽培、完熟果の手摘み。天然酵母を使用し新樽100%。オーナー兼醸造家であるジェームズ・ヴェルティッチ氏の本職は弁護士で趣味の一環としてワイン造りを始めた。造られるワインも酸化防止剤や保存料など添加物を使用しない究極の無添加ワイン。オーナーのジェームズ・ヴェルティッチ氏は1944年、ニュージーランド北東ババロア生まれで両親はクロアチア出身で代々ワイン造りをしてきた家系、ヴェルティッチ氏曰く、剪定、摘葉、摘果、収穫、それらを全て手作業で丁寧に行えば、化学肥料や添加物などを使用しなくても、品質はおのずと伴ってくる考えを強く持ち実践している。醸造方法は特殊で、化学肥料、除草剤、そして酸化防止剤や保存料など添加物を一切使用せず造られる。従来、亜硫酸塩などの酸化防止剤なしに、高い品質のワイン造りは難しいと考えられていたが、そのような考えを一掃し、まるで魔法をかけたかのような素晴らしいワインを造り出した。テロワールは最大傾斜20度の急勾配で、北北西向きの畑は日当たりや水はけの良く病気にもなりにくい。発酵は父親が使っていたというニュージーランド原産の木でできた樽で23日間、6時間おきに循環させる。熟成は新樽100%のフレンチオークにて26ヶ月熟成する。これ程の手間と暇を掛け、愛情を注いだワインは“南半球のル・パン”“神に導かれたワイン”と言われる、プロヴィデンス=『神意』『摂理』の意を持つ傑作ワインとなる。その味わいは芳醇で繊細、ブルーベリー、カシス、ダークチェーリーの凝縮した果実のアロマ、さらにロースト香、土壌、ミネラル、カカオ、弾きたてのコーヒー、トリュフといった複雑で華やかな香りが瞬く間に立ち昇る。口に含むと柔らかなシルクのような優しいアタック、黒系果実の凝縮感が見事で豊富ながらもキメの細かいタンニン、フレッシュな酸味がバランスよく調和したスケール感の大きな美味しさに、エレガントで驚くほど長い余韻、葡萄本来のポテンシャルのの高さを感じられる逸品。2008年ヴィンテージは特にエレガントな味わいが際立った良年のヴィンテージ。2009年は本人が病気をし、2011、2012年は降水量が多く納得した葡萄が出来なかったため、ワイン造りを断念、2010年ヴィンテージはワイン通で有名な元プロ野球選手の桑田真澄さんの記念ラベルが18600円で楽天市場で販売されている。2008年は15380円で楽天市場で売り切れになっている。私は7月に家族でニュージーランド旅行に行き本国で購入、1NZドルが78円だったので、日本円に換算すると約9282円となる。本国でもプロヴィデンスは手に入れるのが難しくらしく、これだけ希少性が高く、素晴らしい味わいの『最高峰ボルドーを圧倒する新星ワイン』と言われるワインをこの料金で購入する事が出来たのはラッキーtとしか言いようがないと思う‼ 7月30日(火)購入ニュージーランドからの持ち帰りは特に温度変化に気を使い、自宅にてセラーで保管、当日は少々澱があったのでデキャンティングをした。まだまだワイン勉強中の私だが、今日現在で人生最良のワインのだと思う。造り手のヴェルティッチ氏の目指すシュバル・ブランやペトリュスをはじめとしたボルドー銘醸ワインを凌ぐ評価を獲得した究極の自然派ワイン。初ヴィンテージが1993年のシンデレラ・ワインの偉大なるフル・ボディ。
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